見出し画像

かに🦀5考

1、ズワイガニ


関東に住むボク達には、馴染みのないカニだ。主に日本海側で売買され、各地の高級料亭などで提供されている。
ズワイガニとよく似たベニズワイガニがいる。水産関係の仕事をずっとしてきたが区別がつかない。
ただ、食べれば分かる。しっかり身が入って、甘い味がするのがズワイガニだ。ベニズワイガニは、身が少なくしょっぱい。身がろくにないのに、塩茹でをするからであろう。よく2尾で、超特価で売られているのがこれ。要注意。

2、タラバガニ


タラバガニは、主に2種類あります、タラバガニとアブラタラバガニです。
アブラタラバガニは殻に斑点がある。解凍すると、タラバガニより身がスカスカ気味。香が薄い。年に一度のタラバガニなら、アブラタラバガニは安くてもおすすめできない。
カットではなく、片肩の姿を薦めます。片肩で700gより1kgを薦めます。理由は、同じ時期に生まれて育った中で、大きく育った方のが身質が良い。
で、実はタラバガニばヤドカリの仲間です。触覚の位置が決めてと聞いております。

3、毛ガニ


全身に、細く短く体毛で覆われている。かつて、商いしたことがある。一年中扱ったので、一年中取れると思っていた。
いや、違う。捕獲した毛ガニは飼育され、計画出荷されていた。
蒸し器のお湯が沸いたら、逆さに入れる。大きさによるが30分ぐらい蒸す。火を止める前に、好みの酒をかける。
暖かいもよし、冷やしてもよし。風味を味わうなら前者、味を楽しむなら後者を勧める。いずれも美味い。ちなみに、逆さに入れるのは甲羅が皿の代わりなり旨味を損なわないためだ。

4、ワタリガニ

ワタリガニのオスは身を食べて楽しむ。メスは卵を楽しむ。したがって、卵のないメスは価値が低い。
幅が18㎝が一人前のサイズだ。地味なワタリガニも茹でると真っ赤になる。
カニは一人前になる前に脱皮する。ワタリガニは約10㎝ぐらいの時に。脱皮前は、殻が柔らかい。そのワタリガニを油で揚げる。ソフトシェルという。このソフトシェルは格別に美味しい。確か、中華料理だった。

5、ところで


ボクは一年中、カニ🦀を食べれません。高いので。お正月だけ食べます。
もともと、お正月はかまぼこ入りお重でした。それに、天ぷらやフライなどを食べた。お餅は言うまでもない。
正月にカニを食べ始めたのは、バブルの頃からかなと記憶します。1💲が90円前後、輸入品が安く手に入った。1㎏のタラバガニが3,000円ぐらい。物価指数はわからないが、今は8,000円ぐらい。それでも、昨年よりもに安い。
この20年、お重と海産物三点(数の子・カニ・エビ)セットを正月の楽しみにしてきた。ただし痛風を患ったので、医者からは控え目でと。

食べる前、食べている時、食べた後の喜び。
さて、今年のカニは何にしようかな?

かわせみ💎

いいなと思ったら応援しよう!