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ビン詰め手紙を海に流したら推しのアイドルに拾われた話。
最初に断っておくと、タイトルは比喩です。
ただ、私にとってはそうだという話でして。
いきなりお願いから入りますが、まずは下の記事をお読みください。
大丈夫、嫌でもマッハで読み終わりますから。160字しかないクソ短文ですので。
読んでいただけましたかね。
何を思ったか、何も思わなかったかは読み手の各人に任せるとして、話を続けさせていただきますと。
いやー、実を言うと記事に上げる気はなかったんですよコイツ。というか、上げたくなかった。
私、noteを始める前からこういう"自分用"を書き留めては、どこにも公開することなくひとり読み返す癖(ヘキ)がありまして。
せっかく書いたのになんで公開しないのかというと、だいたいは洗練されていないからです。
もっと具体的に言うと、(自分の中で)人様が読むエンタメとして成立していない/人様に晒すには恥ずかしいナマの情念だから。
どれだけ自分にとって大事な思想でも、洗練されてないナマの情念なんてハタ目には見苦しいルサンチマンと変わらんがなと。そもそもそれが本当に理屈抜きで出てきた本音かどうかも怪しいケースも多々ありますし。
そういう無濾過の原液なんてものァ人様にオススメするもんじゃねえなと思い、今日も今日とて人目の届かぬ酒蔵で密造しては、誰にも飲ませず秘匿してるわけなんです。儲けの出ないアルカポネ。
ただ、この記事に限っては歯を食いしばって上げました。
上げるか上げないかでたっぷり十分間は懊悩した挙げ句、やっぱり上げることにした。
クソアホしんどい現実と何も打開策が見えてこないギリギリの精神状態で生まれた、
「それでも俺は生きていたい」
「それでも自分を信じたい」
という、混じりっけなしの本音。
そういう本音だからこそ、誰かのプラスになるかもしれねえと思って。
どれだけ自分でイタいと思ってても、もしかしたらば誰かの糧になるんじゃねえかと思って。
まさか無えとは思うけど、この言葉を記事として上げないことが、万々が一どこかの誰かの機会損失になるかもしれねえと思って。
そういう祈りめいたなんかというか自己犠牲の精神というか、とにかくどっかの誰かのためになればと思ってですね、noteの大海にコルクで瓶詰めにして放流したわけですよ。海難事故者のSOSよろしく。
いやー、つくづくコレ上げるのはキツかった。
これまでの記事はぜんぶ自己満足第一で上げてきたけど、コレに限っては自己満足感ゼロですからね。むしろマイナス。
メガザル唱えろって命令された僧侶はきっとこんな気持ちだったんだろうなって思いましたよ、ええ。
― ― ―
そんなこんなでね、人知れずメガザルッッ!!!って絶叫とともに瓶詰め手紙を放流したあと、ありがたいことにスキをちらほら頂戴していたわけですが。
手紙を海に流して数日後の朝、まさかこの記事にはつかねえだろうと思っていたコメントが寄せられていたんですよ。ある方から。
46番
2021/02/25 08:05
へへどうも、好きっすね〜こういうの。
どうせなら人生アチアチに生きてかねえとなと思います。
どえらいところに手紙の瓶が流れ着いていた。
うわマジかあの人かよって方もいれば、え、誰?って方もいると思いますんでね。軽く紹介させてもらいますと。
この人は、ネタ系書き手の頂点みたいな人です。
実績・内容ともに並ぶ者なし。
(自分の知る限りでは)ネタ系note界隈でほぼ極北。それが№46。
とりあえず、私がどれだけ四の五の言おうが百聞は一見に如かず。
まずは氏のページをもっぺん貼り付けますんで、そちらに飛んでみてください。そしたら一旦ブラウザバックでお戻りください。
そのまま適当に記事読み始めようもんなら即You Can't Stop、どいつもこいつも読むプリングルスみたいな中毒性と破壊力なもんで、今回の私の記事が那由多の彼方に消し飛んじまうんですよ。後でオススメ記事も紹介しますので、もうちょいガマンを。
お帰りなさいませ御主人様。46番沼の誘惑を振り切ってちゃんとお戻りいただけたようで、エマは心底安堵しております。
茶番はさておき、まず真っ先に目を引いたのはコレだと思うんですよ。やっぱ。
0 フォロー 1,498 フォロワー
(※記事作成時点の数字です)
確変でも起こったのか???????
