私を形作ったもの 第六回 「ソードアート・オンラインアリシゼーション War of Underworld」最終部
初めに
前回の続きとなります。
第一部の内容です。
ようやく、これで全てを終わらせることが出来ると思います。
ソードアート・オンラインアリシゼーション War of Underworldを振り返りがここで完結とさせて下さい。
果たして、今回で幕引きとなるのか?終わらせることが出来るのか?
第六回「ソードアート・オンラインアリシゼーションWar of Underworld」
第七節 「キリトVSヴァサゴ・カザルス」
キリト復活により、いよいよ、ヴァサゴとの最終局面に入ります。
しかし、復活したキリトには、相当堪えていたようです。
当たり前です、半年間廃人の人間が、いきなり動ける奇跡など、実在しないのですから。
アスナさん達も、全てを復活した彼に託し、見守ることに徹します。
アスナさん自身、全然倒せなかっただけに、不安でいっぱいですわな。
大ピンチのキリトを救ったのは、またしても、ユージオでした。
この場面で、ティーゼが涙するのは、愛故にでしょうか。
キリトも、涙を流し、ようやく、形勢逆転。ヴァサゴを圧倒します。
しかし、ヴァサゴは人間の憎しみを力に変えようと再び、心意を発動しようとしますが、阻まれてしまいます。
その時、不思議なことが起こった。凍結された人々の魂が天高く浄化されていくのでした。
アスナさんもその危機を察知しますが、ふと現れたユウキの解説で状況を理解します。
誰もがゲームという楽しい世界で冒険をしたくてここに来た。争いたくて来たわけではない。そんな気持ちを誰よりも知っているユウキだからこそ、響く言葉だったりするんですけどね。
アスナさんの使ってるSTL(アンダーワールドにログインする為の機器の相称)だからこそ、ユウキは可視化出来ていますが、他のスリーピングナイツには見えていません。
当時の川原先生の投稿によると一番ユウキがここにいると見せたかったのは、間違いなくスリー
ピング・ナイツと言う話もあるんで、何とも複雑な気持ちですわな。
こうして、キリトは全ての魂を開放し、夜空の剣の力により、自らが一番強いイメージである黒の剣士に覚醒します。
夜空の剣は200年以上、エネルギーを吸収し続けた力を持つ悪魔の樹ギガシスダーから、生成された為、シンプルに力を吸収する力を有しています。
その為、リソースを自らの還元することも、他者に分け与えることも出来ると言うチート性能を有しています。
この時のアスナさんの泣き顔はいい意味で忘れられません。それ位、インパクトが強かった記憶です。彼女にとってのキリトはどんなに様々な世界を経ても、これなんだろうなと言うことで。
そして、完全復活したキリトとヴァサゴとの最後の戦いが始まります。一進一退の攻防を繰り広げますが、最後はキリトがヴァサゴを貫通させて勝利します。
しかし、ヴァサゴは不死身。彼に死ぬという概念は存在しません。
その為、何度でもお前等(キリトとアスナさん)を殺しに戻って来ると復讐を誓いますが、そこはキリト。元々の剣の性質である夜空の剣の性質により、彼を樹木に変換するという荒業でヴァサゴを封印します。
これ以上ない倍返しですね。様々な人間を貶めて来た悪魔の子が、悪魔の樹になると言う皮肉。死ぬことも出来ず、ただただ最低でも200年以上そのままという地獄を体感するんですからね。
こうして、ヴァサゴとキリトの因縁は幕を閉じ、ようやく、クライン達とちゃんと再会を果たしましたとさ。
地味に抱き締め合うリズとシリカが、姉妹みたいなのが、好きな場面でした。
そして、この場面の最大の見どころとも言える場面。キリトとアスナさんが顔を合わせて、気持ちを確かめる場面。
ここがめっちゃ、スキなんだよねぇ。本当に体感時間は短いはずなのに、長い間会ってなかった感覚を視聴者も感じていたはず。
僕自身、この場面を何度も見返す位、好きなキリアス強火オタクです。
本当に保護者みたいな感じでよかったねぇよかったよかったしか出て来なくて、キスとかするんじゃなくて、気持ちを表しているというのが、逆に好印象でした。
しかし、そうしている時間は無くて、アリスの下に真のラスボスこと、ガブリエルが迫っているので、そちらに向かわなければなりません。
