見出し画像

オリンピックから想いをはせて

残暑お見舞い申し上げます。

連日暑いですね。
40℃越えも珍しくなくなってきました💦

TVでは毎日
パリ・オリンピックで沸いていますが

ふと思い出して
考えたことを書きたいと思います。


*** * *    *     *

 

かれこれ20年以上前になりますが
私は青年海外協力隊員として
モンゴルにいました。

同時期に派遣されていた隊員の中には
体育系隊員もいました。
バレー、体操、柔道など・・・

体育系隊員の中には
教え子をいつかオリンピックに行かせたい
という夢を持っていた人もいたと思います。

実際、過去に柔道隊員が
何代か教え続けた教え子が
オリンピックで金メダルをとったこともあります。

もちろん、それは
すばらしいことです。


・・・ですが
私がモンゴルにいたころ
ある体育系隊員の言葉がひっかかりました。

身体能力の高い教え子が
家族のためにサーカス団員になったことを
残念な事のように言っていたのです。


はて?


その時、何かひっかかるものがあり
それがなぜなのか
自分でもよくわからなかったので
何も言えませんでした。


その時、私の頭に浮かんだ疑問
"サーカスよりオリンピックの方が上なの???"

サーカスで人を喜ばせることができるなら
それもすばらしいのではないか
それで家族が生活できるなら
立派な事ではないか
と思いました。

決して「残念なこと」とは思えなかったのです。


でも、本人がオリンピックの夢をもっていて
がんばっていたなら
無念でしょう。

もし、指導者がそのような価値観を持っていれば
そう思うでしょう。

「君は素質があるから、オリンピックを目指せ!」と
激励していたかもしれません。

そして素直な子供は
すっかりその気になっていたかもしれません。


でも現実は違う・・・


* * *


実際にオリンピックに出場することができるのは
血のにじむような努力をして
運も味方にして
勝ち上がってきた
ほんの一握りの人たちです。

どんなに才能や素質、体格に恵まれていても
練習環境や指導者に恵まれないこともあるし
海外遠征などもお金がかかります。

フィギアスケーターの高橋大輔さんも
子どものころは
地域の人たちの支援や応援があったと聞きました。


そう
決して一人では
オリンピックという場所には
たどりつけないのです。


* * *


かたや
水泳の池江璃花子いけえりかこ選手のように
飛ぶ鳥を落とす勢いで
オリンピック・メダルを期待されていた矢先に
急病で、断念することもあります。

その後、あきらめずに見事に復活し
オリンピックに出場できました。
それでも、全力を出し切れるとは限りません。

でも、その復活劇そのものが
人々に感動を与えます。

存在だけですばらしいのです。


確かに、オリンピックに出るからには
誰もが金メダルがほしいでしょう。

銅メダルを目指してがんばる人はいません。
(狙ってそれができたら逆にすごいですけどね)


* * *


何年も前の話ですが
メダルを期待され注目されていた選手がいました。

当時、メディアは勝手に期待し
彼女を一斉に持ち上げ
生意気そうな態度をすると
一斉にたたきました。

オリンピックを楽しみたい

今では普通の価値観として
受け入れられていますが
当時は批判されました。

何年か後のインタビューで
彼女は遠い目をして言っていました。

「3位と4位との間には
深~い溝があるんですよ・・・」

確かに、メダリストかどうかは
その後の人生を分ける大きな違いです。

寂しそうな彼女の表情が忘れられません。

 
* * *
 

でもね、思うんです。

オリンピックに出るだけで
十分すごいこと
だと。

私は運動神経が低かったので
運動会の定番の
チャチャチャ―チャチャチャ―♪の音楽が
恐怖でした。
(人によってはわくわくする曲でしょうね)

そんな私にとって
オリンピック選手は
ミラクル、奇跡の人たちなんです。


体操の床や鉄棒やあん馬など、神業です。
なんであんなことができるのか
驚きます。


*** *  *   *    *


そして、オリンピックを見ると
ああ、まだチャンスの扉
万人ばんにんに開かれているわけではないな
と思うことがあります。

例えば
水泳競技にアフリカ系選手が
いないのはなぜでしょうか。
(もしいたらすみませんが、私は見た事がありません)

あれほど身体能力が高いと言われている人たちです。
プールで水泳の練習ができる環境があれば
競泳選手の中にいても不思議ではありません。

人種差別がないとはいえないでしょう。

この話は20年以上前に聞きましたが
今でも見かけません。


昔から彼らが活躍できる種目は
陸上です。
今まで多くのスターが生まれました。
カール・ルイス、ジョイナー、ウサイン・ボルト・・・

他の競技と違って
陸上は
身一つで走ることができます。


地球上のどこか
オリンピックとは無縁の世界で
夕陽を背に
誰よりも速く軽やかに走っている人が
いるかもしれませんね。



*** *  *   *    *



忘れてはいけないこと。


古代ギリシャでは
オリンピック期間中は休戦していました。
それが「平和の祭典」と呼ばれる起源だそうです。


でも今は、残念ながら
戦争が続けられています。


明日どころか今日の食料もままならない人たちもいます。
日々、命さえ脅かされている人たちがいます。
教育も受けられない子どもたちがいます。


だれもが大切にされる
平和でやさしい世界が
1分1秒でも早く、訪れてほしいです。



* * * * * * *



いろいろなことが
頭の中を駆け巡りました。



最後までお読みいただき
ありがとうございました。🍀



いいなと思ったら応援しよう!

🍀人を喜ばせてお役に立ちたい💞ひろ
応援ありがとうございます。<(_ _)> いただいたサポートは、恩送りの活動に役立てたいと思います。💞