漫画感想BAN 第三十回第一章「九割ONEPIECEです。そりゃそうなるだろうよ、だって、神回なんだから」
はじめに
今週も何卒、宜しくお願いします。
第一章 週刊少年ジャンプ
第一節 ONEPIECE 第1133話「褒めて欲しい」
エルバフにて再会を果たすロビンとサウロ。今回のメインはこれに尽きるでしょう。これ以外は無いんですけども。
まさか、サカズキの罪をロビンに被せたのは、スパンダインのお陰だったり、ワンピ界隈で大人気のモブキャラこと、カネゼニー再登場で大盛り上がりだったりと世界中が彼女を憎しみの対象にしていく様は胸糞悪すぎます。
ようやくちゃんとした合流を果たした麦わら海賊団、新巨兵海賊団、巨兵海賊団の一同。
ボコボコにされたロードも居ましたが、ハイルディンの第一声に麦わらの次にウソランドが入ってるのが、彼の英雄感が出ていましたね。その他は仲間達と言ってただけに。
ハイルディンから、ビッグマムを倒した話が出て来たりとエルバフにとって、怨敵だからこそ、この話題は避けては通れないんですけどね。
しかし、ルフィは?を浮かべる怪訝そうな表情浮かべてるの何でだろう?実際、ビッグマム倒したのは、キッドとローであって、ルフィではないからかな?
それから、ルフィはすぐさま、飯にしようと思いますが、ロビンが割り込み、サウロに会う為に戦士の泉と呼ばれる場所に向かいました。
ルフィ達は同行しますが、ゾロさんとジンベエは観光に出かけたりすると言いながらも、同行しちゃうのは、船員なんだなということで。
泉に到着し、察しの悪いルフィはサウロに会いに行こうとしますが、ナミに制止され、ロビン1人で向かいます。
すると巨人族の1人がサウロ先生が倒れたというまさかの展開に。その他の麦わら海賊団の面々は焦りを見せますが、ロビンは独りで向かいます。
泉の砂浜に倒れ込むサウロに近づくロビン。いきなり、驚かせるというあの時と同じ手法を使いますが、笑顔で迎える彼女の姿に涙が出そうです。
久々の再会にどう合えばいいかが分からなかったサウロは、このような手段を使いましたが、相変わらずの下手な笑いにロビンの気も緩んだようで。
お母さんのこと、ベガパンクのことを話すサウロでしたが、それ以上に気になったのは、クザンは本気でサウロを殺そうとしていた可能性があるということでした。真偽は彼のみぞ知るではありますが、親友は右足を失い、クザン自身は左足を失うのは何の因果なんでしょうね?
凍らされた後、オハラの燃え盛る炎によって、氷が解けたお陰で海に落ちたという事実。その結果、右脚を失ってしまいましたが、無事生還し、今に至るようで。
その後のロビンの話を引き合いに出したサウロでしたが、その話をやんわりと断り、生きたことを褒めて欲しいという場面は書き記すだけで胸に来るものがありますね。
サウロとロビンは熱い抱擁を交わし、よう生きとってくれたの言葉からの会いたかったサウロは近くにいた麦わら海賊団全員と同じく涙なしでは見られませんでした。皆も事情知ってたのね。
その中でもルフィだけが笑顔なのが、またいいなに尽きるんですけど。ゾロさんとジンベエはどんな気持ちだったんでしょうね。分からないからこそ、いいこともあるよね。
僕自身、ONEPIECEで泣ける話数は?と言われたら、間違いなくロビンの過去回と言う位、このエピソードが好きですね。
ポーネグリフが読めるというだけで犯罪者として扱われ、家族や愛すべき友人を失い、色んな人達を裏切り、逃亡の人生を繰り返し、生きることを諦めていたロビン。
死にたいと思いながらも、ギリギリの彼女が生きようと心から思えたのは、サウロの「この世に生まれて一人ぼっちなんて事は 絶対にないんだで!!!!」や「楽しかったら笑うでよ という事は笑ってたら楽しくなってくるわけだで」と言う言葉にどれだけ支えられて来たか?
