andymoriのおかげでジントニックに助けられてる
最近何かと話題のバンドandymori、そんなandymoriの「クラブナイト」という曲中に「クラブナイトへおいでよ ジントニックで踊ろうよ」という印象的な一節がある。
私がこの曲を知ったのは高校生のときなので、今から10年以上前、2010年代前半あたりということになる。andymoriについては当時の時点でドンピシャ世代ではなかった(2014年解散)ので、あまり深く知らなかったし他の曲を積極的に聴こうとも思わなかった。
むしろ当時ゴリゴリの邦ロックブームだったので、私はKEYTALKやキュウソネコカミといったノリのいいバンドに傾倒していた。邦ロック系のバンドを聴き漁っていく中でふとandymoriにぶつかって、たまたまクラブナイトという曲を聴いたのだと思う。トランペットから始まる陽気なイントロに当時の私は惹かれたのだろうか、この曲だけは今でもずっと聴いている(むしろすごい速さや革命などの定番曲には全くハマらなかった)。
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何が言いたいかというと、andymoriがこの曲でジントニックというお酒を教えてくれたおかげで、私は今でもとても助けられているということだ。
私はビール、ウイスキー、焼酎などの酒類がどうも苦手で飲めず、レモン酎ハイやサワー、カクテルなどの飲みやすく甘いお酒が好きだ。
そのこと自体には別に引け目を感じていない。居酒屋に行けばだいたいのお酒が置いてあるからチョイスに困ることはないし、飲めなくってもええねんという思想も最近浸透してきたから。
しかし、バーに行くとこれが難しい。
バーには酎ハイ系やサワー系などのいわゆる大衆酒がないことが多い。カクテルの品揃えも店によってまちまちで、ヨギー系がなかったりミルクがなかったりする。ウイスキーやビールならどこでも安定して置いてあるがそれらを私は飲めない。
そんなとき、私は何度も「ジントニック」に助けられてきた。
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「ジントニックで」。この一言だけで救える命がある。
バーテンダーにとってジントニックというのは、まさに基本のキといった感じで、シンプル且つ奥深いシロモノらしい。ジントニックを注文されると緊張するというバーテンダーもいるとかいないとか。パスタで言うところのペペロンチーノみたいな立ち位置なのかもしれない。
当然だが、私は別にバーテンダーの力量を測ろうとしているわけではない。とりあえず初手でこれしか飲めるものがないのである。とりあえず生で、と同じノリだ。とりあえずジントニックで。
このジントニック、お酒に詳しくない人からすれば「ジン飲めるんだカッコイイ」と思ってもらえるかもしれないし、お酒に詳しい人からすれば「おっ、初手ジントニックとはわかってんねぇ」と思ってもらえるかもしれない。どう思ってもらっても結構、だって私はこれしか飲めるものがないから。
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TikTok経由でandymoriがバズってしまった今、ジントニックは今後さらにメジャーなお酒になっていくことが予想される。バーでジントニックをオーダーしたら「えっ、andymoriのやつじゃん笑」とか言われないことを祈るばかりだ。でも弱音は吐けない、もう少しだけ頑張らなくちゃ。