【地獄か天国】歯磨きv.sコンタクト|「メガネ女子がコンタクトレンズに初挑戦したところ地獄を見た漫画」
三葉「清水さん、清水さん!」
清水「どうしました?」
三葉「ほら!ほらほら!」
清水「ん?」
三葉「いや、『ん?』ではなくて……面白いマンガですよ!早く読んでみてください。ほら、早く早く。さぁ、読んで。……読め!」
清水「そんなに急かさないでくださいよ……」
タカノンノ「メガネ女子がコンタクトレンズに初挑戦したところ地獄を見た漫画」
登場人物紹介
・清水:マスター・オブ・アニメ。年100作以上のアニメを見続けて20余年。『ラブライブ!サンシャイン!!』で特に好きなのは松浦果南。最近クレーンゲームで、たった1回で松浦果南のフィギュアを取れたのが自慢。
・三葉:清水とは中学時代からの友人。『アイドルマスターシンデレラガールズ』で特に好きなのは神崎蘭子。闇に飲まれよ!
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清水「ほぉ、コンタクトを初めて目に入れる時の悪戦苦闘っぷりを描いた作品ですか」
三葉「もうね、何と言うべきか……うーむ!一言でいえば『血走った眼球がよい』!」
清水「ふむ」
三葉「1ページ目の最初のコマから、劇画調というかホラーテイストというか、迫力あるタッチ。それが主人公の恐怖や混乱、戸惑いとマッチしていて、読んでいるだけで毛穴が開きそうになりますよね!」
清水「確かに」
三葉「特に私が好きなのは3ページ目の鼻水をかむシーンでして」
清水「ほぉ」
三葉「コンタクトを入れようと必死になっていたら鼻水が垂れてきて『おっとっと……』という感じ、メッチャリアル!」
清水「なるほど」
三葉「とまぁね、とても面白く拝読したわけですが……」
清水「ええ」
三葉「この迫力ある作品を読んでいる内にふと思いついたんですよ」
清水「思いついてしまったんですね」
三葉「ええ」
清水「……一体何を?」
三葉「すなわち……『コンタクトを入れるプレイ』というのが成り立つのではないでしょうか!?」
清水「『コンタクトを入れるプレイ』?……ああ、あなたの大好きな『歯磨きプレイ』のようなものですか?」
三葉「まさに!」
「歯磨きプレイ」とは何か?
三葉「まずは『歯磨きプレイ』についてご説明しましょう」
三葉「大変エロティック、かつコミカルなシークエンスとしてよく知られています」
「コンタクトを入れるプレイ」の可能性
三葉「で、『コンタクトを入れるプレイ』です。これ、いまご覧いただいた『歯磨きプレイ』のようになり得ると思うんですよ。つまり、『男性キャラが女性キャラの目にコンタクトを入れるシーン』をエロティック、そしてコミカルに描くというわけです」
清水「ふーむ、なるほど」
三葉「でね、『他人にコンタクトを入れられる』ことにどのような恐怖、もしくは快感があるのか考えてみました」
清水「ん?『恐怖、もしくは快感』というと?」
三葉「ええ。基本的には『恐怖』だと思うんですが、『恐怖』というものはあっという間に『快感』に変化するものですからね」
清水「……」
三葉「まったく人間というのは、根本的にドMなんでしょうね」
三葉「いかがです?もうね、想像しただけで体がぞわっとしますよ」
清水「ふーむ」
三葉「特に怖いのは……『体の中に異物を置かれる』でしょうか。こんなの『宇宙人に誘拐されて体内に異物を埋め込まれる』レベルの恐怖ですよ」
清水「確かに」
三葉「男性キャラが女性キャラの目にゆっくりと手を伸ばす。女性の呼吸が浅くなる。鳥肌が立つ。このあたりの恐怖、そしてそれが快感に変わる様子をじっくり描くと……エロティックで、しかもコミカルになりそうでしょう?」
清水「なるほど。おっしゃる意味はわかりましたが……1つ欠陥がありますね」
三葉「ほぉ」
清水「それも致命的な欠陥です」
三葉「むっ」
清水「すなわち……コンタクトを入れるとなると、女の子は大きく目を開けることになる。カッと見開かれた目。そして血走った目。……果たして読者・視聴者が萌えられるでしょうか?」
三葉「あ……」
清水「マンガやアニメにおいては、女の子のかわいらしさが極めて重要です。それがエロシーンならなおさらのこと。読者・視聴者が萌えられないとすれば、それは基本がなっていないと言わざるを得ません」
三葉「うーむ……耳が痛い。ごもっともです」
【解決】ギャルに改造してもらおう!
