ありあまる富 〜noteチャレンジ最終日によせて〜
ずっとアウトプットが苦手だった。
ひとりでモノを作ったり飾ったり、表現することは好きだけれど、他の人に自分の考えや気持ちをそのまま文字や言葉で発信するのは恥ずかしい。
聞かれてもいないのに、意見を述べることに慣れていなかった。それは、育った時代や環境もあるかもしれないけれど、とにかく、今まで自分自身の言葉や気持ちを発信する機会もあまりなかったのだ。
春頃、時々相談にのってもらっているメンターのような方から言われた言葉。
「意識して考えていることを口に出したり文章にした方がいいんじゃない?あなたは飲み込みすぎる気がするよ。それに、あなたの考えを聞きたいと思ってる人もいると思う。」
ちょうど同じ頃、参加しているHUC(母親アップデートコミュニティ)で、「Twitter140文字チャレンジ」という呼びかけがあった。
1ヶ月間毎日、チームで応援しあいながら140文字ぴったりのツイートを続ける、というもの。
楽しかった。
ただ、日常のことをつづるだけなのだが、程よい緊張感とチームで支援しあう感じが心地よかった。
そして、その続編としてのnoteチャレンジ。
きっかけをもらって書くことで、自分の中に広がる様々な感情やたくさんの言葉たちを自覚することができた。それは、誰かに聞かれて答えるものではなく、わたし自身のもの。
正直、わたしが発信しても誰かの役に立つわけでもない、と躊躇していた。でも、えいやっと思い切って始めてみると、目的はそんなことじゃないことに気付かされた。
ひとの役に立つようなものじゃなくても、わたしにはしっかりとした生活があり、それに対するささやかな意見を持っている。
このことに気づけたことが、noteを書いてみて、一番の収穫だ。
そんな文章に「スキ」がつく。
これは、とても嬉しい。
自分の意見が受け入れられる安心感。
さまざまな職業、さまざまな年齢、さまざまなバックグラウンドの人たちが、わたしの文章を読んで印をつけてくれることに感動した。自分の文章を通して共感してくれる人に出会うドキドキを味わっている。
スキしてくれた人がどんな人なのか知りたくて、その人の文章を読む。
そこにはいろんな意見や考え方があり、わたしは驚いたり感激したり、少し嫉妬したりする。
言葉がわたしを豊かにしてくれる。
そんな時、頭の中では椎名林檎が唄っている。
書き続けることで欲も出てくる。
読んでくれた誰かがハッとしたり、元気になったり、あははと笑えるようなことがあればいいな、と思う。
でも、なるべく無心で出し惜しみしないで続けていこう。
だって、わたしの中には、富が溢れているから。
追伸:noteチャレンジを企画してくれてありがとう!
そして一緒に楽しんでくれてありがとう。これからもよろしくね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?