私自身、数の多寡で甲乙を決めるような考えは持ち合わせないように心がけていますけどね。それでもこの数字は異様ですよ。
さすがに気にならないほうがおかしいでしょう、相互フォロー一切無しでフォロワー四桁越えとかいう現象は。
しかも何がすごいって、見たところこの人、すでにどこかで名を成したとかのタイプではないんですよ。やれ芸能人だとかインフルエンサーだとかなにがしかの本出したとか、note民が食いつきそうなネームバリューは一切無し。
これがどういうことかというと、己の筆力だけでこの数を得ているって証左に他ならないんですわ。強いて言うならnote公式オススメに三回も選ばれてるけど、それにしたって実力ありきの話です。
で、肝心の記事なんですが、とにかくネタ。始終ネタ。
呼吸するようにネタを出すとかいう例えすら生ぬるい、重厚なネタ弾幕を常時張りっぱなしにしてる状態。そんでタマ切れなし。無限。百万発入りのコスモガン。相手は死ぬ。
私もよくネタ記事を書きますけど、私の場合は一センテンスにひとつふたつ小ネタを入れてはこんな具合に強調して次のセンテンス、それを繰り返して最後は見出し機能でシメる、というのが定形です。
兵士が塹壕に隠れては何度か撃ってタマ込めて、何度か撃ってはまた隠れ、最後に吶喊(とっかん)して終わりってイメージ。
46番氏の場合は、強調とかするヒマもないくらい全編パワフルに狂ってるんですよ。そもそも地の文からしてイカれっぷりが重厚。その様相はさながら暴れ狂うベヒーモスが如し。
それでいて体験も発想(着眼点)も、並の書き手の十倍くらいの濃さと斜め上の角度。
フィジカルが文体なら、武器となるのは体験と発想。
つまるところ、46番氏のネタ記事っていうのは
全長50mのクソデカプレデターが母星の科学技術で完全武装して蹂躙しにかかってくる
みたいな話なんですよ。人類が勝てるわけねえだろこんなん。
さて、いい加減説明もクドくなったんで、そろそろ氏の記事をいくつか紹介します。
あくまで私の推薦集ですが、推薦しようがしまいがぜんぶ無茶苦茶に面白い。もう一度言いますけど全部です。全部。
note公式オススメの結果スキの数がバグってるのがあるけど、そもそもどれも中身はバグってるのでごあんしんください。
あ、私の記事は続きますけど、読み手の方はこのまま46番沼にお引越しされても構いません。
というか、引っ越されても文句は言えませんわ。こんだけヤバい求心力の記事たちを自分で紹介してんだから。
・・・こっからは、46番沼をスルーされた奇特な方に向けての話なんですがね。
自分がはじめてこの人を知ったのは、note初めて一月経たないくらいの頃だったと思います。
その頃の私は海の広さどころか海水に塩分が含まれていることすら知らん青ガエルでして、
「俺よりおもしろいヤツなんかそうそうおらんやろ」
ってな調子で記事を書いてたんですよ。いや、本気で。
で、なんかの記事に46番氏のスキを頂戴しまして、スキを頂いた礼儀として氏のページを覗きに行ってみたわけですが。
結果、note歴一ヶ月未満の身で引退を考えました。
フォロー0なのにフォロワー数が何百(当時)っていうのもカッコいいけど、とにかく文体。文体が強烈すぎた。
自分が書き手さんをフォローするにあたっていくつか基準としている中で、第一に来るのが
”読んでておもしろい(感動する等心が動かされるのを含む)文章を書く人”
なんですけど、その伝でいけばこの人は最右翼の最先端。体験もスゴいし発想も絶対に自分には出てこない。読みながらハンマーで後頭部ぶん殴られてる気分になったのは久しぶりでしたね。
天地のような実力差に絶望しながら、それでも面白くって面白くって、記事をスクロールする指が止まらないんですよ。
ゲラゲラ笑いながら絶望するだなんて、後にも先にもたぶん無い経験でしょうね。
「もうnoteやめちまいてえ」
「これまでどんなにおもしろいヤツ見ても『言うて俺もおもしろいしなー』で済んできたけど、今回は違う」
「文章の絶対評価で、はじめて完全に負けたと思った」
「この人は、俺の理想を完全に体現しきっている」
note読んでくれてるリアル友人たちにラインで報告したのはいい思い出ですね、ええ。
もっとも今となってはね、「言うて俺もおもしろいしなー」の精神で記事書いてるワケですが、それでもこの人は別格です。
みんな違ってみんなおもしろいのは事実ですが、それはそれとしてこの人は文章の出力それ自体が違う。ワンアンドオンリー。唯一無二の天才。
フォローしてからというもの、スキを押した押さないにかかわらず全部の記事に目は通しました。スキを押していない記事も心の中でぜんぶ押しています。物理的に押せよと。
ただ惜しむらくは、自分が知った時点ですでにビッグネーム過ぎたことなんですわ。
メチャメチャ面白い人だけどあんまりベタベタするのも良くねえよなあと勝手に気後れして、そんで草葉の陰からひっそり応援する程度の、まさに推しのアイドルに対する姿勢でいたわけですが。
誰に届くかもわからん瓶詰め手紙を海に流したら、そいつが推しのアイドルに届くだなんて。
しかも「お前のシャウト良かったぜ!!」だなんて返信もらうだなんて。
こんな嬉しい話がこの世にあるかね。
ただ、言うまでもないことですが、ひとつだけ言っておくとしたら。
別に私は、ビッグネームに褒めてもらえたから嬉しいわけじゃありません。
何の背景もなしに文章の腕力だけで読ませにかかる、極めて強力なインクスリンガーである46番氏。
その実力と姿勢(アティテュード)を、密かに尊敬していたから嬉しいんです。
そして、46番氏が間違いなくそうであるように、私もまた私ならではのおもしろさを確信しているし、確信し続けたい。
だから、今回の記事をもって46番氏にヘンに阿(おもね)る気もなければ、媚びを売るつもりもありません。
只々、お互いに自分だけのおもしろさを、自分ならではの価値を信じる身として、通じ合えたと思ったから、その喜びをつづった。
あえて今回の記事の意図を言うなら、ただ、それだけです。
この記事が終われば、私は私の記事を書きます。
46番氏は46番氏の記事を書くでしょう。
結局、自分ならではのおもしろさというものは、それを信じる自分にしか出せないものですから。
― ― ―
やー毎度毎度クソ長くなっちまってすいませんね。そろそろお開きといたしましょうか。
46番さん、やっぱコメントじゃ到底無理でしたわ。
だからってこんなに長くなるとは自分でも思ってませんでしたけどねガハハハハ!!!!!
あ、不快だと思ったら言ってください。即刻削除しますので。社交辞令ではなく本当に応じます。
んじゃあ皆さん、あとは46番さんとこにでも行きましょうか。
マジでどれも面白いですよ、全部読んだ私が保証します。
だからね、46番さん。