サナダ

好きなものを好きなだけ。

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  • 鑑賞記録

    主にバレエの鑑賞記録です。舞台の感想をつらつら書いています。

  • 妊娠生活の記録

    妊娠してから疑問に思ったこと、感じたこと、つれづれ書いています。

最近の記事

10才の子どもに本を選ぶ

今年もブックサンタの季節がやってきた。 ブックサンタとは子どもに本を寄付する取り組みで、その参加方法は加盟書店で本を買うだけ。 数年前に取り組みを知ってから気になってはいて、今年は参加しようと公式SNSを見てみたら、小学校中学年〜高学年向けの本が比較的足りていないことを知った。 ならばその9〜12歳向けの本を選びたい。選ぼう。 でも、その年齢層への本のプレゼントってけっこう難しい。 書店で働いていたとき、「子どもの朝読に良い本はあるかしら」とお母さんから問い合わせを受けたこ

    • Kバレエ「マーメイド」鑑賞記録

      Kバレエ「マーメイド」、9月23日(月・祝)のソワレを観てきました。 小林さん&堀内さんの回。 子ども向けだし見送ろうかな〜と思ってたけど、トレーラーがあまりにも素敵でチケットをとってしまった。 以下、ネタバレありです。 最初は酒場のシーン。 伊坂さんが、いるーー!! 事前にキャスト表を見て酒場のオーナー役で出演されることを確認しガッツポーズしていたのだが、実際目にして嬉しさ最高潮に。 エプロンから布巾を出すだけの一挙手にも反応してしまう。 肩こり設定らしく、肩たたいたりぐ

      • プロジェクタのある生活

        今年1月にプロジェクタを買った。 きっかけは幼子(1歳半)が動画を見るようになったこと。 しかもテレビ画面にくっつくほどの近距離で見るようになってしまったことだった。 大人がよく触っているスマホやパソコンに興味を示し、動く画面に興味津々の幼子。 それならスマホやパソコンよりかは大きい画面のテレビで何か見せようか?と、普段はリングフィットくらいでしか使っていないテレビをつけてみたら、画面に鼻がくっつく勢いで見入ってしまった。これは良くない。 これから幼子が大きくなるにつれて

        • また行きたい本屋さん

          前は趣味を訊かれたら書店巡りと答えていたけれど、出産してからなかなか遠出できないでいて、行きたい書店は増えるばかりだった。 でも都内に出たり旅行に行ったりということがまた出来てきて、少しずつ開拓を再開している。 そのなかで、直近1年くらいに初めて訪問して良かった書店をまとめます。 UNITÉ(三鷹) 行くとほしい本が増える、前々からほしいと思っていた本が棚にある、そういう相性のいい本屋さんって存在する。 この本屋さんはまさにそういう場所で、一緒に行った友人と「ほしい本があ

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          BALLET TheNewClassic鑑賞記録

          昨夕は新国立劇場の中劇場、BALLET TheNewClassicへ。 クラファンで事前に入手したパンフも充実の内容で、楽しみにしていた公演。 まず客席も舞台も真っ暗闇(この演出もバレエでは珍しい、そういえば普通は客席の照明は落ちても舞台には照明が当たってる状態で始まる)になって、ドラムとチュチュを身に着けた佐々晴香さんが現れる。 ドラムで踊るバレリーナ、最高に格好いい! ライブみたいな照明の使い方も粋だった。 別れのパ・ド・ドゥは、映画を観ているかのようだった。 中村祥

          BALLET TheNewClassic鑑賞記録

          近況、子育て

          今年2月に書いて下書きのまま保存していたこの記事。ちょっと落ち込んでいたときに書いたものなので負のオーラが漂っていて消そうかと思ったけれど、こういうことで悩んでいるのも子育てのうちだし、せっかくなので公開して供養します。 気持ちがどんとこ落ち込んできて、整理のために久々にnoteを開いている。日記とか、自分以外誰も読まないような場所に書いたっていいように思うのだけど、でも、やっぱり自分しか読まないと知っていて書く文章と、もしかしたら誰かの目に入るかもしれないと思って書く文章

          近況、子育て

          ブロードウェイ・ミュージカル「天使にラブ・ソングを…」鑑賞記録

          7/20(土)、東京千穐楽の前日に行ってきました。 「天使にラブ・ソングを…~シスター・アクト~」。 はぴはぴるんるんを想像していたら、私、泣いてる……!?っていう予想を超えてきた公演だった。 以下、ネタバレあります。 先週は劇団四季「オペラ座の怪人」を観に行って、1週間経ってもThe point of no returnが脳内で無限ループしてるなか、シアターオーブへ。 オペラ座と雰囲気真逆だし切り替えられるかな……という不安は杞憂でした。 とーっても盛り上がった! まず

          ブロードウェイ・ミュージカル「天使にラブ・ソングを…」鑑賞記録

          自分が自分を大事にする

          私の今年の目標は「セルフケアの引き出しを増やす」。 その目標に後押しされるように、普段あまり手に取らないタイプの本を読んでみた。 その名も『どうかご自愛ください 精神科医が教える「自尊感情」回復レッスン』(ユン・ホンギュン、岡崎暢子訳/ダイヤモンド社)。 ジャンルとしては自己啓発書になると思う。 細かく見出しが付けられていて重要な文章には太字、というビジネス書によくある体裁で、ビジネス書も自己啓発書も滅多に読まない私はちょっと気おくれしたのだけれど、タイトルの引力に抗えなかっ