キリトはアスナさんに助けを求め、2人で救出に向かい、お姫様抱っこと言うバカップルぶりを見せつけるカンジで、天高く羽ばたいていきます。
クライン曰く、孫悟空かよみたいなイメージらしいです。 これにはリズもシリカもあきれ顔。諦めるしかねぇよな。だって、最強だから。
そこからの原作でカットされた場面。飛行中、キリトは昨日開催されたキリト婦人会の記憶を思い出し、恥ずかしさの余り、飛行を辞めてしまいます。
内容も酷いもんで、キリトとのマウント、主に何食べたかが、メインの内容だったらしい。自身が寝たきりの間に、自身の話をされるのは、自分がどんだけ、プレイボーイだったかをまざまざと見せつけられて、そりゃね。
アスナさんがキリトさんに甘える場面は必読の価値ありなんで、原作を読んで貰えると助かります。
中でも一番好きな台詞。
その後、ガブリエルの私兵チームによって、STLの時間速度が500万倍を超えるという狂気の時間加速が始まろうとしていました(ヴァサゴを余計に苦しめる結果になるのザマァが過ぎるって)
そもそも、アンダーワールドの世界は、加速することで、世界体形を作り出し、シュミレーションという形での実験場としての意味合いも強かった為、このシステムが追加されたのですが、意味が分かりません。
キリトと菊岡さんは一時的に連絡を取り、10分以内に脱出しなければ、200年の時を過ごさなければならないと言う無理ゲーを課せられることに。
こうなってしまった以上、アリスよりも自身の身の安全を確保すること、少し前の対応の謝罪をしたりと何とも菊岡さんらしくない場面満載だったりするんですけども。
アスナさんには、菊岡さんの声は聞こえておらず。キリトは何でもないと誤魔化しますが、この時点でアスナさんが何かを察した顔を浮かべていたが、エモエモのエモですわな。
キリトは何度もアスナさんに嘘ついたり、ホウレンソウしないで無茶して来た前科の持ち主ですからねぇ(にちゃあ~)。
個人的にこのパートで、長岐に渡ったヴァサゴとの因縁に幕を下ろすことになりますが、本当に長かった。アインクラッドの頃からと思うと感慨深い気持ちと茅場さんはとんでもない化け物を生んでしまったなと言うことに尽きるのではないでしょうか。
様々な謀略の果て、彼という舞台装置がこの世界を面白おかしくしただけに、こんな退場という形ではありましたが、本当にありがとう、二度と出て来るな。
第八節 「キリトVSガブリエル・ミラー」
舞台は果ての祭壇に移り、アリスはようやく、其処までたどり着きますが、その前にガブリエルによって、大切な雨縁と滝刳を失います。
これはベルクーリのデジャブ?と誰もが頭を過ったその時でした。
ガイナ立ちで駆け付けるキリト。何と、二匹の竜を蘇らせることに成功します。しかし、幼い姿ではあるんですけども。
それ以上にアリスはキリトの復活に涙します。ようやく、目覚めている彼に会えたことが、何より嬉しかったことでしょう。
アスナさんにアリスを託し、2人は果ての祭壇へと向かいます。
その過程で、またしてもアスナさんは力を行使しますが、結構限界なんじゃないかと思ってしまう程、消耗していた様子でした。
しかし、キリトが託してくれたからこそ、自らが手を取り、アリスを支える姿に涙が出ますね。とてもてぇてぇ気持ちでいっぱいです。
キリトは眼前のガブリエル・ミラーとの戦いが幕を開けますが、シノンやベルクーリを苦しめた心意攻撃による先制技を繰り出し、キリトを終わらせようとします。
ユージオのお陰で難を逃れ、2人の戦いは始まりましたが、最強の力を以てしても、覚醒したキリトですら、ガブリエルには遠く及ばず。
何とか、ダメージを与えたつもりでも、自動再生と手に負えません。
最初は時間稼ぎ位の意気込みだったキリトでしたが、どんどん技術を吸収し、成長していくガブリエルの力の前に半身を斬られるという失態を犯すキリト。
その結果、ガブリエルをより一層、増強させる呼び水となってしまい、結果として、ガブリエルは覚醒し、最強の化け物が誕生してしまいます。
キリトは絶体絶命の窮地に追いやられますが、その時、またしても、不思議なことが起こりました。
ユージオが三度目の登場を果たします。その中でキリトには、愛があること、ガブリエルは愛を拒絶する存在であることを告げ、そんな相手に屈してはならないと発破を掛けます。
ユージオの言葉によって、再び再起したキリトは、ガブリエルに挑戦します。