一度は闇に染まり、自分を見失いそうになった彼女が、ルフィ達と出会い、生きることを諦めなくなったあの場面。それは僕にとっても同じでした。
連載してから、時間が経った後ではありましたが、僕自身も何の為に生きているのか、本当に分からなくなった時が本当にございました。
故にこの回の後の「生ぎたいっ!!!」は涙なしでは見られません。人の逞しさと言うのは、いつだって生きたいと願う心と誰かに託された思いだったんだと思うと22年の月日を超え、再会できた2人に言えることはただ一つ。
生きていてくれて、ありがとう。
褒めて欲しいというタイトル通り、生きることを諦めるのではなく、迫害に屈することなく、強く生き続けたロビンにこそ、突き刺さると思います。生きることに意味は無くても、ただ生きてるだけでいいんだよね。本当にそう思うよ。
そんな神回でしたが、個人的にサウロが先生と呼ばれる由縁や島雲を利用した船等、色々気になることも多い巨人島編。これから、ニカ信仰やベガパンクの先を知ることが出来るのやもしれません。
毎度言ってることですけど、人間が愚かだと思う要因の一つはその一部分しか観ていないのに、伝聞だけでその人を決め付けていることだと思ってます。
限られた情報でその人の100%ではなく、その人の10、或るいは1%しか知らない癖に、それが真実だと思い込み、ヘイトを溜め、それが差別となって、大きくなるに連れ、暴力と化し、最後は戦争になってしまう。
ロビンの過去を知ってるから神の視点だからこそ、ロビンに涙出来るけど、知らない人からすれば、オハラを滅ぼした大罪人、残虐非道な悪党なんだと思うと過去編の一般市民の言葉はとても重いし、他人事とは思えない。
そんなこと言い出したら、キリがないかもしれないけど、スパンダインのように捕まえる為に偏った情報を鵜呑みにして、それが正しいから何しても良い人間にはなりたくないと常々考える僕でした。
世の中には本当に悪い人もいるのも当然だし、悪い人だから、個人情報晒したり、暴露する私刑が当たり前になりつつあるこんな社会だからこそ、本当に正しい自分で居たいと思うんですけどね。
第二節 アオのハコ #171「恋人でいたい」
千夏先輩回となった今回でしたが、彼女もまた迷いを抱えているようで。
それまで迷いを抱えて来た夢佳でしたが、完全に迷いを断ち切り、大学の代表選手との練習を始めたりと前に進む彼女にこのままでは居られないことを思い知る千夏先輩。
プロになることは、父親に阻まれたりと中々、噛み合わないことも多いけれど、この漠然とした不安を抱える千夏先輩。
その不安を打ち消すように、外泊中の大喜にトレーナーを届けて欲しいと大喜ママに頼まれます。この場面だけ見るとこの人、気付いているのでは?
千夏先輩は大喜の下に向かいますが、偶然、マンション近くで出会う2人。
そこで千夏先輩はここ数年の堪りに堪ったうっ憤を吐き出すように大喜にぶつけ、様々な柵から解放され、バスケを純粋に楽しむ夢佳を羨ましく思ってしまいました。
そんな彼女に対し、大喜はいつかの自分に言われたあの時を思い返すように、一本の言葉をぶつけます。
説教じみた言葉でも、愛し合うような言葉でもなく、あの時の言葉で元気になる2人の関係性の深さが上手く表現された回となりました。
家に帰ると言って走り出す千夏先輩を見つめる大喜。彼女の支えとなる恋人でいたいと思う彼の後ろには、千夏パパが。
聴かれてはいないと仰ってましたが、確実に聞いているんだろうなとは思います。終盤のコマに全てが滲み出てる気がしてなりません。
針生君と違い、未だに自分が何をすべきなのか、分からず苦悩する千夏先輩が描かれており、長年続けて来た執着や漠然とした不安を抱えながらも、自分で道を切り開いて来た彼女がこうやって、本音をぶつけられる大喜と言う存在の大きさを体感した回となりました。
インターハイの負けや父親の言葉足らずな愛、長年続けて来た執着と言った様々な柵に囚われながらも、自分の為すべきことを見つけようと藻掻く千夏先輩はとても人間らしく思えました。
ウィンターカップ勝つよと言い放つ夢佳との再戦も気になる所ですが、どうか、千夏先輩にとっても、誰にとっても、幸せな終わりであることを願いばかりなんですけどね。
匡君ENDはもう、うんざりなんすわ。
第三節 SAKAМОTО DAYS DAYS193「天弓VSシン」
天弓とシンの壮絶な戦いが描かれた今回。シンの力は一度しか使えないことが判明し、窮地に陥るかと思いきや、自分のあるものを使い、戦い続けます。
しかし、天弓を倒すには、一歩足らず、追い詰められながらも、自身の思考を書き換えながらも、善戦しますが、徐々に追い詰められる形に。
何とか、距離を取ったものの、天弓は眼帯を外し、本気を出し始めます。
やがて、回転を加えた距離と威力を追加した一撃に肩を撃ち抜かれるシン。圧倒的劣勢の中、未だ底が見えない天弓に勝ち目はあるのか?
この弱点が明らかとなった今、最早、ORDERの人には通用しないのでは?
