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クラフトビールとか飲んでみたかった【森、道、市場2024】

 私だってフェスで似顔絵を描いてもらったり、ワークショップでTシャツにスクリーン印刷をしたり、1本800円くらいするソーセージを1杯1000円くらいするクラフトビールで流し込みながら海風に打たれたりしたいが、気づけば分単位でステージとステージを移動し、より多くのアーティストを見ることに奔走している。だって、その分のお金を払っているから。そしていつの間にか1日が終わっている。

 歳を取ったら取るだけ増えていくものはなに? 答えは「休憩時間」。1日中動き回るのもラクじゃない。楽しみ方なんて千差万別、自由自在なのだから自分のやりたいようにやればいい。わかっちゃいるけど、結局タイムテーブルの最効率化を図っている。
 というわけで、今年の森、道、市場を鑑賞したアーティストとともにだらだらと振り返ってみます。

 というわけで今年も、愛知県蒲郡市にて毎年5月に開催される「森、道、市場」(以後、森道)に行ってきました。私は昨年が初参加、今年は2回目となります。
 JR名古屋駅から東海道本線を東へ。途中駅からぞくぞくと"もりみチック"な出で立ちの方々が次々と…。そういえば、二郎系ラーメンを食べに行くとき、最寄り駅から店までの道中で「あ、こいつも行くな」と一目でわかる人間に遭遇して、俺も同類なのか…とひとり虚しくなる現象がたまにあるが、あれとは大違いである。

 さて、最寄り駅の三河大塚駅から歩いて20分ほどで会場入り。

クリトリック・リスのアル中Tシャツを着てきた

 さてさて、最初に見るのはPEDRO。BiSHのアユニ・Dがベースボーカルを務めるバンドだ。海と山に挟まれた砂浜の上のステージ、照り返しが強くて眩しい。ベースボーカルっていいよな~と思いながら聞き惚れる。「安眠」という曲が好きなので、歌ってくれて嬉しかった。

意外と晴天が似合う

 正午過ぎ、すぐさまKroiのステージが始まる。Balmy Lifeかっこよかった~!Judenのときの各メンバーソロ回しめっちゃ良かった。ベースの関さんが坊主なのが一番イカしてる。バンドマンはみんな坊主にしろ。

 そのあとまたサンドステージに戻り、片想いを見た。音楽フェスのマスターピース曲「Party kills me」を1曲目にブチあがった。全人類がハッピーに。

黒いのはイカ墨のカレー

 片想いを見ているとお腹が空いたのでここで昼食。去年もスパイスカレーを食べたが今年も変わらず。

天高く

 ステージ移動の合間に、折坂悠太の声が遠くから聴こえたので、"寄り耳"しつつお店を徘徊した。本来はバンドセットでの出演予定だったが、急遽アコースティック体制での出演。力強い「朝顔」で元気が出た。

イルカくん投入寸前

 遊園地ステージに行くと既に人だかり。group_inou待ちの皆様。キラーチューン「THERAPY」でイルカくんが投入され観客の頭上を飛び回り、最後はステージサイドにあるプールに着水。プールをここまで有効活用したアーティストは彼らくらいではないか。

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 少し時間ができたのでメインステージエリアに戻り、TAMTAMを見た。気持ち良すぎて半分以上寝ていた。最近発表された「虹の彷徨」が暮れてきた海辺に響く。
 その後、メインステージ近くを歩いていると、私の耳を捉えて離さない声が聴こえてきた。TK from 凛として時雨だ。折よく「unravel」を聴くことができた。もう10年前の曲だということに驚きを隠せない。

 遊園地ステージの最奥に行くと、赤いヘアスタイルとバリバリの関西弁MCを操る神戸出身のa子が。森道参加前に少しだけ聴いて、かなり好きな曲だということがわかったのでひそかに楽しみにしていた。「racy」という曲がドツボで一気に好きになりました。

 遊園地ステージのトリは礼賛。満を持しての登場。リハでMaroon5の「Sugar」をやったり、RIP SLYMEの「熱帯夜」をカバーしたりと会場を沸かせつつ、持ち曲で素晴らしいパフォーマンスを見せた。特に「TRUMAN」が好きだ。MCも上手いし言うことないな~って思いました。強いて言うならステージが多分キャパオーバーしてる。

夜の森道を徘徊
終演後のミネストローネが染みる
ラグーナビーチの観覧車は、森道のリストバンドがあれば無料で乗れる

 音楽を聴きつつ、料理も食べつつ、雑貨屋さんや古着屋をまわりつつ、トータルでいろんな経験が出来たと思う。この時期を境に気温はどんどん上昇し、本格的な夏フェスの準備に入る。春の終わりを、夏の始まりを告げる、素敵なイベントでした。また来年も。

#フェス記録
#一度は行ってみたいあの場所

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