様々な人間の苦しみや絶望、恐怖を味わう為に多くの人々を殺め続けたガブリエル。そんな彼にキリトは、夜空の剣の武装完全支配術を開放します。
ここからが、神展開。SAО史に残る超絶神作画が展開されました。僕調べによる好きなアリシゼーションwou編で一番好きな場面第一位〔全投票者9人という全然やがなに尽きるんですけど。〕の場面がこちらです。 先ほどの力を吸収する能力を今度はアンダーワールド全体に飛ばし、その力によって、この世界に生きる人全ての祈りがキリトに集約されて行きます。所謂、元気玉である。
様々な愛のカタチがキリトの下に送られて来るのですが、この場面は正に終局の物語に相応しいことこの上ないと思うんですよね。
満身創痍のシノン、リーファ、キリトへの愛が再燃したリズとシリカ、夫婦になったシェータとイスカーン、しれっと旦那マウント取るレンリとティーゼ、遠くで祈りを届けるセルカ等。
その中でも、アリスとアスナさん、対極の涙が僕は注目ポイントだと思いますね。
アリスはキリトに伝えたいことがあるから、振り返りつつ、別れではないと涙を流し、気持ちを届けます。
一方、アスナさんはキリトを信じる為、振り返ることも無く、涙を流しながら、オーロラに思いを乗せて、気持ちを届けます。
この時点で、アスナさんはキリトと添い遂げる覚悟を持っていたんでしょうね。比較するわけではないのですが、事情を察するアスナさんと事情を知らないアリスなんで、考え方の違いは出て来ると思います。
どちらの思いも正しくて、どちらが間違ってるかではないことだけは、理解して欲しいです。
元気玉もとい、夜空の剣の力を完全開放により、体は元の状態にまで再生したキリト。それぞれの愛を胸にガブリエル・ミラーに挑戦します。
愛を知った剣士と愛を拒む魔王との戦いは、壮絶を極めました。
その中で散っていった英雄たち、キリトからしたら、お前誰やねんみたいな奴も混じってましたが、世界を乗せて、放たれるスターバースト・ストリームは過去最強の威力だったと思います。
ベルクーリ、リピア、シャスタ―、味方面のアド様、カーディナルと言う人選が良いですね。ガブリエルの縁、キリトが築き上げた縁の全てがここにあるに尽きる場面だったと思います。
ガブリエルはガブリエルで、完全に人間を捨てており、ぶっ壊れ過ぎて、何が何だかレベルでした。ガブリエルと言う名前の通り、天使なんですけど、完全に悪魔という矛盾。
その所為か、キリトの腕は切れ、大ピンチ。最早、キリトのフリー素材よろしく、ユージオ君に助けられ、17連撃目のスターバースト・ストリームを放ち、ガブリエルを圧倒します。
ガブリエルは、最後の最期まで、笑い続け、終わりを迎えました。
数々の激闘の末、キリトはガブリエルに勝利を収めます。
それから、強制ログインが始まり、日本プレイヤー達、全員が現実世界に帰還します。
皆がそれぞれの感情をむき出しにする場面が、愛おしいですね。嫌な記憶ばかりかもしれないけど、それでも、キリトがどうなったとか、気になることは多いだろうけども。
一番のお気に入りは詩乃と直葉の2人ですかね。六本木のSTLで笑顔を見せるの泣いちゃいそうです。2人の努力無くして、この章は語れませんから。
今回の戦いは、正に運命の一戦でした。
キリト役の松岡君にとっての憧れの声優さんと言えば、石田彰さんでした。確か、色んな方々との協議の末のキャスティングという話を聴いたことがあります(出典元不明)。
石田彰さんと松岡君と言えば、ソーマを連想しますが、今回はほぼ2人の戦いだったりするんで、違うんでしょうけども。
小山さん演じるヴァサゴと違い、圧倒的ラスボスムーブ全開で展開され、圧倒的戦闘能力でキリト達を翻弄する最悪の敵を演じられる石田さんはそう易々と言っていいかあれですが、マジの天才。
作画も映画級のクオリティで、劇場公開して欲しかったですね。全国の劇場で見られる形態がムーブメントになりつつあるんで、何かしらの形でやって欲しかったですね。ぼざろみたいに、何だったら、鬼滅みたいに。
と言っても過言ではない位、夜空の剣は別格でした。何たって、SAОの作画は、a1picturesの誇る最高戦力を投入してでのなんで、そりゃ、格が違いますよね。
疫病期だったのもあって、思う所は大きかったし、地獄のような4月を乗り越えられて良かったに尽きた印象です。
