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阪神淡路大震災から30年、やさしい日本語の今🍀


「やさしい日本語」は
30年前に生まれました。

きっかけは
1995年1月17日に起きた
阪神淡路大震災です。


***


当時の外国人住民の死傷者率が
日本人より2倍以上多かったのはなぜか?

そこに着目した
弘前大学の佐藤和之教授が
「必要な情報が伝わらずに
被害が大きくなったのではないか」
と考えました。

災害の混乱時には
翻訳言語の数にも限界があります。

でも、日本に住んでいる人たちは
日本語が母語でなくても
「やさしい日本語」なら
わかる人が多い
のです。


***


ただ、死因を調べると
建物の下敷きになってしまった人が
多いこともわかりました。

それは古い建物に住んでいた
高齢者、低所得者、外国人です。
社会的弱者が命を落としたのです。

これを知ったとき
ショックを受けました。

大きな社会問題があったからです。



災害時、命を守るために
生まれた「やさしい日本語」は
生きてこそ
意味がある
のだと思いました。



***


在住外国人が300万人以上になった今
「やさしい日本語」は
災害時だけでなく
日常的に役立ちます


学校、役所、病院、職場・・・
様々な場面で必要です。

そして「やさしい日本語」は
外国から来た方のためだけでなく
高齢者や子ども、障がいのある方にも
わかりやすい言葉です。

コミュニケーション・ツールの一つ
といってもいいでしょう。


***


ただ、「やさしい日本語」は
万能ではありません。
どう話せばわかるかは
相手によって違うからです。


「やさしい日本語」の
スキルやコツはありますが、
それだけでは足りません。

相手への思いやりが大切です。


日本中の誰もが
必要な時に必要な人に
「やさしい日本語」を使えるように
なったらいいなと思っています。


*** 日本中をやさしい社会にしたい ***



これが私の願いでもあり
目標です。









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🌈Special thanks to ふうちゃん さん
(表紙イラスト・クリエイター)


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