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映画「ファーゴ」 〜ミネソタ・ナイス〜

コーエン兄弟によるサスペンス映画「ファーゴ」を視聴しました。

展開が妙リアルなようで、随所にどこか違和感もあって、

エンタメ映画的な悪いやつをやっつけた!的なカタルシスはあまりないのですが、

見終わったあとに色々と考えさせるような内容でした。

おそらく視聴後に「結局あれって何だったの?」ていうシーンがいくつかあったと思います。

特に印象的だったのがマイク・ヤナギタという登場人物。

気になって調べてみると、「ミネソタ・ナイス」というアメリカの中西部北部/ミネソタ州の住民の気質が映画のテーマとしてあったそうです。

ミネソタナイスはファーゴのWikipediaに詳しい解説があり

人付き合いが良く外交的で他人に優しい気質を持つが、実際は他人との対立を回避する目的で偽りの善意を装い、裏では他人を卑劣に攻撃するようないわゆる受動的攻撃性を持つことを自虐的に表してこう呼ぶ

ファーゴ (映画)-Wikipedia

ということです。

これは田舎の出身なので僕も理解できる部分がありました。

表面では親切で優しいのだけれど、それは相手のための優しさではなくて、自分の評価を下げないための優しさなんですよね。

優しさであることには違いありませんし、否定するつもりはありません。でも、どこか寂しい気もします。

ときにはぶつかったり、本音を話したり、それって相手のことを思ってした行動なら本当の優しさですよね。

ファーゴで主人公がラストシーンで抱える何とも言えない感情。共感できた方も少なからずおられるのではないでしょうか。


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