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『御上先生』の課外授業
日曜劇場『御上先生』から見る“教育” 課外授業 ~教育論と表現論を知る~
話題の異色学園ドラマ『御上先生』では
毎回、重要なキーワードが出てくるので
良い学びと刺激になっています。
※バタフライ エフェクト
「ある場所で蝶が羽ばたくと、地球の反対側で竜巻が起こる」
「非常に小さな出来事が、最終的に予想もしていなかったような大きな出来事につながる」ことを意味する言葉
※パーソナル イズ ポリティカル(The personal is political)
「個人的なことは政治的なこと」
1960年代以降のアメリカにおける学生運動および第二波フェミニズム運動におけるスローガンで、個人的な経験とそれより大きな社会および政治構造との関係を明らかにしようとする言葉
※アクティブ リコール(Active recall)
勉強したことを能動的に思い出すことで記憶を深める勉強法
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以下、『御上先生』の課外授業として行われたイベントの
教育関係者のお話を一部まとめました。
◆工藤雄一さん
工藤雄一さんは
宿題や定期テストを廃止したカリスマ校長として
有名になりましたが
このドラマの学校教育監修を務めています。
***
大人がはじめから答えを出さないのが教育
子どもが学ぶプロセスが大切
今は、子どもたちに考えさせず
大人が先回りして
答えを与えてしまう
◇主体性と自主性は違う
教員が自主性を求めてしまうと
生徒は自分で考えなくなって
主体性がなくなる
言われたことに疑問を持つことが大事
赤ちゃんは主体性を持って生まれてくるが
親や先生の関わりによって主体性が消えていく
社会性や時間を重視して
子どもの好奇心を奪ってしまう
心理的安全性がないと
自分の意見を言うことに臆病になる
挑戦しなくなる
できることしかしなくなる
言われたことしかしなくなる
リスクをとるのを嫌がる
どんな失敗してもOKな場が必要
小学校1年生で
教室を歩き回っていても普通
欧米では叱られないが
日本では学級崩壊と言われてしまう
だから子どもたちも先生たちも苦しい
・・・教育の目的は何だろうと思いました。
* * * * * * * *
◆白井智子さん
白井智子さんは
幼少期をオーストラリアで過ごしました。
オーストラリアでは違いを認められるのに
日本では人と違うことで
いじめられた経験があります。
先生や同級生たちに認めてもらうために
一生懸命勉強して東京大学に入ったそうです。
不登校の子どもたちを支援する
「スマイルファクトリー」を立ち上げ
教育に関わる社会起業家です。
***
◇白石智子さんのお話より
子どもたちは関わり方で驚くほど変わる
無理しなくていい
みんなと同じことをしなくてもいい
あなたはあなたでいいんだよと言う
心がけていることは
子どもの人格否定は絶対しない
問題行動がある場合は
その習慣を変えるためにどうするか一緒に考える
子どもたちが自信を回復していく過程を見てきた
それまでどれだけ傷ついてきたか
ただその子を認めて話を聴くだけで
信頼関係はできる
安心安全な環境があると
子どもたちは必ず伸びていく
・・・誰一人落ちこぼれさせないように
様々な子どもたちと関わってきた
白石さんのお話も心に響きました。
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ドラマで御上先生が
学生たちによくいう言葉
「考えて」
の重要性が、よくわかりました。
私が関わっている日本語教育でも
全て教師が与え教えるのではなく
学習者が主体的に学び
学習者たちに考えさせるために
「待つ」ことも
大切だと思いました。
おせっかいな私は
「転ばぬ先の杖」になりがちなので
気をつけなければならないと思いました。
日本の教育問題について
登壇者のお話をもっと聴きたい方はこちらをどうぞ
注:主演の松坂桃李さんは出ていません(ドラマの一部が流れる時のみ)
🌈SPECIAL THANKS TO 優谷美和さん
(表紙イラスト・クリエイター)
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