こあぞー

本とか人形とか食べ物が好きな象

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最近の記事

街コンの話③(改・マチオとのその後)

 前回は1回目のデートの話で終わったが、ここではその後について綴り街コン話を締めくくりたいと思う。  マチオ1本に絞って進めていくことを選んだ私は、まずは次のデートの約束を取り付けることとなった。マチオは日曜日よりかは土曜日がいいと言ってきたのだが、ここでも私は心の中でガッツポーズをした。土曜日の方が日曜日よりも遅くまで一緒に行動できるからである。デートの内容はマチオがやりたいらしいリアル脱出ゲームに決まった。しかしながらお互いに空いている土曜日が3週間ほど後であったことから

    • 街コンの話②

       前回から随分と時間が経ってしまったが、またこの話について語ろうと思う。前回は街コンにてマチオ(マッチングした男性なので)とマッチングし、その後お茶をした話で止まっていた。  マチオと出会ってからは、毎日のようにLINEが続いた。何気ないやりとりではあったが、彼がマメな人であることはわかった。そして良くないのかもしれないが、他の人と比べるために私はマッチングアプリも並行して行っていた。そこでプロフィールが北斗の拳ネタの人とマッチングし、北斗の拳の話をしたが、私が北斗の拳につい

      • 30歳のロリィタデビュー①

         ロリィタファッションに年齢制限はない!といえどもやはり勇気がいるのが実際の世の中ではあるが、私の背中を後押ししてくれたのは皆さんご存知青木美沙子ちゃんだった。というわけで今回は私のロリィタデビューの話を綴ろうと思う。  私は中学生の頃に初めてロリィタファッションというものに出会い、強く心惹かれ、ゴシックロリータバイブルを愛読したり、アリプロを聴いたりしているロリィタ精神の持ち主だった。だがしかし当時の私にとってロリィタファッションは着るものではなく見るものに等しく、それらし

        • 街コンの話①

           街コン。それは出会いを求める男女が集いマッチングしたりしなかったりするイベントのことを指すが、私は人生で2度街コンを経験したことがある。今年の1月頃、私は来月からの復職を控え「初対面の人と話す練習をしておいた方がいいかもしれない」と思い、街コン30回経験者の友人に影響され、大阪某所にて行われた街コンに参加した。とりあえず場数を踏むため、アニメや漫画、ゲームが好き、あるいは理解がある人が集う街コン2つに応募した。  当日は猛烈に緊張し、なかなかイベント会場に辿り着けず同じ建物

          復職への道(通うぞ!デイケア)②

           無事デイケア午前中を終えた私だが、30分の休憩を終えたのち待ち受けていたのは昼食である。ここでは1食200円で食事が提供されており、利用者としてはありがたい価格である。職場が病院の私は正直デイケアの食事というものにあまり期待はしていなかったが、なにぶん午前中にみっちりペーパークラフトをして見知らぬ他人とコミュニケーションをとった疲れから空腹がMAXの状態になっていた。職員たちが大ホールの隅に配食スペースを設けて準備し始め、12時ごろになるとワラワラと利用者たちが並び始める。

          復職への道(通うぞ!デイケア)②

          復職への道(通うぞ!デイケア)①

           絶賛休職中(1年3カ月目)の私だが、一応来年の2月に復職が決まった。めでたいといえばめでたいが、また1から始めるのと変わらないため前途は多難である。そこで復職までの猶予が2か月あるため、その時間を使って出勤もどきをしよう!という考えにたどり着いた。それがかかりつけの心療内科に併設されているデイケアに通うという作戦である。  デイケアは基本的に精神疾患を抱えた人の生活のリハビリの場のようなものなので、いざ復職!という私にはやや物足りない場所かと思ったが、私の住んでいる場所は田

          復職への道(通うぞ!デイケア)①

          ビニールのからだ

           先生が指を鳴らすと、私はビニール袋になっていた。網戸から吹き込んだ風に揺られて、私は教室の中を海月のように揺蕩っていた。長い間空気の底だと信じていた場所が、どうやら海底だったことに気づくと、急にあくびが止まらなくなってしまった。私の中の空気が空っぽになる前に、急いで窓の外へ飛び出した。教室の外はオレンジ色に包まれて、人工ホタルが飛び交う中、人々は踊り狂っていた。娘たちの肌は金色に縁取られ、くるくると回るたびに放つ芳香が、私の白い肌をくすぐる。空は青ざめており、寂しげに狂乱を

          ビニールのからだ

          定型人解体④

           ついに私の心理検査のお話もこれで最終回となった。最後は「ジョンが見つけた私の良いところ」で締めくくりたいと思う。私は自分のダメなところならいくらでも列挙できるのだが、良いところはなかなか答えることができない。しかし心理検査を通してジョンが私の良いところをいくつか探し出してくれたので、これからはそれらを自分の良いところとして胸に押しピンでとめておきたいと思う。  ①知識が豊富 早速性格と関係ないやつがきてしまった。まあいい。褒めてることには違いないのだ。おそらくジョンは検査

          定型人解体④

          定型人解体③

           今回は私の「傷つき体験」のお話である。ジョン曰く、私には未だ癒やされていない深い傷つき体験があるらしい。正直、私は「特技は傷つくことです」と言っても過言ではないレベルに傷つきやすいタイプ(HSPだとは思いたくないが)なので、傷ついた体験などそれこそ星の数ほどある。もう情けないくらいある。しかしながら心理検査の中で得られた私の反応から察するに、最も自分の心に大きく深い傷を残した体験はおそらく「妹の死」だと思っている。  私が9歳くらいの時に母が「もうすぐ妹ができるよ」と言い

          定型人解体③

          定型人解体②

           ついに待ちに待った心理検査が幕を開けた。今回受けることになったのはロールシャッハテストとバウムテストの2種類である。発達障害の検査といえばWAISが有名だが、私は職業柄普段は検査者側なのでWAISは受けられない(内容知ってるので受けても正しい結果が出ない)のでこの2つのみとなった。これらの検査からだけでも発達障害の特徴は表れるので鑑別は可能らしい。細かいことは知らんけど。ちなみにこの世にはWAIS知ってるマン用の検査も存在しておりその講習もあるらしいが、コロナの影響で講習が

          定型人解体②

          定型人解体①

           私は現在心療内科に通院しており、休職中の身である。診断名は心身症で、投薬治療も受けている。今月で休職して13ヶ月目になる。それなりに長く休んでいると「自分はなぜこんなにも生きづらいのか?」について思いを巡らせ、自分なりにその原因について思案してしまう。その中で私は一つの考えにたどり着いた。「この生きづらいのってもしかしたら発達障害じゃね?」という現代人が陥りがち(?)な妄想である。タイトルにもある通り(結論から言えば)私は発達障害ではなく定型発達であり、この疑問は某香山リカ

          定型人解体①

          骨折3回

           私は30年の人生の中で計3回骨折している。10年に1回のスパンで骨折していると思えばそこまで頻繁ではないにしても、そこそこの骨折ぶりである。  私の最初の骨折は小学生の頃に遡る。おそらく5年生とか3年生とかまあ定かではないがその辺の頃だったと思う。クラスメイトたちと学校のブランコで立ち漕ぎをしていた時、何かの拍子に滑ってブランコから落ちてしまった。地面にうつ伏せに倒れた私の後頭部を揺れるブランコが撫でている感触を感じながら、左手の中指辺りに激しい痛みを感じていた。病院でレ