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読書記録「アポロンの嘲笑」

〜今日の1冊〜

今日は中山七里さんの作品を紹介します。

東日本大震災直後に起きた殺人事件。原発作業員として働いていた被害者と加害者の間に何があったのか?逮捕された容疑者の加瀬は、殺された男の親友だった。ところが彼は余震の混乱に乗じて逃走。福島県石川警察署の仁科は加瀬を、そして彼の生い立ちを追う。やがて、加瀬がある場所へと向かっていることが判明。彼の目的は何なのか?浮上する驚愕の事実とは?怒涛の社会派サスペンス!

Amazonより

〜読後の感想〜

東日本大震災直後に起きた殺人事件。
加害者は捕まるもその直後に逃走してしまいます。
犯人は一体どこへ向かったのか…?
殺人・震災・原発という3つの不幸が重なり、最初から最後まで物語に引き込まれました。
1冊の小説に1つずつ取り上げてもいいような重たい内容を1冊に3つも同時に取り上げるという…読み応えも抜群です。
犯人を追いながら語られる犯人の半生はあまりに辛く苦しいものでした。
そして、それに追い打ちをかけるように、犯人には最後の最後まで試練が降りかかります。
震災と原発のリアルな描写と、犯人の辛すぎる過去…涙を誘う社会派小説でした。


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