漫画感想BAN 第十八回「第1124話 ´´親友´´」
はじめに
前回の続きはこちらとなっております。
今週もどうぞ、宜しくお願いします。
今週もONEPIECEの感想戦、お付き合い頂けると嬉しいです。
それでは、どうぞ。
第一章 ONEPIECE 第1124話「´´親友´´」感想戦
第一節 クソガキ
世界の大規模配信は終わりを告げ、ビビやワポルの乗る世界経済新聞社の空飛ぶ船では、モルガンズはこの混沌とした世界を何処か楽しんでいるようでした。
しかし、彼女の意志を裏切るように、モルガンズはベガパンクを殺害したのは、ルフィと言う情報を流し、またしても、ビビの不興を買ってしまいます。
完全に空気のワポルさんが不憫でしかないけれど、これまでの前科を思えば、仕方ないのかな?
一方、麦わら海賊団に逃げられたエッグヘッド。何と、戦桃丸はあの覇王色の覇気を受けても、無事だったようで、逃亡に成功します。
守りたかったベガパンクを失い、友人だったボルサリーノに殺されたりと心中穏やかではないでしょうね。これから、何処に向かうのか?
場面は海軍の軍艦の中に設置されていた電伝虫を取るボルサリーノ。発信者は他でもない海軍元帥のサカズキでした。
相手はサカズキと言うことなのか、怪訝そうな態度のボルサリーノ。サカズキは、事の詳細を聴こうとしますが、話しを交わし続ける彼に対し、甘ェ仕事と逆鱗に触れる一言によって、状況は大きく変化します。
親友を殺したことがあるか?とボルサリーノはサカズキに語り掛けます。
その過程で親友であるベガパンクとの何気ない日常が描かれており、どれだけ、彼が大切な存在だったかが、伺えますね。
そんな彼を殺したボルサリーノは、これまで押し殺して来た感情を吐き出し、
涙を流し、声を荒げるボルサリーノに対し、すぐさま、謝罪するサカズキ。ボルサリーノはそんな甘言に聴く耳持つ無く、黙れの一言。
これは完全にサカズキが悪い。現場を観ていないとはいえ、本当に酷。
サカズキが謝罪するのこれが初めてなんじゃないかと言うレベルで珍しい場面なので、元帥は人を変えると言うことでしょうかね。
しかも、兄弟って・・・。盃交わした中だったんか、お前ら。
サカズキにとっての親友が誰かは不明ですが、仮にクザンであるとするなら、彼は殺せなかったポジション。そんな彼がボルサリーノの憎しみを理解出来る訳も無く。
何より、ボルサリーノが涙を流しながら、ブチ切れる場面は初めてだっただけに、今回の話数はギャップの大きい場面が多すぎて、辛いです。
僕自身、最初の頃のボルサリーノがとにかく苦手でした。
強すぎるのとこの態度の厚かましさが嫌で嫌で仕方なかったのです。そもそも、バックボーンが見えづらいキャラだっただけに、感情移入が出来なかったのもありますが。
今回の戦いを通して、僕はボルサリーノのことが凄く好きになりました。正におだっちの思うツボなのかもしれませんが。
それまでの飄々と仕事を熟し、どっちつかずの正義を掲げ、これまで海軍に尽くして来た彼にとって、今回の仕事は心を折るには充分な程、過酷な仕事でしたね。
それまで、ロボットのような彼が誰よりも人間味あふれていて、誰よりも心をすり減らしていたかと思うとやり切れない思いに圧し潰されそうです。
海軍辞めても良いんだよ。こんなブラックな職場辞めちまえとは軽々しく言えない。
それなのに、甘ェ仕事と言ってしまうサカズキはどんどん孤立してる気がするね。本当に彼は元帥になるべきでは無かったとしか言えません。
彼がならないとONEPIECEは終わっていたので、仕方ないにせよ、イッショウこと、藤虎はやりたい放題やって、意見が合わない。アラバキこと、緑牛はサカズキを信頼しているが、過剰過ぎて、制御出来ない。
その三大将で一番まともと思われていたボルサリーノが、この事件を以て、サカズキとの関係は最悪なものに代わってしまった気がします。
現在の海軍はとんでもない逆風が吹いています。
海軍の英雄・ガープが黒ひげ海賊団のいるハチノスで消息不明。クロスギルドのワンピース争奪戦参戦により、厄介な敵が本気を出し始めた中でのエッグヘッドで起きた大事件。
あれだけの船を準備した挙句、麦わら海賊団に逃げられると言う大失態はルフィがベガパンクを殺し、エッグヘッドを破壊し尽くしたと言うシナリオに書き直されるにせよ、可哀想になって来るわ。
どちらにせよ、海軍への信頼が大きく揺らぎかねない結果に繋がりそうな中での今回だけに、果たして、ボルサリーノは再び立ち上がることが出来るんでしょうか?
