Pâtissière MAYO 2025.01
はじめに
東京六本木にあるパティスリーサロン「Pâtissière MAYO 」に参りました。
(前回の投稿はこちらから↓)
実際に食べたもの
当店はアラカルトでのご提供。
この日は苺と柑橘をメインに、パフェ2種類、アシェットデセール2種類、定番の「できたてしょーとけーき」にフィナンシェ2種類のご提供。
今回は苺スイーツを中心に頂きました。
※メニューの食べログへの記載はできないため、メニューの写真、及び各メニューのお値段の記載は控えさせていただきます。
いちご3種類(とっておき、あまりん、ええのお)をふんだんに使用したパフェ。
まず、薔薇の香りの活かし方に驚かされました。
華やかな香りを持たせつつも、苺や他のピースと自然に調和しております。
そして、媒体をアイスケーキとすることで、瑞々しい苺、ちゅるんと滑らかなフロマージュブランやジェラートに、食感における彩りも与えます。
苺の弾ける果実味に、フロマージュブランの酸と香り、甘酒の発酵による甘みと香りとコクが滑らかに包み込み、深みとアクセントを加える。
食べ進めると苺コンフィチュールによる熟した甘み、最後は甘やかな香り高さとコクを持った、爽やかなポートワインゼリーによって、軽やかに完食。
愛らしく、麗しいパフェ。
異なるピースを合わせることでしか生み出せない世界観がありながらも、最初から最後の一口までの道筋と言いますか、軸にブレがない。
外はカリッと心地良い香ばしさ、中はふわんとエアリー。アーモンドプードルによる華やかな甘い香りが、ふわっと舞い上がります。
一口サイズということもあり、1分もしないうちに完食してしまいました(笑)
ちなみに、食べ切れなかった分はお持ち帰りも可能です。
苺大福から着想を得られたデザート。
瑞々しい苺に、果肉が凝縮した苺ジェラート。
ねっちりとしたリオレは、お米とバニラが溶け込んだ厚みあるミルキーな甘みと、ほんのり華やかな香りが全体を包み込む。
小豆は粒感を残した、しっとりほっくりの口当たり。まろやかな甘みにほんのりと纏った塩気がアクセント。
定番化していただきたいほどに、親しみを感じたというか、がっつりストライクゾーンに嵌る味わいでした。
毎シーズンの楽しみである、ショートケーキ。
当店では、スポンジのシロップ打ちからナッペまで、目の前で仕上げていただけます。(そして、出来立てをすぐご提供いただけます)
この日は何と、とっておき(鳥取)、あまりん(埼玉)、ええのお(岐阜)の3種類を選べました。
勿論、全種類オーダーです!(笑)
まずお伝えしたいのが、この生クリームとスポンジの親和性。
生クリームは、ミルキーな甘みとコクを孕みつつ、すっと滑らかに溶け込む。スポンジは、卵と小麦の風味はありつつ、ふんわりと粒子を感じる暇もなく解けて消えていく。
2つが溶け込んだ、豊かな香りと甘みがふわっと優しく広がり、ミルクの心地良い余韻を残しながら引いていくまでの時間は、数秒にも満たない。でも、この瞬間に幸せが詰まっている。
個人的に、ここまで衝撃的なショートケーキは出会ったことがないです。
以下、苺の食べ比べした感想を簡単に。
(的外れを承知の上です。温かな目でご覧いただけますと幸いです)
まずは、とっておきから。
穏やかに弾ける果実味が特徴。
甘みと酸は控えめというより、ゆったりと広がるような感覚。
あまりんに関しては、今年初めて使用(?)されたとのこと。
とっておきに比べて、甘みと酸が活き活きとしている印象を持ちました。
ゆったりとした生クリームやスポンジとのコントラストが、より明瞭に。
上記2種類よりもしっかりとした果肉感、甘みに熟れた要素を感じました。
酸は最後の余韻として、ほんのりと。
おまけ
いちごパフェとショートケーキ(あまりん)をおかわり。
ダメ押しに2階でジェラートも。
和栗×シルクスイート。
ジェラートらしく、爽やか軽やかなんだけれど、しっかりと和栗やシルクスイートの香りと甘みを感じる。
総論
季節のパフェやアシェットデセールに関しては、1ピース1ピースとしての味わい、組み合わせの妙、そして全体としての完成された世界観。全てを一度に楽しめる、そんな驚きと幸せに詰まっています。
王道のショートケーキや焼き菓子に関しては、「出来立てを提供できる」という点を最大限活かし、究極にまで磨き上げた、味わいの繊細さと豊かさ。
ますます虜になります。
お値段
以下を注文し、計19,800円/1名でした。
いちごパフェ×2
苺大福?×1
できたてしょーとけーき×4
焼き立てフィナンシェ×1
玄米茶×1
お土産のカヌレ×2
まとめ
MAYOさんのセンスと技術が輝くデセールでした。
2月下旬から、MAYOさんが産休に入られるとのことでしたため、また春に存分に大人食いできればと思います!