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#785 カフェで提供するコーヒーの品質の正解

カフェで提供するコーヒーの品質の正解はどこなんだろう?

とふと感じて考えてみました。

カフェってコーヒーの専門家がやっているイメージですが、コーヒーの品質が高いかというと意外とそうでもありませんで。

美味しいコーヒーを出しているところもあれば、そうでないところもあります。コーヒーを突き詰めていないなんて、カフェとしてどうなんだろう?なんて思っていたりもしました。

しかし最近は、そこまでこだわらなくても良いのだろうな、と思っています。



カフェで提供するコーヒーの品質の正解は?

カフェで提供するコーヒーの品質の正解は、ぶっちゃけ自由に決めたらいいのでは?と思っております。

というのも、カフェごとにオーナーの力量、コンセプト、立地、ターゲット、商品の構成が違うので、そのお店ごとの構造にはまるメニュー構成ができるのであれば、コーヒーの立ち位置はどこでも構わないのではないかと。

主役にしても脇役にしても良いかなと思うのです。

お店ごとに主力のメニュー、もしくはメニュー以外に強みを持てているのであれば、無理にコーヒーを主役級にする必要はありませんし、美味しいコーヒーを出さなくても良いと思います。

流石にまずいコーヒーは消費者的にやめて欲しいのですが、突き詰める必要はないよね、という結論に至りました。

デザートやフードに強みがあればそれで良いですし、コーヒーじゃなくて紅茶を売りたいのであればそれでも良いですし、トータルの雰囲気が心地良過ぎるくらいの空間であればコーヒーなくても良いかもしれません。それでカフェなのか?と言われるとうまいこと説明できませんが…


コーヒーはお客様を喜ばせるためのツールの一つでしかない

そもそも、僕はバリスタとして勉強してきた中で、コーヒーはお客様を喜ばせるためのツールの一つに過ぎないと思っています。

コーヒーは好きなのでどうしてもこだわっちゃいますが、お客様の満足度を取るためだったらなくても良いかなと思います。(コーヒー好きなんで僕は無くしませんが笑)メニューには揃えておくし、高品質なものを用意すると思うけど、コーヒー苦手な人に無理に飲ませようとは思いません。

「飲まなくていいですよ〜コーヒーなんて」とか軽く言っちゃいそうです。
#迎合するバリスタ

あくまでお客様に喜んでもらうためのツールの一つでしかないのです。


お客様自身、美味しいコーヒーに気付けない

しかもコーヒーってお客様自身あんまり味をわかっていないので、高級なものを出しても気付かれなかったりします。というかほとんど気付かれないし、なんなら舌に馴染みのない味なので美味しくないと感じるかもしれません。

一般的な食材のように、甘さとか旨味とかの美味しさの基準が分かりにくいのもあり、美味しさの判断基準がお客様それぞれの経験をもとに作られた判断軸に頼ることになっております。

そして、コーヒーは嗜好品なので、その人が日常的に飲んでいるコーヒーの味のレベル感に舌が慣れます。缶コーヒーであれば缶コーヒーの味を、酸化したコーヒーであれば酸化したコーヒーの味を美味しいと思うのです。

なのでお客様自身あんまり味をわかっておりません。

もちろんコーヒー玄人のお客様は気づくでしょうが。


飲食業=お客様喜ばせ業

そういう考えの元には『飲食業=お客様喜ばせ業』だという考え方があります。

飲食業というのは、飲食物を提供する職業ではなくて、お客様を喜ばせる職業だと思うんです。飲食物はお客様を喜ばせるためのツールでしかありません。

なんなら、お店全て…デザインや家具、食器やカトラリー、細かい備品に至るまで、一つ一つがお客様を満足させるためにあるものだと思うんです。

一つ一つに意味がある、役割もある。そういうものだと思うんです。

という考えをもとに自分たちのお店を見回してみると、説明できない部分が多いので、反省点しかないですが…笑

それでも自分のお店をするのであれば、意味のないものは使わないと思います。

それぞれのものが論理的に考えられた末、緻密な計算の末に選ばれたものであって、(無駄も含めて)一つも無駄がない状況が出来上がれば、押しも押されぬ人気店ができたり、自分が納得できるお店ができるのかもしれません。


自分自身のカフェ定義に基づき、コーヒーの立ち位置を決める

個人的には、コーヒーの品質は高いに越したことはないと思います。

良いコーヒーは体にとっても良いですが、悪いコーヒー(新鮮でないものは特に)は体にも悪いです。

あまりにも品質が低過ぎると飲めたもんじゃないですし、気持ち悪くもなります。なので個人的には良いコーヒーを出して欲しいです。

お客様の体に害をなすものを提供するということは、飲食業の前提としてあり得ません。なのであまりにも品質を落とし過ぎるべきではないし、できるだけ品質は高いに越したことはないです。

しかしカフェだからと言って必ずしも最高品質のコーヒーを用意すべきともおもいません。

改めて「カフェ」という言葉の定義が求められるのかな〜と、思った次第であります。自分自身のカフェの定義に基づいて、コーヒーの立ち位置を決めてあげればいいのかなと思いました。

なんかカフェの定義を考えるって哲学的で面白そうですね。今度noteで書いてみようかな、なんて思っております。

というわけで、今回は以上です!

また次回お会いしましょう!

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