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読書日記92 【サイフの穴をふさぐには?】

 オロゴンさんの作品。税務監修は大河内薫さんになっている。まずはタックス(税金)の話。FP(ファイナンシャルプランニング)でも、タックスは習う学科に含まれている。健康保険や年金なども含まれていて、個人的にとどう、お金と取り組むのか?というのが書かれている。

 銀行に勤めていた著者の話として書かれているんだけど、FPの部分が沢山書かれているのと、銀行マンらしく、すごくかたい話になっている。投資信託とかがいいと書かれていたり、基本的にはこれといったものはない。

 正社員として給料をもらう人は、しっかりと手当をもらっているし、基本的に今は恵まれている人になる。問題は給料をあまりもらえない人達の話になるけど、そこら辺はあまり書かれていない。

 失業保険は最後にもらった給料の6ヶ月前の平均になるから、派遣で暮らす人は、下手な時給の安い会社に入らない方がいいとか、個人理由で辞めて、失業保険の待機期間を待つなら、ポリテクセンターのような職業訓練校に行くとすぐに支給されるとか、入学中は失業保険の給付が伸びるとか、そう生活をしている人達の常識は書いていない。(当たり前か)

 FP試験は「資金運用」「金融」「リスク(保険)」「タックス(税金)」「不動産」「相続」の6科目が基本になる。お金をただ貯めるのではなく、運用をしていけばいい。それにそっているのか、海外の投資信託とかだと利回りが高いのでNISAとかiDeCoとかを使って、税金の優遇を受ければいいというのが書かれている。

 家賃、水道・光熱費、ローン返済、食費、外食費、日用品、衣服・美容、本・教育、交通・自動車、携帯・ネット、税金、保険、高額商品など、仕分けをして、お金の支出を先に計算する。そして、家計簿につける。僕は卓上カレンダーにつける。システム手帳とかを使っていた時は、そこに記入していた。そういった形でお金の管理をしろと書かれている。

 税金のところでは、派遣とかだと自分で市民・県民税を払わないといけない。しかも、年間分をを4回に分けてだから高額にもなる。長野県だけの情報だけど、市役所や役場でも、月々にしてくれたりするところもあるらしいけど、駄目なところもあるらしい。しかも、請求は6月にくる。半年近くはは払ってないので、モロにくる感じは、ホント縦割り行政というか、あほらしいとなる。納税は国民の義務というのならね、そこら辺から、変えないとなとは思う。

 なんで、海外では消費税が多いのか?というのはある。企業から税金を沢山取ると、企業は逃げていく。(当たり前だね)働いてる人から所得税をとると、人は働かなくなる。(それも当たり前だね)それで、みんなから税金をとなると、消費税となる。福祉が充実している国の消費税が20%以上というのはそれがある。特に日本は年金暮らしの人が多いから、国のお金は枯れてしまう。借金が多いのはそれで、そういうことは池上彰さんでも説明してくれない。

 日本人否定になるからで、「消費税」に過敏に反応するのは、何故なのか?はよくわかってないけど、テレビの誘導というのがあるという人もいる。消費税が導入された時代は、日本は世界一物価の高い国だった。お金を稼いでも物があまり買えない。それの原因の一つに日用品の高さがあった。それの一端をになっていたのが、企業の広告代だったという人もいる。広告代を商品に上乗せするので、料金が高くなるというのだ。

 それを、回避するために、テレビが連日「消費税反対」を訴えたという。確かに何故に?というくらい「消費税反対」と放送していた。その時の野党が参議院選挙で勝利してから、消費税を導入すると、買い物しないで不景気というのが定説になった。企業は利益を更に広告費につぎ込む。利益は税金で持っていかれるからだ、企業は利益をあまり出さずに、節税してお金を蓄える。工場は海外に移転して、給料は減っていく。

 悪循環のなかで増税はみえている。その中で、どうしたらお金が貯まるのか?ということが書かれている。税金をホントに考えようというのは、すごく理解ができる。システムを理解してから、お金を考えるというは、確かに基本な感じがする。

 本の途中で書かれている、インターネットの詐欺やあやしい投資の話などは必読と思う。確かに簡単に儲かるものはない気がする。

 借金返済では、著者のメリルさんが、現役銀行マンでギャンブルで1000万の借金をしてしまい、返済する過程がnoteに書かれている。

 僕の友達は、海外の株投資をして夜中にイライラしている。最初は投資信託だったけど、ただお金を預けるというのは、ドキドキしないという。パチンコが好きな友達は、パチンコしてお金いる時間が労働のような感じがしていいという。競馬や競輪は違うらしい。お金が貯まるからといって、ぼーっとするのは嫌だという人も沢山いる。ぼーっとしてお金が入ってくるのが楽しい人も、働くからお酒が上手いという人も、人それぞれのお金に対する感覚があるから、おもしろいんだ。というのが答えになる。損な役回りをする人達(自分も含めて)が少しでも、面白いと思える世界観が拡がればと切に願う。


 

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