韓国ご飯は現地人オススメがやっぱり一番でした
年末年始休暇を使い、なけなしの貯金をはたき、3年ぶりに凍てつく寒さの韓国ソウルへ。限られた日程の中で一番の目的は、久々に会う友人と美味しいご飯を食べることでした。
韓国一の繁華街・カンナム
滞在初日は、大学生活を共にしたヌナと会うことに。昨年京都と東京での留学生活を終え、今は韓国や日本でフルート奏者として活躍するオ・ジヒョンさんです。彼女が京都芸大研究生の頃にインタビューした記事もあるので、ぜひご一読を!
チェーン店の中で二十年以上生き残るグルメとは
交通の要所・カンナム駅周辺で落ち合うことになりました。ここは夜までショッピングがしやすいなどチェーン店が多く、美食タウンという訳ではないのも事実、どんなお店をお勧めしてくれることやら。
”タッ”トリタンといえば鶏肉とジャガイモを辛く煮た鍋料理。今回頂いたのは、そんなタットリタンに"トッ"ポギのお餅を入れた”トッ”トリタンでした。
日本でお餅というと餅米から作るモチモチした食感、そしてよく伸びるものを想像すると思います。このお店では、밀떡という小麦粉を練って作る舌触りがさらっとしたお餅が使われています。辛いスープの箸休めに、噛みごたえの良いお餅を途中で食べると良いバランスで食事が進みます。
何より真っ赤!日本人には少し辛く感じますが、少し汗をかいておくくらいが最高気温氷点下に適応するにはピッタリでした。最後の炒飯にして食べる〆のころには韓国の洗礼を受け辛い味にも適応できました。〆に真剣な韓国料理、もつ鍋や水炊きなどにも通ずる精神は九州人の心をすぐ揺さぶってきます(笑)
カンナムの裏道から少し入ったところにある、最高気温も常に氷点下だというのに韓国ローカルたちがこぞって並ぶ、一際目立つお店でした。
この国のエリートたちが暮らす学生街
梨大や弘大、新村など、大学の近くに大きな街が広がるのが韓国の特徴。そこに通う学生が住まい、友人とお酒を飲むことで繁華街を築く韓国の街づくりを街歩きしてみると、実際に韓国ドラマの一場面をさながら垣間見るようです。
ソウル大の学生街を街歩き
ソウル大学ドイツ語文学専攻卒業に日本語能力試験1級満点合格を誇る、clubhouseで知り合ったアン・ソンジュンに案内してもらいました。どぎつい九州弁もしっかり聞き取ってくれます。安心。
カンナムまで15分で着くこの街は、ソウルにしては少し静かで落ち着いた雰囲気が特徴。立ち並ぶ建物自体もワンルームマンションが多く、一人世帯が多いことが分かります。
長年愛され続ける韓国式伝統酒場
隣駅に向かって歩いていくと、入れ替わりが激しい韓国の飲食店にしては古い居酒屋が一軒。物価高が続く韓国にあって、お財布に優しいお店でした。80年代には、民主化運動に参加するソウル大生たちがここでお酒を飲み力を蓄えていたそうな。老夫婦が営んでいて、雰囲気にも味があります。
看板には焼酎専門店と書いてありますが、友人は別のお酒を注文していました。ここでしか見たことがない(友人談)という、タンポポで作られたお酒、ミンドゥルレデポでした。香り豊かでやや甘く、刺激的な韓国料理の間に落ち着くお味でした。
余談:最近はお店の前で待たなくていいらしい
一つ目のお店は、100組以上の待ちがいました。実際にお店の前で待っている人々もいましたが、にしては少ない。
最近は、お店に出されたタブレットに電話番号を入力しておきカフェなどでおしゃべりをしながら、順番が来ると電話番号に紐付けされたカカオトークに自動で連絡が来るそうです。密も回避しながら効率的に時間を使えます。
かなりあちこちの飲食店で現地の電話番号を持たない日本人観光客が気軽に利用できるシステムではないものの、最高気温までも氷点下の韓国ではとても便利でした。