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【イベント参加記録】キャリアブレイク(離職)という選択肢/透明書店

下記のイベントに配信で参加した。その私的まとめをここに書きたいと思う。離職、休職、鬱の方はぜひ見てほしい。

キャリアブレイクとは?

ヨーロッパを中心に一般的な文化。その前進には高校卒業後や大学卒業後の一定期間、留学やボランティアやインターンシップなどをする「ギャップイヤー」という期間を設ける文化があるという。学生でもなければ社会人でもない期間。それに対し「キャリアブレイク」は、社会人を経験した後、 働かずに生活や人生を見直す期間をと言うらしい。

この文化がない国は中国、韓国、日本らしい。ナンテコッタイ。私は就職以来ずっと働いていた際、定年にならないと日本は長期旅行とか行きづらい。それなにのその頃には健康でない可能性が高い。人生辛いと思っていたので、早く浸透してほしい。

そもそもキャリアとは。

そもそもキャリアとは、日本で「職歴」という言葉に変換されがちだが、それは正確ではないと北野さんは言う。北野さんは500人のキャリアブレイク(離職)経験者の声を聞き、本まで出版され、キャリアブレイクの研究と文化普及を追求している。

キャリアとは、人が人生というキャリー(ケース)をひいてできるあぜ道。つまり、ワークキャリアだけでなくライフキャリアも含むという。

キャリアブレイクという人生の転機

そもそも、北野さんがキャリアブレイクに興味をもったのは奥さんが原因だと言う。商社で働き詰めだっ奥さんは突然、「1年間無職になろうと思う。よく分からないが、私の人生はこの延長線上ではないことだけが分かっている!!他は分からない…」と宣言したらしい。北野さんには何もせず見守っててほしいと伝えたとか。その発言と決断、かっこよすぎる。

北野さんは、間近で奥さんの人生の転機を目の当たりにした。奥さんは休むことで(それまでいるけど忙しすぎて目に留まらなかった)雀が見えるようになったと喜んだらしい。笑 それを受け、働くということは大切なものを見失うことなのかもしれないと北野さんは感じるようになったと言う。また、1年間無職であっても100年生きるのであればたった1%。それで心身が回復するのであれば良い投資だと感じたらしい。

case1 実際に休んだつちやさんの場合

つちやさんは実際に休職し、その時の体験を「つちや温水プール」の活動名でZINEまで出版。話題を呼んでいるという。

最初に休職したのは今から4年前。入社3年目、プレッシャーも多く、働き過ぎて9カ月休んだという。病院に行きたくない、自分だけ働いていない状況が辛い。この気持ち、すごくわかる。働いていた時は周囲から頼られ、期待に応えることで自分の尊厳を守っていたという。休職した際、その時のことを「主体性をもって取り組めていなかった。自分で選択出来ていなかった。」とつちやさんは振り返る。これ、日本社会の問題ではないかと思う。他国に比べ、自己主張より周囲との協調性や空気を読むことの多い日本。この環境に要因があるのではないかと私は思った。

初めは休職することが耐えられなかったつちやさん。パートナーから、「何もしないことは悪いことじゃない。」と声をかけてもらい、次第に落ち着いてきたという。私も適応障害になり休職→退職→無職なので気持ちがとてもわかる。私の体験・回復記も後日noteに記事を出そうと思う。

その後復職したが、数年後、再度休職したと言う。1度目は身体が動かず、2度目は精神的なもの。実家に帰り、周囲に体調が悪いと伝えることから始めたという。そう。言葉にすることは大事だよねと共感する。そして時間をかけて、書くことややりたいことを少しずつ集めていったと言う。

case2 竹中さん

竹中さんは休職したことはないが、行き詰まり、仕事を休んで海外へホームステイをしたという。私も学生の頃はホームステイしたが、社会人になってからこの発想はなかった。とても良いアイディアだと思う。物理的にも離れ、たまに仕事のメールを確認することはあっても段々と思考の整理が出来たという。海外という外からの刺激も大きいだろう。

まとめ

今回のイベント、実際にキャリアブレイク経験のある人やパートナーがキャリアブレイクでどう寄り添ったらいいかわからず参加した方もいた。まだまだ浸透していない文化。主催の北野さんは「キャリアコーチングのようなサービスや商品、色々ある。でも、実際に休む時は別に何も要らない。ただ、信じること、、、。信じる社会を作ることが自分の役割だ。」と締めくくる。少しずつ地道な活動かもしれないが、まずは今回のような対話から。キャリアブレイクという文化が、この輪が広がってほしいと切に願う。


端折った部分や聞き間違いもあるかもしれない。読んで頂き、ありがとうございました。皆で、休もう。

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