そんなガブリエルですが、アリシア含む彼が殺して来た人間によって、引導を渡されるという結末にゾッとしましたね。
完全にジョジョの吉良吉影のアレを連想しましたね。マジでホラーと言うか、同情の余地は一切ないんで、ざまぁみろと思うところ、怖いが先行して、言葉に詰まってしまいました。
作者曰く、ブラックホールみたいな存在であり、悲しい過去すらない最恐の敵キャラ。現状、本作で一番強いんじゃないかと言われてるキャラなだけに、その末路は哀れみすら湧いて来るレベルです。
もう一人のヴァサゴの死に顔も色んな意味で酷かったですけど、彼の死に顔はもっと哀れでした。その場面は是非とも見て欲しいです。
そして、200年間のUW生活が始まったキリト。
独りぼっちになって、涙する場面はいつもの彼らしいですね。
すぐに強がるから、すぐにカッコつけるから。本当にやめてよね。
そんなキリトの前に現れたのは、他でもないアスナさんでした。
第九節 アスナさんとその後
好きな所を語りたいので、茅場先輩が世界を救った話は割愛させて下さい。
茅場先輩も凛子さんも本当に頑張ったんだよ。
個人的に明日奈さんが凛子さんにサチと同じ台詞を語る場面は、グッと来る物がありましたね。菊岡さんの時は平行線になってしまいましたが、明日奈さん自身、ちゃんと答えを出せたのが、救いでしたね。
凛子さん自身、同じような人間なだけにね。
先ほどの菊岡さんの会話で察していたアスナさん。一体、どんな覚悟を以て、ここに残ろうと思ったかと思うと涙が出ます。
ある意味、これまでのキリトへの意趣返しとも取れる行動。ホウレンソウせず、巻き込みたくないからと1人で抱え込んで来たからこそ、絶対にお前を離さんぞと言う愛の現れだったと思います。
話を聴いていたからなのか、その前の場面で、キリトはシノン、リーファ、アスナへの思いを訴え、泣き崩れた後に、アスナさんが現れ、リズベット、シリカ、クライン、エギル、そして、ユイの名前を出すことでちゃんと補完するの凄く良い。
アスナさんがキリトの手を取り、最後に抱き締める流れ含め、完璧。
ここで残らなかったら、正妻失格とも言える位、アスナさんの器量の大きさを物語る場面です。アスナさんの成長の全てがここに集約されてる気がします。
これもあの出会いから始まり、様々な経験を通して、成長したアスナさんだからこそ、出来た行動であったと思います。
ちゃんとアリスを送った上で、役目を果たした上でのこの行動ですからね。本当はアスナさん自身、キリトを独占したい感情もあったと思います。
なんせ、彼の中には2年の月日が流れていて、見た目は変わらなくても、アスナさんの心情は察するに余りあります。
好きな人のことは全部知りたいし、把握したいまでの独占欲の強さでお馴染みのアスナさんだけに、今回の一件は相当、堪えたと思います。
それでも、他の仲間達に申し訳ない罪悪感も抱えている所がまた人間らしいんですけども。真面目と言うか、作品を重ねる毎にキリトと同じ位、色んな責任を背負っているアスナさん。
だからこそ、もうキリト1人に全てを押し付けたくなかったからこその行動に心打たれました。
キリトはディアベルの一件から、自分で何とかしなきゃの呪いに掛けられ、誰かを巻き込む位なら、自分1人が傷ついた方が良いと言う考えを持っていますが、アスナさんは違った呪いに掛けられてる気がします。
VRワールド全てを救いたい彼の思いを、受け入れたい。彼を愛すると決めたら、自分と同じ位、好きな人がいるけど、自分だけが幸せになっていいのか?という苦悩、キリトを守りたいと言いつつも、守られてばかりの現状、ちゃんと守ることが出来て無い現状、キリトの夢を最後まで見守りたいと言った行ってしまえば、キリトの呪縛みたいなものを感じてしまいます。
故にこの場面はそういう彼の思いを全て受け入れた上での行動と思うとこの章で二番目に好きな場面でございます。正にアスナさんの愛が込められた場面ですね。
そして、この世界に200年滞在することとなった時の台詞が忘れられません。
離れていた時間があったからこそ、会えない時間があったからこそ、それに比べたら、今一緒にいられる時間が大事と言い切れるアスナさんの包容力のあるお言葉に涙があふれる程、感動しました。
これ以上ないキリトの笑顔にアスナさんが居て、良かったと心から思えた場面だと思います。
