言語化することの大切さと、そこからはみ出すもの〜20241004

今日も怪我の前にお伺いしていた（そして怪我で行けなくてご迷惑をかけた）方のお宅へお伺い。

お子さん（まもなく5ヶ月！）のおしゃべりがとても上手になっていて、顔つきもなんというか「ぷくぷくふわふわで」赤ちゃんらしくなってきていて、思わずデレデレ。

「たまに寝返りもするようになって」とおっしゃっていて、私が動きがないように見えて動いていて、ファミレスのソファから落ちて怖かったムスコさんのエピソードを披露。（詳細は割愛）
通り過ぎたお母さんたちは「あるよね〜」「危ないよね〜」と笑い話になるところ、これからのお客さんにはまあまあ刺激が強かったみたいで「ソファの幅も狭いし気をつけないとですよね」と引かれていた、、、
同じエピソードトークでも、相手のタイミングによって受け取られ方は違うよね、、、と反省（笑）

今回のお客さまはまだお子さん用ご飯は無しだし、アレルギーだけ気をつけて普通に大人が楽しめる料理を作らせてもらっています。
何回かお伺いするうちに辛いものがお好きとわかり、辛いメニューも。

そこで、ふと思ったのが、おうちごはんパートナー（＝通称料理代行）と出張シェフの違い。

大きくはお家にある材料（調味料）で料理をするかどうか。

出張シェフを頼みたい＝特別な日の食卓を自宅で＝ハレの日の食卓、となればメニューに合わせて食材や調味料も特別なものになるでしょう。
食材や調味料も揃えてお伺いしたりして。

一方、料理代行は、日常の食卓サポートの意味合いが強く「普段食べられるもの」の準備やつくりおき、がほとんどです。
ここで難しいのは、いかにいつもの調味料、食材でおいしいもの、欲しいものを提供できるかということ。

今後使わないであろう無駄なもの（特に調味料）は買ってほしくないし、かつライフスタイルに合わせて冷凍・冷蔵の保存期間も考えて適切な量をつくりおきしたい、日常生活に根ざしつつ美味しさを限られた時間で、というせめぎ合い？線引きが難しい。

私は作ったものが残った場合（もしくは残りそうに備え）のアレンジや、冷凍できるかどうかをお伝えするようにしています。
理由は自分がつくりおきをしたのに食べきれない、ということがままあったから。

お客さまによっては、料理の品数よりもカット野菜セットですぐに作れるものを用意して欲しい、その野菜セットも、カットだけでいいのか、火を通しておいた方がいいのか、どんな食材がいいのかはそれぞれ。
そのカスタマイズ自体も提案できるのが、おうちごはんパートナー（＝通称料理代行）のよいところかな〜と改めて思いました。

厳選された食材で美味しいものを提供するのは、レストランやシェフにお任せします。
私は日常使いでおいしいもの、いつもと同じ食材だけど「そんなアレンジもあったんだ！」のプチ発見や「作ってもらって助かった〜」のサポート、「普段の料理だけど、人に作ってもらったら嬉しい」「落ち着くわ〜」のホッとひと息をお届けしたいな〜と思った次第。

そういえば、ですが、高校生（自分）の時のバレンタインだったか、、、
焼いたクッキーがデロンデロンになって、形もなく想像をはるか超えるよくわからない出来上がりになった時がありました。
絶望しかない状況に呆然、、、
そのクッキーを食べた祖母が「大丈夫、おいしいよ」と言ってくれました。
その心は。
「卵、小麦粉、砂糖。おいしいものを使って作っているんだから、不味くなるわけがない」

素材が、食材が、おいしいのだから不味くなるはずがないんです。

これは、日々料理を作る時の私の心の支えであり、いただく側の気持ちとしても食材たちに「おいしくいただきます」と心の中で唱えています。

たとえば、レシピ。
材料、調味料の分量が書かれています。
照り焼きならこの比率、甘酢ならこの比率、ググれば出てきますし覚えていれば間違いない。
肉の焼き方、魚の焼き方、野菜の調理法や扱い、料理本もYouTubeも多数。
自分の中も含め、きっちり言語化していくことは大切でそれこそが再現性高く同じ美味しさを提供できると思うのですが、同じレシピで作ったからといって同じ味になるとは限らないのでは？と思うところも。
そこが「はみ出すもの」＝その人の味　なのではないかな〜と思ったり。

ちなみに、今自宅ではみりん実験中でいろいろお試し中につき卵焼きの味が安定していません。
ムスコさんに「作り方変えたの？」と、とうとう言われました、、、
この例がよいかどうかはわからないけれど、伝えるために言語化することの大切さと、そこからはみ出してしまう気遣いだったり思いがあるのでは？と。

言語化すること、比率をきちんと把握して美味しいものを作ることと、そこからはみ出してしまうものもすくって届けること、両方大切だよね〜です。
食材を洗う時はありがとう〜って思うし、特に塩を振る時は「おいしくな〜れ〜％＄＆？>＊」と唱えてしまうこの頃です。