第二節 生きておる
エッグヘッドを脱し、巨兵海賊団と共にエルバフに向かう麦わら海賊団。甲板には、ゾロさん、フランキー、ジンベエの大人組が今回の振り返りをします。
奇跡的に逃げ出せたものの、ベガパンクを救えなかったことでまさかの宴キャンセルと言う事態に。ゾロさんはこれまでになく、冷たい一言を浴びせますが、四皇だからこそ、しっかりして欲しい愛ある言葉と信じたい。
ようやく、目覚めたリリス。目覚めると其処は新巨兵海賊団の船の中でした。船内は巨人サイズなので、遠近感がおかしくなってしまいそう。
近くに居たナミたちに事情を聴こうとしましたが、リリスは今聞いたと意味深な言葉を呟きます。これは未だ、パンクレコーズと交信出来ていると言うことなんでしょうか?とても気になります。
その後、大泣きのリリスですが、泣いた後にすぐさま、飯を食いに行こうとする切り替えの速さたるや。キッチンにいるルフィに会うとショックの余り、葡萄五房目とショックなんだか、ショックじゃないんだか。
エースを救えなかったトラウマが再発しているんでしょうね。あの時と違い、無力な自分ではないからこそ、余計にキテるんだと思います。
するとリリスはとんでもないことを口にします。
早い話、皆生きておると。しかし、我々、人間の感覚で言えば、死んでいると言う。要は概念の話らしいですが、それを理解出来る麦わら海賊団はいません。当たり前だと思います。
ここで気になるのは、ベガパンクは1人と錯覚していたヨークとの乖離です。リリスは、ヨークと違い、皆生きていると確実に言いました。
こうなって来るとやはり、ベガパンクは再生できるのかもしれません。そのカギを握るのは、パンクレコーズ。これがベガパンク復活の鍵なのかもしれません。
しかし、もう一つの説はベガパンクと言う概念は死んでしまったが、例え死んでしまっても、リリスと言う個体に残されたベガパンクの知識が収納されている為、死んだとしても、心の中に生きているとか、それまで、ベガパンクの蓄えて来た知識がリリス自身に収納されており、彼女もまたベガパンクだから、生きている等、考察のし甲斐がありそうなことばかり。
それ故、悲しむなと宥めるリリス。ルフィはその言葉で元気になり、もう一度、宴を開催し、巨兵海賊団、甲板のゾロさん達を呼び出します。
再度、開催される宴。多くの仲間達と共に催されますが、何で、ボニーがいないのかな?くまと2人だけにさせてあげたいからなんだろうけども。
宴の中、ドリーとブロギーであっても、おれが海賊王になると言い放つルフィの姿は何だか、心強いですね。何より、彼等を対等にライバルとして扱う所が何とも、ルフィらしいと言うか。
裏切られないと良いんだけどね。其れは無いか。
いよいよ、激動のエッグヘッドを抜け、麦わら海賊団はエルバフへと向かいますが、その先に待ち受ける謎の人影の正体とは?
第三節 エッグヘッド編まとめ
ようやく、完結したエッグヘッド編。完全に忘れられてるヨーク、CP0やその他諸々のこともあるけれど、まぁ、良いか。
この章での起きた事柄をまとめて行こうと思います。
ボニーとくまは家族。くまはバッカニア族の生き残りだった。
ベガパンクは世界の真実を暴露。この世界は海に沈むと判明。
ルフィと共に戦ったキッド、ロー、敗北。生死不明。
コビーを助ける為にハチノスへと侵攻したガープ中将は生死不明。コビー覚醒。
黒ひげ海賊団、悪魔の実を手に入れた軍勢たちが大暴れ。特にワプワプの実を手に入れたヴァン・オーガ―の無双が止まらない。
シャンクスとティーチは三つのポーネグリフの写しを手に入れる。
コブラ王、死亡。ビビはワポルと共にモルガンズの下へ。
サボは虚の間でとんでもない物。イム様や五老星の本性を知る。
バギーは海賊王になる為、本格的に活動を始める。
クロコダイル、ミホーク、ギャグ堕ち。悪魔の実は誰かが望んだ『人の進化』の可能性であり、不自然ゆえに『自然の母』である海に嫌われる。能力者は誰かが思い描いたいくつもの異次元を生きる者達らしい。
セラフィムは最強の人類に相応しく、ルナーリアの力と超人系悪魔の実をグリーンブラッドと呼ばれる血統因子により再現された存在。ルフィ達ですら、困難を求められる存在。
世界政府が古代兵器を隠し持っていることが判明。世界沈没の黒幕は彼等。
ボルサリーノはベガパンクの親友だった。任務とはいえ、彼の苦しませないと決定打を加える。
五老星がとんでもない化け物だった。しかも、不死属性。
