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人間の本質は「変化を嫌う生き物」である。

こんにちは!



人の精神力って基本的にすごく弱いもので、特に何も考えなければ変化も進化も起こさず、延々とコンフォートゾーンにとどまり続けることになってしまいます。言い換えるとぬるま湯の環境から出ようとしません。

基本的に歳をとって社会に出ても、自分に変化を起こして進化しようとする大人は非常に少ないので、中身が子供のまま体だけ大人へと成長していく人たちが多く、老害が増えることに繋がっています。

しかし、若い世代は変化に対してそこまで否定的ではありません。働く中で若い人を見ていると、歳をとった人たちよりもスキルは劣るものの、思考が凝り固まっておらず、柔軟性があります。

ただ、社会に出て、責任を伴う立場になり、自分でコントロールできない環境に晒されることで、次第に変化に対して否定的になっていきます。



人間の本質は自己保存である


人は必然的に自分から変化を遠ざけるようになっていきます。このように変化する要因はなんなのか?

先に結論を言ってしまうと、「人間の本質は自己保存である」ということが挙げられます。簡単に表現すると、「人間の本質は変化を嫌う生き物である」ということです。そう、みんなぬるま湯が大好きなのです。

自己保存=変化を嫌うですが、これは原始の時代から人間に染み付いた生存本能なのです。

原始の時代の狩猟生活において、獲物が安定して獲れる森があればそこからあえて離れる必要はありませんでした。「この森を出たらより良い狩猟場があるかもしれない」という期待よりも「この森を出たら今よりも良い狩猟場はなく、飢え死んでしまうかもしれない」というリスクを優先させていたのです。

これは人類のみならず動物が生存確率を高めるために本能として持ち合わせている現状維持機能なのです。

この自己保存の法則が現代の私たちにも残っていることで、あらゆる場面で変化を拒もうとするのです。



緊張は自己保存と深く結びついている


例えば、緊張などは自己保存を表した良い例です。

私は以前バリスタとしてスキル習得を重ねてきましたが、その際にバリスタの競技大会などにも出場しました。大会では自分が使うコーヒー豆のプレゼンをしながらコーヒーを淹れていくといったもので、審査員の厳しい目線に晒されます。

私は非常に緊張しいなので、あまりの緊張に手も声も震えてまともな演技ができない状況に陥ってしまいました。


実はこういう緊張が自己保存と深く結びついています。

非常に内向的で根暗のコミュ障だった自分は、あえて苦手な大会に出て、プレゼンという領域にチャレンジしたわけです。しかし、たくさんの人の前でプレゼンなんて、今まで自分が生きてきた環境ではありえない状況です。

その今までとは違った環境へのチャレンジを、「変化」だと本能が認識して「生存確率が下がるリスク」だと判断し、状況や環境が変化しないようにブレーキを思いっきりかけます。「危険だー!変化するなー!動きを止めろー!」という感じに。それが緊張となって表に現れるのです。

緊張とは脳が体にかけるブレーキのことで、変化を拒む本能なのです。



自己保存に抗わなければ人生がハードモードに


このように人間の本質は自己保存であると言えるのですが、この自己保存をそのままにしておくと人生が大変なことになります。先ほども述べたように、中身は子供のまま大人になり、老害化してしまうことにも繋がりかねません。

仕事をする上でも自己保存に抗うことは非常に重要です。会社組織に属していても、会社組織は利益を得るために存在していますが、個人は自己保存のために存在しているため、組織と個人は利害相反の関係にあると言えます。

なので、自分の価値観を知り、働くべき会社を選ぶなり、マインドセットを変えるなりして、自身の働く目的を会社で働くことで達成できるような状況を作っておく必要があります。



自己保存を逆手に取り、変わるための必然を作る


ではどうすればよいのか?


それは変わるための必然を作ることです。

人は自己保存のために変化を嫌う生き物ではありますが、生存確率を高めるために、好ましくない行動でもあえて行う自己保存の生き物でもあります。そこをうまく利用するのです。

アメとムチのムチによって、変化をしないほうがリスクが伴うという仕組みを作ることで変化を促す方法もあります。しかし、個人的には変化をリスクではないという認識に作り変えることが必要でスムーズだと考えています。


集中力の話でも触れましたが、人の脳には本能理性が存在します。自己保存は本能が司っており、本能はわかりにくくて遠いゴールは嫌うという性質があります。そこをうまく利用してやるのです。

例えば、先日お話しした生きる目的を決めて、目標を細かく作る。それをさらに細かい行動目標にして、スモールゴールをいくつも作ります。そうすると遠い目的だけでは嫌がっていた本能が、近くにゴールがあると勘違いして、むしろそのゴールを達成しなくては!と命令を出し始めます。

また、習慣化のスキルを使って変化を促すこともできます。習慣化したい行動目標を自分のストレスにならないくらい細切れにして、まず毎日行えるようにします。そうすると毎日行ったことで、自分はやればできる!という自己効力感が高まり、達成感を感じることでモチベーションを高めることができます。

他にも、変化を起こさないなどの、自分にとって将来よろしくない選択をしようとした時に、「今その選択が自分のどんな未来をつくるのか?」を具体的にイメージすることで、悪い選択を良い選択に変えることもできます。



自分を変える方法として、様々なスキルが世にはあふれています。書籍はおろか、ググるだけでも非常に多くのスキルが習得可能です。情報が一般化している今だからこそ、自分を変える方法も容易に見つけることができます。


自己保存の法則を打ち破り、変化、成長して人生をイージーモードに変えていきませんか?




それでは。今回はこのへんで。








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