読書記録「アポロンの嘲笑」
〜今日の1冊〜
今日は中山七里さんの作品を紹介します。
〜読後の感想〜
東日本大震災直後に起きた殺人事件。
加害者は捕まるもその直後に逃走してしまいます。
犯人は一体どこへ向かったのか…?
殺人・震災・原発という3つの不幸が重なり、最初から最後まで物語に引き込まれました。
1冊の小説に1つずつ取り上げてもいいような重たい内容を1冊に3つも同時に取り上げるという…読み応えも抜群です。
犯人を追いながら語られる犯人の半生はあまりに辛く苦しいものでした。
そして、それに追い打ちをかけるように、犯人には最後の最後まで試練が降りかかります。
震災と原発のリアルな描写と、犯人の辛すぎる過去…涙を誘う社会派小説でした。
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