三葉「んー……よし、わかりました。それではこうしましょう」
清水「どうします?」
三葉「男女を逆転させましょう」
清水「ほぉ」
三葉「『女性キャラが、男性キャラの目にコンタクトを入れる』シーンにすれば問題ないはずです。これなら女性が醜態をさらすことはありません」
清水「なるほど。考えましたね」
三葉「いかがでしょう?」
清水「ふむ……それならいっそのこと、『メガネをかけた引っ込み思案の少年が、ギャルっぽい女の子に改造される話』にするのはどうでしょう?」
三葉「ほー……よい!それは萌える!いや、燃える!『改造』って言葉がよいですねぇ」
【妄想】変態ギャルと改造男
三葉「ストーリーを妄想してみると……うん、少年とギャルは幼馴染ということにしましょう」
清水「ほぉ」
三葉「幼い頃は仲よく遊んだ2人。しかしいまとなってはスクールカーストの最上位と最下位。同じ高校に通ってはいるものの、口を利く機会もほとんどない」
清水「なるほど」
三葉「ある日、少年は意を決してギャルに相談を持ちかける。『オレ、変わりたいんだ』。ギャルが噴き出す。最初はまともに取り合わなかったギャルも、少年の固い決意を知って『ったく、しょうがねぇなぁ。幼馴染のよしみだ。おっしゃ!』」
清水「威勢のよいギャルですね」
三葉「江戸っ子なんですよ」
清水「そうでしたか」
三葉「続けて……」
三葉「なんてやりとりがあって、少年はコンタクトをすることになる」
清水「ふむ」
三葉「しかし小心者である。少年は自分でコンタクトを入れられない。ギャルが手を伸ばす『しょうがねぇなぁ。どれ、私がつけてやるよ』」
清水「お待ちかねのシーンですね」
三葉「少年はギャルの指示に従い、教室の床に横になる」
清水「あっ、教室だったんですか」
三葉「ギャルが少年の顔を覗き込む。ギャルの毛先が少年の頬に触れる。シャンプーの匂いがする。心臓が早鐘を打つ。少年は思わず目をつむる」
清水「ほぉ!早くもエロティックなムードが漂ってきましたよ」
三葉「ギャルは少年のまぶたをグイッとこじ開ける『つむんなよ。入れられねぇだろ』。少年はどもる「あっ……うっ、うん……』」
清水「ふむふむ」
三葉「ギャルの手が眼球に向かって伸びてくる。……少年は恐怖する。怖い。鳥肌が立つ。ゴクリと生唾を飲む。その時、少年は、ギャルの頬が朱色に染まっていることに気づく」
清水「ほぉ……」
三葉「見ると、ギャルの瞳がキラキラ光っている。唇が濡れている。息も荒いようだ」
清水「……んっ?」
三葉「『えっ、えっ……えっ?』……少年は慌てる。『こっ、こいつ……興奮している!?』」
清水「……」
三葉「そう。ギャルは興奮していたのである!」
清水「……一体なぜに?」
三葉「そりゃまぁ、『じつはほのかな好意を抱いていた幼馴染が、目の前で捨て犬のように怯えていること』や、『その幼馴染の体内に異物を置こうとしていること』に、でしょうね」
清水「……変態ですか?」
三葉「ええ、変態ですね」
清水「ふーむ……『変態女と改造男』か……」
三葉「何です、それ?」
清水「いや、タイトル案ですが」
三葉「ふむ……で、その後も様々な展開が考えられますよね」
三葉「上手いことやれば、『歯磨きプレイ』に劣らぬエロティックでコミカルなシーンになるのではないかと思うのです」
清水「ふーむ……可能性はありますね」
三葉「ねっ!盛り上がりそうですよねぇ」
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(分析:清水、三葉 / 文、イラスト:三葉)
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