2人が世界から羽ばたいていく場面は何度見ても、これからの希望に満ち溢れていて、何度見ても、気持ちのいい終わり方でしたね。ここで終わっておけば・・・。
その後、少しばかり、ムーンクレイドルもありますが、ここは語りません。
そして、時が経ち、8月。舞台は現実世界となり、アリスが世界初の真正人工知能として、公表されます。
個人的に生成AIが盛んに世間を賑わせ、未だに様々な問題を抱える昨今に相応しいお話では無かったでしょうか。
未だに世間での風当たりは良いとは思いません。それはアリスについても同じです。まだ発展途上の技術に等しく、これが良い未来を呼ぶのか、SF映画のような末路になるのか。
何を以て人間と位置付けるのか、何が人間足らしめ、自身の正しいものが、正しいと認識出来ているのか。
この議論は未だ答えが出ず、これから、様々な技術革新の末、完璧なものになっていくことを祈るばかりですね。
そして、和人は目が覚め、明日奈さんも気が付きます。
そこでの和人は和人ではなく、星王とか言う別次元の存在。
彼の存在は今後のシナリオに於いて、重要な役割を果たすことは間違いなく、星王との全面戦争は避けられないのかもしれません。
正に俺に勝てるのは、俺だけみたいなことになるかも。
また時間が経ち、和人が退院日が決まった頃、先に退院していた明日奈さんがお見舞いに現れます。
忘れそうになるけど、和人は現代医療ではどうにもならない怪我を負ってたんだよな。だからこそ、アンダーワールドにやって来たんだけど。
その中での明日奈さんの対応がもう、お母さんなんだか、妻なのかもう分かりません。触って、彼の体の測るとか、怖いよ。だが、それが良い!
どんだけ、彼の体を触っているんだかとか、考えてはいけない。
持ってきたものが、青い薔薇。2つ結びの髪型に全体青ベースの衣装と言うユージオを意識したお衣装は絶対に話したなコレ。確信犯ですね。
そうでなきゃ、ここまでの匂わせはしないからね。色んなこと知ってそう。今回も事後報告ではありましたが、話さないだけマシか。
その中でも、和人が2度とあの世界に戻れないからと涙する場面はどんだけ、心囚われているんだよに尽きたと思います。
ユージオのこともですが、やはり、彼は茅場先輩の託されたもの、彼の教えてくれた世界の美しさを知ったからこそ、その記憶すらも忘れないといけないことが何より悔しいんでしょうね。
人間の記憶容量は限られており、そもそも、生存していること自体、奇跡に等しいのに、あのまま消さなかったら、和人は廃人になってたんで仕方無いんですけど、その一言じゃ片付かないよね。
(まぁ、星王キリトをコピーして、永遠のものにした愚か者がいるんですけども)
そんな彼に対しても、女神のような抱擁で包み込むアスナさんの素晴らしさに信者の1人として、嬉しい限りです。
こんな感じでなんでも受け入れてくれる人に出会いたい。
これぞ、正妻。俺たちの明日奈さんだぜ。流石のメインヒロインぶりに俺たちは嬉しくて、ご飯10杯はいけるぜ。
その後にユージオの幻聴が聴こえる辺り、末期なのかもしれない。
思えば、これまでの登場人物はヒロインばかりで、男性は居ても同世代はおらず。同世代男子と言えば、月夜の黒猫団(年齢は不明だけど、恐らく同世代。脱線するけど、あんな短い場面で新規ボイスのサチ出て来るとか、感謝しかないですよね)位であり、対等の関係の男子キャラはユージオが初めてだったと思います。
彼と言う魂の友を失い、あの世界にも戻れない寂しさを僕たちは理解することは出来ないでしょうね。
その後、菊岡さんが現れ、どうしても戻りたいと懇願する辺り、和人の中でのあの世界の大きさは尋常では無いんでしょうね。
明日奈さんは終始、訝しむように見えましたが、こういう所でバランスとらないとね。菊岡さん自身、何を考えているかが、未だによくわからんので。
個人的にアニメでは尺の都合上、カットされたALОの森の家での話が凄く好きです。打ち上げ会を開き、あの後どうだったみたいな話をしているのが、何か好きです。
一番の注目ポイントはユイが赤ちゃんみたいにキリトにくっつく所が凄く好きなんで、読んで貰えると嬉しいです。
そして、愚か者こと、比嘉君は星王キリトのデータを消しておらず、彼を活かす道を選びます。
星王は復活し、200年のピロートークを話します。
星王妃アスナ曰く、もし複製されたのが自分だけなら即座に消去してもらう。二人共複製されたのなら残り少ない時間をリアルワールドとアンダーワールドの融和のために使いましょう、と。
