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父親178日目:一人で眠る息子君
赤ちゃんは自分ひとりで上手く眠りに入ることが出来ないのだと、子どもが出来て初めて知った。
だから「寝かしつけ」をして、眠りにいざなってあげないといけない。
寝かしつけの方法は様々ある。
我が家の定番は抱っこ。
抱っこをしながら、子守歌を歌ったり、背中をとんとんしたり。
これは夜の就寝時だけではなく、お昼寝のときでもやるし、夜中に目が覚めてしまったときにも同じようにやる。「眠る」という行為をするために、必要な儀式のようなものだと思っていた。
この「寝かしつけ」の一番の強敵が「背中スイッチ」である。
抱っこして、寝たなーと思ってベッドにおろすと、背中が布団に触れた瞬間にギャーっと起きてしまう。まるで背中にスイッチがついているかのように。
背中スイッチを押さないためには、抱っこの段階で、より深い眠りの状態までもっていったり、息子君にバレないようにそーっと置いたり、色々な試行錯誤がある。
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昨晩のこと、私が夜勤(夜中のケア)の当番だったので、息子君の隣で眠っていた。
夜中の2時ごろになって、フニャッフニャッっと息子君がぐずりだすような声が聞こえてきた。
大抵はこのまま放置すると、フニャッがフギャ―に変わり、大きな声で泣き始めてしまうので、出来る限り早い段階(覚醒する前)に寝かしつけに入ることが重要である。
が、昨晩の私は何を思ったか、フニャッフニャッと言い始めた息子君を見守ることにしたのである。
ただの直感としか言いようがないけれど、なんとなくそのまま眠りの世界に戻っていきそうな予感があったのだ。
息子君は5分ほどフニャフニャと言っていたが、段々と声が小さくなり、スースーという寝息が聞こえてきた。彼は自分自身で、再び眠りの世界に戻っていったのである。
また5時ごろにも、同じように目が覚めそうになった息子君だが、そのときも「寝かしつけ」をすることなく、自分で眠ることが出来た息子君。
「眠る」という当たり前の行為ですら、練習しながら上達していくものだと、改めて実感。
息子君はまた一つ大人への階段を上がった!
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