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読書感想文を書いたことがない

病める皆様も健やかなる皆様も如何お過ごしでしょうか。
お妙で御座いますよ。

「読んだ本の感想をnoteに書いてみませんか?」noteのつくるボタンを押すとそんな風に勧められました。

思えば、しばらく本を読み切るという経験をしていない。短編ならいくらかありましたが、大概ツイッターの140文字で収まるような感想しか浮かばない。

要するに読書の感想をしっかり書けるほど、読んだ本に関連した世間に対する知識、人間の感情への解像度、細かい情景描写からさまざまを見出す感受性がまだ足りていないのです。

勉強をして良い成績で居ることで自己肯定感を上げていくのは好きだったが、知識を入れることの喜びはわかっていなかった中学生時代。さらに以前、幼少の折は親や周りの大人の顔色を窺って感情を抑圧して過ごしてきました。自分のことさえよくわからないので、今感じたことが正しいかどうかさえ判別できません。

知識で補う。本を読み終え、解説まで読み込む。そうでもしないと自分がその本を読んで正しい感想を抱いたかどうかわからないのです。

ただ、文体の好みとして太宰治や夢野久作のような丁寧で回りくどい言い回しが読みたく、さらに戦後〜大正頃の話が好きなこともあり、結局は所謂ところの文豪と呼ばれる人々の作品を読んでしまいます。
それらを正しく理解するためには時代背景、生活様式や日本史における出来事を把握しておくべきではあるのですが。

本を読む上で最も大切にしていることがあります。
それは「エロス」を感じるかどうかです。作者が文章の中で言い回しや比喩表現に込めたフェティシズムを如何に嗜むか、そこに読書の楽しみがあるとあたしは思っています。

こうやって難しいものばかり読むから、わからない、わかることができない、といったもどかしさに苛まれるのでしょうね。

中学生の頃から本の好みが変わっていない為、今更、じゃあ現代の文学を読んでみよう、なんて小っ恥ずかしくてできない。逆張りで生きてきたサブカルオタクくんだから。

もう引き返しのつかないところまで文豪の作品ばかり読むようになってしまったのなら、日本史やそれに付随する背景を学ぶしかない。

積読をリストアップしていきましょう。
・六本木心中/笹沢佐保
・桜の森の満開の下•白痴/坂口安吾
・パノラマ島奇談/江戸川乱歩(表題作のみ既読)
・花ざかりの森•憂国/三島由紀夫(憂国のみ既読)
・少女地獄/夢野久作(少女地獄うろ覚え)
・ラヴクラフト全集(1〜4)/H.P.ラヴクラフト(いくつか既読)
現在読んでいる途中なのはドグラ・マグラです。

お妙でした。

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