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病弱日記2

エアコン29℃
意味あるんだろうか、しばらく天井を見つめる。
新型コロナウイルスでした。会社に行けず。
給料、どうなっちまうんだ!今月病欠だらけや!

そんな話は縦置き、

彼氏が、食料を届けてくれた。
コロナ感染初日、自転車ではるばる30キロを走り、たくさんの食料が届いた。
最初聞いた時は思わず「ばっかじゃないの!?」と声を上げてしまった。
私の実家より遠い場所からわざわざ時間をかけてきてくれた。
はっきり言って、親でも友達でも、そこまでしてくれる人はいないと思う。
彼は汗だくだった。
「自転車で行くって言ったから心配したよ」
と言うと、彼はからっとした優しい笑顔を見せた。

純粋な瞳が好きだ。

なんかね、この人と一生を添い遂げたいって思ったの。

ソーシャルディスタンスでも分かる、綺麗な瞳。私を愛してる瞳。
上手く言えないけど、これが愛なのか。

結婚したいわ

などと思った

初めてそう思ったのだ。
自身や周りの親の離婚ばかりを見て育ち、いいイメージのなかった結婚。自分がしたいと思ったことなんてあるわけがなく、
初めて自分の婚約指輪を想像した。
初めて自分の子供を想像した。
なんだか、今までの人生が遠のいていく。

まだ2人には悩みがあるのだ

誰にも言えない2人だけの秘密

でも、ゆっくりとすすんでいる。
彼を尊敬している。彼が情熱を持って愛してくれることとか、死にたいとあれだけ言ってたのに、生きるためにもがいてる姿。

2人のために 2人にだけに
この星は周っていたのだろう

GOING STEADY/佳代

なんて、夢見がちかもしれないけどさ。
非情な男に監禁されたこと、優しいと思っていた人に中出しされたこと、子供の頃から汚いと言われ続けたこと、学生時代に肌が汚いと馬鹿にされたこと、知らない男に雑に扱われたこと。
この人に会うために会ったのかな。

彼は嫌なことはしない。話し合いもしてくれる。私のために涙を流し、私のために頑張ろうとしてくれる。純粋な優しさと愛をくれる。

星の数ほど確かに男はいました。
でも、自転車に乗って田舎道も交差点も駆け抜けて、30キロを、私のために走り抜けてくれる人はこの世に彼しかいないと思います。

ちなみに後日以降は安全も考慮し、電車で来てもらうことにしました。

コロナになってる場合では無い。
彼と、デートしないとね。

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