ワンピースの存在を知っているのは、ロジャー海賊団。ワンピースこそ、この世界を救う重要なカギ。
世界は一度沈んでおり、この世界はその上にたった世界。
巨大な王国が存在し、その王国とジョイボーイは大規模な戦争を繰り広げていたのが、今の世界。
ジョイボーイは現状、この世界で一番強いかもしれない存在であり、世界で最初に誕生した海賊だった。
首領クリークがハチノスに生きている。ボニーの力は可能性の力。その力さえあれば、ニカにすら、なれる。
全てはサターン聖のお陰。現状のワンピース争奪戦候補者。ルフィ、ティーチ、シャンクス、バギー、コビー、サカズキ、クザン、ドラゴン、サボ、ガーリング聖、イム様、謎の男。
他にも語り尽くせない事実がありますが、このくらいにしておきます。
この章を通して、様々な謎が明かされたり、新たな謎が開示されたりと五年で終わると言われていたのに、全くと言っていい程、終わる気配が見えないONEPIECE。
僕個人の感想で言えば、今回のお話も徹頭徹尾楽しむことが出来ました。これまでにない番外編を挟みながらも、進んでいくこの世界の美味しいところまで楽しみ尽くすことが出来ました。
残念な所があるとするなら、敵が誰でも良いので、倒れて欲しかったことでしょうか。結局のところ、五老星やルッチと言った強敵が倒れていないことに尽きるでしょうね。
不死属性が余りにも強すぎるので、ただただ殴っているだけみたいな戦いが目立ったのは、何だかなぁと言う気持ちと今後、未だ出番があるからこそ、まだ死ぬわけには行かないと言うジレンマなのかもしれません。
今回の物語で一番好きだったのは、間違いなく、バーソロミューくまの過去編ですかね。これまで謎に包まれていた彼の謎が明かされ、涙が止まりませんでしたね。
これまで、様々な闇を抱えて来た登場人物ばかりが出て来たONEPIECEの中で最悪の過去を抱え、死ぬことすら許されない程の尊厳破壊されているのが、このくまと言う男。
出会いと別れを繰り返し、最後に守り通すことが出来たもの、それは血のつながりの無いけれど、確かにあった家族への愛だったと思うと泣けてくるんだよな。
人間であることを捨ててしまったくまが、今後、どんな形で再登場するのかは、期待大ではあるんですけども。
こんなにもこいつ嫌いとか、こいつ好きと思わせる尾田栄一郎先生のスキルの高さには、いつも参っちゃいますね、参ったねぇ。
一週お休みからのエルバフ編なのか、それとも、ルッチやカクたちが描かれるのか?(もう無さそう)。
これでエッグヘッドは終わりですが、これからのエルバフは長くなるのかね。本当に最終章と何度も言ってるとはいえ、確実に終わりは見えています。
しかし、それを超える為には様々な要所を潜り抜けないといけないのが、難しい所よな。何より、集英社の方々がずっとこのままでとは思ってるかもだけど。
ともあれ、最後に出て来た人間が誰であれ、これからの戦いに於いて、重要な人物であることは確実ですね。シキやスコッパー・ギャバンやら、シキやらとヨーキ、ヒノキズの男だったりと様々な考察が出ていますが、果たして、誰なんでしょうか?
ただ、エルバフ編で一番楽しみなのは、ロビンとサウロの再会ですね。これだけは絶対にやってくれよな。どんなことがあってもさ。
最終節 最後に
今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
まとめは省きますが、本当に感謝致します。あなたが僕の記事を読んでくれたお陰で今も生きることが出来ています。
無論、今回のONEPIECEも相当な非難を浴びており、最早、仕方がないのかもしれません。それだけ、長くやってると軋轢は産まれるし、飽きられて当たり前だったりするかもしれません。
それでも、ONEPIECEが此処まで人気なのは、緻密な設定、情報量、伏線やバトル演出と言った様々な要素が敷き詰められ、多くの人々に夢と希望を与え続けているかでは無いでしょうか?
例え、どんな結果になるにせよ、僕が生きてる限り、ONEPIECEを追いかけ続けたいです。どれだけ、叩かれても、どれだけ、異論言われたとしても。
最後まで読んでくれた海賊のあなたはスキと応援か考察コメント、お待ちしてます。フォローもお忘れなく。
それでは、また。
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