その辺り、考えているのは、アスナさんらしいと言うかなんというか。
それ以上にベッドに何をまさぐりあってるんでしょうね?余りに艶めかしい場面過ぎて、内容が頭に入って来ん。
とんでもなくえっちな場面。具体的な表現は無いのに、何かいけないことを連想させる辺り、スタッフ陣のおかしさを感じます。
それは星王キリトが生き残った場合、あの世界の為に戦うと言う辺り、覚悟決まり過ぎて、ヤバいですね。
本当にあんなに頑張ってた比嘉君の苦労を全て使い潰す勢いで進化を遂げたキリト様。彼は茅場と会うと言い出しているので、その辺りが全然・・・話になっていないので、どうなってしまいますことやら。
その後の和人が家に戻り、直葉にぱふぱふする場面は、傷つき過ぎた(精神的にも物理的にも)2人の時間を取り戻すには十分だったと思います。
詳しくは第二部を読んで欲しいのですが、直葉も大人になったと言うか、未だに和人からの明確な答えを貰えないけど、何処か割り切っているような笑顔を見せているので、未練はないのか?みたいないい女の表情をしているので、この辺りがどういう意味合いを持つんでしょうね?
和人が面と向かって、泣くヒロインはリアルだけなら、明日奈さんか直葉な気がするので、この場面は色んな意味で救済だったと思います。
全部を消すわけにも行かず、中途半端に覚えているのが、一番辛いのかもね。
この場面を見て、直葉に語る辺り、明日奈さんが知らないわけがないと言う結論に至った次第です。
アリスが脱走して、和人の家に行き、お父様お母さまにご挨拶に行ったりする所は割愛させて下さい。
それから、アリスの下にIPアドレスが届き、和人はその答えがあると思われる六本木のラース支社に向かいます。
その際、明日奈も連れて行くと言って、キレ顔のアリスに対する和人の反応とその辺りの感情に不慣れなユイの何とも言えないカンジが凄く好きです。
その後、明日奈さんと合流しますが、原作は酷かったので、その歴史が無かったことにされて良かったですとだけ。
ここの明日奈さん、本当に良い人感満載で凄く良いです。尺の都合とはいえ、アリスとの喧嘩シーンはちょっとね・・・。
ユイはまたしても、妨害され、犯人を掴むことが出来ませんでしたが、ユイは本当によくやってるよ。地味に見えて、ユイが居なかったら、詰む場面しかない本作に於いて、ユイの活躍は目を見張るものがあります。
その先のお話は是非とも、ユナイタル・リングをご参考下さい。
そして、再びアンダーワールドに戻るとアスナさん達の期待を裏切るシンギュラリティが起きた結果、世界は宇宙に進出します。
何が何だか、超展開のインフレですよ、これはもう・・・。
行ってしまえば、アルスラーン戦記から、銀河英雄伝説に代わってた位の勢いですからね。
その過程でのアリスの叫びは胸に来るものがありますね。
彼女自身、後半はほぼ出番が無かっただけに、ようやく、生まれ故郷に戻って来られたんですから。
ロニエとティーゼの子孫が出て来て、謎の化け物アッピサル・ホラーとの交戦シーンはもう圧巻ですね。
3人の方が化け物なんじゃ?な勢いで、一気に片付いていく爽快感。
特にアスナさんが完全にステイシアの力をコントロールするのが、気持ち良いですね。何度見ても、爽快感が凄いです。何たって、隕石を召喚するなんて、インフレ過ぎて、語彙消失ですよ。
最後はアリスが決めるのもいいですね。この場面でこの長岐に渡るアリスがメインヒロインだったかを証明したのが、よく分かりました。
前半が八面六臂の活躍だっただけに、この力を見せつける場面で改めて彼女の実力が証明された形となりました。
最後の最期まで楽しませてくれるSAОには感謝しかありません。
スティカとローランネイの2人は、3人の姿に様々な感情を募らせていきます。
彼女達には、そんな記憶はあるはずないのに。それはユージオの言うように思いはここにあるを体現した言葉ですね。
どんなに遠く離れても、どんなに時が経っても変わらない思いはここにある。
3人から1人、ユージオが増え、この物語は終わりを迎え、新たな物語が始まろうとしていたのでした。
茅場先輩のニエモンが沈没したり、星王が格納されているものが反応したりと意味深な場面が多すぎるよ。
《All stories have just been todl.