          自分が自分を大事にする

          Kバレエ「ラ・バヤデール」鑑賞記録

          6月9日(日)Kバレエ「ラ・バヤデール」千穐楽を観てきました。今回は3階正面席。 正直浅川ガムザ目当てにチケットをとったので、降板がショックでショックで……浅川さんのつよつよガムザ様見たかった〜〜〜!!!の気持ちが拭えない。 しかし代役の長尾さん、抜擢も納得のキレッキレ回転だった。堂々と真ん中踊ってた。 プライドが高く、ニキヤにナイフを向けられたときもつい守りの姿勢をとってしまった自分が許せない&屈辱を感じているのも伝わってきた。 つんと取り澄ました様子が世間知らずで生意気

          Kバレエ「ラ・バヤデール」鑑賞記録

          Kバレエ「カルミナ・ブラーナ」鑑賞記録

          熊川さんが出ると聞き、観ない訳にいかない。 5/26(日)千穐楽に行ってきました。 熊川さんは「いま振り返るとあれが最後の出演作でしたね」ってなりそうなくらい、いつどれが最後の舞台になるのか分からないので見逃せない。 そして私は熊川さん最後のドン・ホセ(「カルメン」千穐楽でラストシーンの変更があった)を観ているのもあって、千穐楽の重要性が身にしみている。 今回はオーチャードホール。とった席は3階正面の後方。 遠いのは遠いんだけど、前の人の頭がかぶらず思ったよりも見やすかった

          Kバレエ「カルミナ・ブラーナ」鑑賞記録

          マインドフルネス、べつに怪しくなかった

          私の今年の目標は「セルフケアの引き出しを増やす」で、その一つとして今マインドフルネスをゆるゆる生活に取り入れている。 マインドフルネスは呼吸に意識を集中させる瞑想法。 必要なのは吸って吐くだけ、というハードルの低さが私に合っている気がする。 そもそも瞑想が気になりだしたのは結構前。 バレエダンサーの堀内將平さんがメンタルマネジメントとしてのメディテーション(瞑想)の重要性を語っていたり、リングフィットを始めてヨガの呼吸が落ち着くなあと実感したりしていた。でも、調べるとなんだ

          マインドフルネス、べつに怪しくなかった

          小説で“みる”踊りとダンサー『spring』

          恩田陸さんは『蜜蜂と遠雷』があまりにも面白くて、スピンオフ『祝祭と予感』も続けて読んで、さらに『チョコレートコスモス』も読んだ。 だから、バレエを題材とする小説が連載されると知ったときは嬉しかった。 習い事としては小学生でやめてしまったものの、私は今バレエ鑑賞を趣味としている。 好きなものと好きなものの掛け合わせだ。 でもバレエには台詞がないし、踊りはなんとも言葉で説明しにくい。 ダンサーのインタビューを読んでも“感覚派”のような人が多い印象がある。 それを恩田陸さんが言語化

          小説で“みる”踊りとダンサー『spring』

          新国立劇場バレエ団「ラ・バヤデール」鑑賞記録

          新国の「影の王国」見たさでチケットをとったバヤ。 選んだのは2024年5月4日(土)マチネ、唯さん主演の回。 まず、席、失敗した! 4階正面の2列目、チケット片手に席を見つけたときはクッションがある!これ使っていいの?親切だな……なんて思っていたけれど、始まってみて納得。 席自体の傾斜はけっこうあるのに、それでもカバーできないほど前の席の人の頭で舞台が見切れる。うぐぐ。 群舞が見どころのこの作品は正面席が早く埋まってしまって争奪戦で、2列目ならギリ……と思ったけどだめだった

          新国立劇場バレエ団「ラ・バヤデール」鑑賞記録

          私による私のための選書(後編)

          前回の記事の続きで、現時点の積ん読本を買った理由とともに綴っています。 前編はこちら。 『はじめてのギリシャ神話解剖図鑑』河島思朗監修、エクスナレッジ ギリシャ神話に詳しい友人と書店でぱらぱらとめくっていて、ゼウス周りのややこしい関係も人物相関図になっていて分かりやすそう、と購入。 ギリシャ神話の学びなおしに。 『本のエンドロール』安藤祐介、講談社 たった今気付いてしまった、すでに文庫化している!特別掌編付きで! 私は単行本で買いました。 本書は印刷会社のお仕事小説ら

          私による私のための選書(後編)

          私による私のための選書(前編)

          積ん読が溜まりに溜まっている。 読むペースと買うペースが見合っていないゆえで、買ったら読む気が落ちたとかそんなことは全くない。 どの本も読むのが楽しみで楽しみで、積ん読たちを眺めては次はどれにしようかな~とにまにましている。 私が私のために選んだ最強の布陣を見てくれ!という気持ちで、買った理由とともに積ん読本を積み始めた順に列挙します。 数えてみたら20冊を超えていて、ちょっと長くなったので前後編です。 『夏物語』川上未映子、文春文庫 去年、夏のうちに読めるかなあと思って

          私による私のための選書(前編)

          ブックデザイナー・佐藤亜沙美さんと祖父江慎さんの対談覚え書き

          佐藤亜沙美×祖父江慎「本とデザイン、紙と文字の素敵な関係」『MdNデザイナーズファイル2024』(エムディエヌコーポレーション)刊行記念 4月12日(金)本屋B&Bで行われた、二人のブックデザイナーのトークイベントが心から「申し込んでよかった!」と思える内容だったので、その備忘録です。 まず佐藤さんが、祖父江さんから話を聞き出すのがすごく上手だった。 佐藤さんは祖父江さんが代表を務める会社コズフィッシュで8年間勤務し、その後独立して10年目だそう。師弟関係といってもいいの

          ブックデザイナー・佐藤亜沙美さんと祖父江慎さんの対談覚え書き