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心をぎゅっと締め付ける物件

事故物件
その場所で人が亡くなられたとされる物件

仕事のとある用事で事故物件に行く機会がありました。
広い部屋、明るい照明。1人には大き過ぎるくらいの物件でした。こんなに広い所で人が亡くなったんだ、と思った矢先。

白い壁の家の中に不自然なくらい壁紙が派手なトイレが見えました。
心臓が急に締め付けられた気分になりました。考えるのをやめました。

不動産屋さんは「こんな物件、普通にちらほらありますよ。特にこの区は意外と多いですからね」とあっけらかんに話しました。上司は冗談半分に笑いました。私は外を見て、外にある家ひとつひとつを見て、なんだかとっても悲しくなったのです。

大島てるというサイトをご存知でしょうか。
事故物件が掲載されているサイト、
そのサイトを不意に見てました。
家から徒歩5分のカフェの上、自転車でいつも通る団地、実家の最寄り駅、昔住んでたとこ、おかーさんの家の近く、

首吊り、浴槽、煉炭、腐敗、

世の中は実はすぐ地獄が見つかったりします。
私は最寄り駅からの帰り道、家から徒歩5分のカフェを見つめて、ぼーっとしました。人が横を歩くのを見つめて、夜風が吹いてるのを感じて、ただただ見つめて、なんだか恐ろしい気分がしました。
ここで、人が、
人が、
人が、

そんなことばかりを考えて、なんだか弱気な自分が息をしているのを感じました。

自分の家が事故物件じゃないからって数年前人が亡くなってないとも限らないし、世の中どこもこも墓場、手を合わせて別れを想います。

私が死ぬなら川がいいな、
死にたい、と言いたい訳ではなく死に方の希望を述べます。
川を見ると落ち着きます。川の風が私の性にあっていて、汚かろうと美しく写るのです。

ねぇ、みなさん、死にそうな人。
死なないでよ、いっぱい好きな物買ってあげるよ。
死なないでよ、怖いよ。
あなたがこの世界に生きてくれるだけで、
この星は回るんだよ。

みんな、大好きなのが私です。会ったことなくてもね、

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