flowers (反歌)
薔薇色の兇徒と
夏の宵に沿って脱ぎ捨てられた死骸が受電した火の娘たちを待ち望みつつ、中天の糸巻に芽吹く教典は、いかに廃棄した疑問符を亡命させたのか
沖合のカンブリア紀から切り伏せる記録には、垂れ下がる制約も無しに撒布された他律の音色へ青酸ほどにも尋ねる者も無いとはいえ、切窓が謀殺する瀑布同様、遠い家令に耽読の囀りから近寄るものではない、下げ潮に禁欲する葉月の蟻地獄よ
眠りさえも封じられて左折する艶やかな真名の時
漲る金星からの報告は
白痴の翡翠の招来
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