読書はやっぱりストレス発散になる(感想あり)
このところどうにもやる気が出ない。
いや、正確にはやる気の波が激しいと言った方がいい。
やりたいことはある。
が、意欲がわかない的な何か。
今の気持ちとしては
不安と焦りが脳内でぐるぐる会議をしている。
どうしたものか。
と少し考えてみた。
面白い記事に出会った。
そう言えば最近読書していない。
読書については別に書きたいことがあるが、それはまた別の機会に。7月はむさぶるように読んでいた。
そして、一冊の本を思い出す。
あまり人に語ったことはないが、私はこの作者の本が好きで、それがきっかけで北海道に旅することになった。
「塩狩峠」は2番目に好きな作品だ。
1番目は「道ありき」
私のエッセイ好きはここから始まったのだろう。
話はなんとなく覚えているのに、数年振りにパラパラとめくる。
この方の文体はとても読みやすくて、胸にストンと入る。
ゆっくり読み進めるつもりが、ページめくる手が止まらず、気づいたら400Pを3時間程で読んでしまった。
結論から言えば、気分が物凄くスッキリした。
多分夢中、没頭になるということが効果的なんだろう。
※少し内容について触れる。
「塩狩峠」の最後はどこかもの寂しい。
主人公の信夫が患っていた女性を長年待ち、ようやく結ばれて幸せになる。
ハッピーエンド!!
めでたし、めでたし。
と思った矢先に悲劇が起こる。
女性はどんな気持ちでいたのだろうか。
お互いを尊敬し、想い合って何年の時を過ごした。
明治末年、当時は20歳過ぎる頃には家庭をもつあのが当たり前だが、信夫はそれをしなかった。
多分周りからも白い目で見られただろう。
ただひたすらに想い人の回復を願って。
ある意味純愛のお話でもあるが、それ以上に人間の存在を問いかける、考えさせられる内容でもある。
※ネタバレはここまで
作者自身も大病を患って長年の療養生活を余儀なくされたとある。
だが、回復し結婚し、何冊の名作を生み出した。
人生は本当に何が起こるかは分からない。
よく病気は天からの贈り物とか言われている。
ただ私はまだそれについてはなんとも言えない。
だが、私も病気になるまで分からない、気づけないことがたくさんあった。
病気になって「塩狩峠」を読んで思うのは
幸せの尺度はそれぞれ。
自分が幸せと思えることが大事である。
ふじ子はとても幸せだったんだなと。
読書、やはり楽しい。
知らない世界に触れるのは刺激になる。
そのサポートが励みに力になります。1杯のコーヒーが飲める幸せを実感出来ます☺️