相変わらずの迫力とテンポに加え、情報量がとんでもないことが無く、程ほどなのが、この作品の好きな所です。
今回は臨場感が全体通して上手く描かれていたので、この勢いを減退せず、天弓とのバトル続けて欲しいですね。
ワンチャン、シンの異能も進化すると嬉しいんだけどね。本当に何なんだ、この力はとは思うけど。
第四節 HUNTER×HUNTER 第410話「交渉④」
交渉ゲームの末、まさかのYESカードを提出したボークセン。モレナには、イカサマはバレており、その結果、彼女は仲間として迎え入れることになってしまいます。
どうやら、イカサマはカードをチェックした時点で始まっており、モレナの念によって、自動的に仲間になるように操作系の力が働く仕組みとなっていたことが明らかに。
モレナの念は言わば、アプリゲームらしく、念をダウンロードされることにより、削除も出来なければ、ゲームをクリアするか、モレナが消えるまで動き続けるというデスゲームに等しい存在。
不要であれば、裏切るとあんなにキスした仲なのに、これまで通りの冷酷さを見せるモレナに対し、ボークセンは腹を括ったようですが、その真偽や如何に?
こうなって来るとボークセンは、自らの念を覚醒させ、モレナ達を止める為に動き始めたというのが、一番固い気がします。その対抗策を得る為には、念は必要不可欠であり、このままでは、いられないと悟ったからなんでしょうね。
個人的にだいぶ、株の上がったボークセンの特質系の念がどのようなものなのか、期待せずにはいられません。
一方、特殊戒厳令を発動したベンジャミン。エイ=イ組やシュウ=ウ組を自らの権限で壊滅に導こうと企みますが、逃げ足の速さ故、上手くいかず。
しかも、彼がこれを行った原因。それは彼等が作り出した生物兵器によるものであり、それに感染してしまったことと判明。
どうやら、ハンケンブルクは上手く立ち回ったようですが、これだけでは乗っ取られているかどうかも、分からない所が富樫先生の上手い所な気が致しますぞ。
動ける時間は残り9時間半。その間に王位継承権を自らの息子に譲渡出来るように手配する為、司法省に乗り込み、ミザイストム達に自らとの権限譲渡に動き出します。
全てをウイルスで片付け、事務作業を全てチャラにし、すぐにでもこの船の指揮権を掌握したいベンジャミン。
最早、一刻の猶予もない状況の中、シュタイナーの言う最後の砦とは何なのか?
そして、この話数を以て、休載に入りました。お疲れ様でした。
正直、分かったこと、分からないこと、様々な思惑が絡み合い、何が何だか、よく分からんことになってますが、次回再開する際には、その謎の一つでも明らかとなって欲しいんですけどね。
個人的HUNTER×HUNTERでよく分からんのは、時代の流れなんでしょうけど、ガラケーからスマホに切り替わったんですね。名探偵コナンもだから、しゃあないよな。
個人的にボークセンが覚醒し、その念が結果として、クロロの欲する念になると良いんですけど、彼が探し求めている存在がいるので、何か違うんでしょうね。
ビヨンドも誰かに会いたいと仰ってましたが、その誰かも分からぬままだけど、それをああでもないこうでもないいう時間が一番楽しいんだろうなぁ。
とにかく、富樫先生、お疲れ様でした。またお目にかかる日を願って。
最終節 その他
今回はONEPIECEで力を使い果たしたので、ざっくりではありますが、振り返ろうと思ってます。
それでは、どうぞ。
願いのアストロ 極道は何処まで行っても極道。ヒバルはまた一つ大人になり、彼の思う社会を作り上げる為、暁鑛争奪戦に動き始めます。横浜に向かうと決めたクランとテラスと共に向かいますが、その前に立ちふさがるのは、獅鷹が・・・。これはあれですか、もう終わっちゃうんですか?結構、盛り上がって来たのに、何か悲しい。まだ分からんけどね。
魔男のイチ キノコとの戦いは正に地獄ですね。これが現代に繋がると思うと先人には頭が上がりませんね。一気に攻めようとするイチでしたが、まさかの謎の魔法との戦いが幕を開けようとしていました。あ、これはキノコはトゲアイスの成果でトゲアイスの勝ちだけど、そんな任務よりも目の前の脅威に立ち向かったイチが評価される流れだ。巻頭カラー早くね?
しのびごと 行動こそが人間の真価ということで。遂にニセコイ始まんのか。先ほどまでの差ww
ウィッチウォッチ シリアスがどんどん濃くなって来たけれど、こんなブラフまでやるなんて、上手い、上手すぎる。
ひまてん! 大局は動かず。ニ〇コイ見てる気分なのは、気のせいですか?
シド・クラフトの最終定理 いいお〇でした。そうじゃねぇだろ。
今回は此処までとなります。最後まで読んで頂き、ありがとうございました。続きはまた改めて投稿致します。
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