物語はここで終わる。しかし、キリトとアスナ、リーファやシノンたち、そしてアリスの戦いはこれからも続いていく。彼らが再び剣を手に集うのは『知性間戦争』と呼ばれる最大最後の戦場においてのこととなるがあらゆる可能性はいまはまだ不確定な光の彼方にかすかに揺らぎたゆたうのみである。》
Kirito will return.
この言葉で締められますが、キリトが戻って来るは、ユナイタル・リングを指しているのですが、上の文章は未だによく分かっていません。
知性間戦争とは何なのか、守る為の戦いだったはずが、今度は侵略の話になってしまうのか?そもそも、完結するのかレベルで原作が発売されてないので、どうなるかが分かりません。
前のお話が刊行されて、1年以上経過しているので、話の記憶が曖昧な部分が多いのですが、完結はまだ先な気がします。
川原先生曰く、SAОのアニメ化を進める為には、ユナイタル・リングが終わるまでは、アニメ化は無い。中途半端な所ではアニメにしないらしいので、これが終わらない限り、アニメはありません。
ユナイタル・リングはちゃんと追えてないんですけど、簡単に言うと新たなデスゲーム、レベル1からやり直し、新たな敵とアンダーワールドに迫り来る敵勢力、仮面の男と言ったカンジですね。
そんな皆様に朗報です。最新28巻が発売されます。SAО推しは絶対に勝ってくれよな。
最終節 まとめ
ようやく、完結しました。
2020年から始まったこの記事が時間は掛かりましたが、ようやく終わりました。
本当に端折った場面が多かったですが、全てを出し切ることが出来て良かったです。本当に全部読んでくれる人がいたら、嬉しいんですけどね。
これは終わらないですわ。約30000字以上ですよ、本当にもっとうまくまとめられたら、良かったんですけどね。
改めて、2020年の好きなアニメランキングTOP10をご紹介します。
あの疫病期があったからというのがあるんですけど、2020年のアニメはすごい心に焼き付いて離れない気がします。
数多くの延期を乗り越え、今があると思うとより一層、考えるものがありますね。未だに思い出すだけで病んでしまいそうになる日々ですが、この時ばかりは、本当の意味で楽しかったなぁと思いました。
これまでのSAОの集大成とも言える作品で、この時ばかりはこれ以外の1位なんて考えられない位、疲弊してた気がします。
SAОは本当に面白いです。全話通して、ここまでアツくなれるコンテンツはありません(本当はあるけど、敢えて言いません)。
出会いと別れ、感動、熱狂、愛を一心に受けた本作が大好きです。
正に僕の人生の3割を構成しているSAО。こんなに金賭けて、投資している作品はあります。
この作品を通して、生きる理由をくれた作品だったと思います。
現在、映画が制作中らしいんですけど、現在、未定です。果たして、プログレッシブが終わるのが先か、ユナイタル・リングが終わるのが先か、映画が完成するのが先か。
川原先生もお忙しい中での連載なんで、文句を言うのは野暮なお話です。
とにかく、もうすぐ28巻が発売になるので、今は座して待ちましょう。
さぁ、問題は次回の形作ったものですが、ワカリマセン。完全燃焼しました。
本当にこれで最終回な気がするんですけど、何か書いてみたい話題があったら、書こうと思います。
それでは、長い期間お付き合い頂き、ありがとうございました。
自分の思う2020年の神アニメも教えて貰えると嬉しいです。
最後にスキとコメント頂けると凄く嬉しいです。フォローもどうぞ宜しくお願いします。
Calist will return
おまけ
2020年好きな名場面10選+最優秀名場面賞二選
最優秀名場面賞
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