「育児の失敗」が怖くなくなったワケ。
今回は「育児の失敗」が怖くなくなったワケをお話しします。
そもそも「育児に失敗」っていう言葉自体、どうなのかなって思ってますが、あえてその表現を使います。他に言葉が見つからなくて…。
育児に失敗したくないと感じて不安に思ってる方に是非読んで欲しいです。
育児への不安。失敗したらどうしよう…
私は今、小学校3年生の息子がいます。
子どもが生まれて育児が始まるといろんなことが気になりました。
身長や体重など、体が月齢に応じてちゃんと育っているか。
寝返りやハイハイ、歩くこと、言葉が出るタイミングなど。
うちの子はちゃんと正常に育っているのかなって、すごく気になってました。
心身ともに健やかに育ってほしいし、自己肯定感もしっかり育んでいきたいなっていつも思っていました。
「自分には価値がある」「自分は愛されるべき存在だ」って感じてほしいんです。その感覚が育まれたら大人になった時にも、なんでも前向きにやっていけるから。
「自分には価値がない」とか「何をやってもダメだ」とか思わずに生きていけたほうがいいだろう。
だから、自己肯定感の高い子に育ってほしいって願っていました。
そして、自分の理想の子にならなかったら「失敗」ということ。それが怖かったんです。
育児書を読んだ時の違和感
育児の現実はそう簡単じゃないですよね。
育児書や教育本を読んで「〇歳の時は〇〇をしよう」「こういう言葉かけが良い」「こういうのはダメ」っていう情報をいっぱい読んで実行しようとしてたんですけど、何か違和感がありました。
まず最初に息子が赤ちゃんの頃、さっそく違和感を持ちました。
例えば、離乳食。
息子は一度も離乳食を食べませんでした。月齢に応じて離乳食をあげるっていう時期が来ても、息子は全く食べなくて、べっと出してしまうんです。
その様子をみて「息子は離乳食を欲していない」っていうのが感覚的にわかりました。だから、母乳だけで育てることにしました。
「離乳食をあげて食べなかったらずっと母乳で育てましょう」とは育児書には書いてないと思います。
なぜ、母乳だけで育てる選択ができたかというと、息子が母乳をよく飲むし、元気に育ってたからです。機嫌もいいし排泄も問題なかったし、体と心はちゃんと成長していました。
それは目の前の息子を見れば一目瞭然でした。そこは毎日息子と自分が一番関わっているので自信がありました。
だから私は育児書に従わず、離乳食を無理にあげることはしませんでした。育児書はあくまでも参考です。
もちろん、母乳をそのまま進めて成長に支障があるようならまた対応を変えるつもりでしたが特に問題なく育ちました。
この体験から育児に正解はないと学びました。正解は自分たちで作っていくものなんですよね。
とはいえ不安はまだあり…。
育児のイライラと自己嫌悪
子どもって自分の思い通りに動いてくれません。
それでイライラして子どもに怒ってしまったりして、自己嫌悪に陥ったりもしました。
こんなに怒って息子の心の成長に悪影響を与えてしまったのではないか?
私のせいで自己肯定感が低い子になったらどうしよう…。
そのように思って、すごく怖かったです。
そんな時、子どもの自己肯定感以前に、自分の内面や感情を見つめることが大事だと気づいたんです。
そもそも、私は自分自身の自己肯定感をまったく育めていない状態だったんですよね。
自分の内面を見つめる
自分の過去の体験やネガティブな感情を見つめ直して、自分の内面をマイナスからゼロ、ゼロからプラスにしていく作業をしました。
いつも「不安」だった心の土台が「安心」に変わっていく中で、今では「失敗しても大丈夫」と心から思えるようになりました。
20代の生きづらさ
私の20代はかなり生きづらいものでした。表面的には普通に見えたかもしれないけれど、内面では自分に全く自信がなく、常に「これ以上ダメになっちゃいけない」「失敗したら人から見放される」と感じていました。仕事でも完璧を求められてると思い込んでいて、失敗を恐れていつも緊張していました。
その時期、外見にこだわっていたこともありました。
かわいい洋服を買って着て、それを褒められることで自分の自信のなさを埋めようとしていたんです。
でも、それが行き過ぎて買い物依存になり、借金も抱えることになりました。メンタルも病んでしまい、精神科にも通っていました。
自分が「失敗作」だと思っていた
結局、自分が「失敗作」だと思っていたんです。だから、子どもには「失敗作」になってほしくないと願い、育児に対して完璧を求めるようになっていたんです。
でも、今ではその考えが変わり、失敗してもリカバリーできるし、失敗自体が実は大切な気づきをもたらしてくれることに気づきました。
私が大人になってから変わることができたこと、失敗が今の自分を支えてくれていることを肚から理解できた。この体験はとても大きかったです。
そして、仮に息子が自己肯定感が低く育ったとしても、そこからまたやり直していけばいいだけなんだ、とも感じました。
息子が小学校に行かなくなった時の対応
息子が小学校に行かなくなった時も、失敗しても大丈夫っていう心持ちがあったので、全然焦らなかったんです。今では、育児書や教育本に振り回されることなく、日々息子と関わる中で見えてくるものを大事にしています。
答えは息子と私の中にあるんです。
ちなみに、今では、イライライラして怒っても「やっちゃったなぁ」とは思うものの罪悪感はなくなりました。
不必要に怒っちゃったらあとで謝ったりはしてますが。
息子に対して対応を間違ったと思っても焦らず、そこから修正すれば大丈夫だと捉えるとこができます。
例えばゲームやYouTubeとの付き合い方などを色々試行錯誤してやり方を変えたり。やってみて違うと思ったらそこから変更すればいいだけなんです。
まとめ
私が「育児の失敗が怖くなくなった」のは、
自分自身が「失敗作」だと思っていたけど、そうじゃなかったと気づいた(自己肯定感が育まれた)
失敗してもリカバリーできるし、そこから変わっていくことができると気づいた(どのタイミングからでも変わることができる)
失敗はたくさんの気づきや宝をもたらしてくれると気づいた(失敗のおかげで今の自分がより豊かに前向きに生きられる感覚)
これらの経験があったからです。
「失敗しないように」と緊張して子どもと接するより、「失敗しても大丈夫」とリラックスして子どもと接した方が、子どもものびのびと過ごせると思いませんか。
もし、あなたが今、育児のことで悩んでいたり、自分を責めてしまったりしているなら、ぜひ、ご自身の内面と向き合ってみてください。
過去の経験や感情を振り返ることで、新しい発見があるかもしれません。
寝る前に5分だけでも思考や感情をノートに書くのはおすすめです。
そして、失敗を恐れず、お子さんと一緒に成長していくことを楽しんでください。小さな一歩かもしれませんが、それが未来を変える大きな一歩になるかもしれません。
方法がわからなければ、私もセッションなどでお手伝いできますし、noteでもヒントを発信していく予定です。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。