面白漫画とプリプリお刺身
最近とんでもない漫画と出会った。
タイトルは「ドカ食いダイスキ!もちづきさん」である。
主人公は望月美琴21歳。
職業は営業事務でおっとり、ほんわかしたかわいらしい女性である。
そんなほのぼのとした雰囲気の彼女の特徴は一度に大量の食事をとることにより快楽を得るという事である。
あまり詳しく書いてしまうとネタバレになるので細かい内容は伏せておくが、とにかく彼女が一度に取る食事の量は常軌を逸している。
一度でいいから読んでいただくと彼女の食いっぷりと健康が心配になること請け合いである。
そんな面白漫画と出会うことがあるから漫画読みは止められない。
実は私も若いころはドカ食いが大好きで学生時代に巨大料理を作ることにはまっていた時期があった。
定番のバケツプリンは家にバケツがなかったので一番大きなボウルを使って巨大ボウルプリンをこしらえて腹がはちきれるほど食べたものである。
他には超大盛ナポリタン。
特売の一キロのスパゲティを茹でて魚肉ソーセージと玉ねぎとピーマンを具にしたケチャップソースで和えて大皿に盛る。
一枚のお皿には乗り切らずに二枚使ったことをよく覚えている。
食べている最中に覚めてきて麺がくっついてボソボソしてあまり美味しくなかった。
そんな失敗もありつつ特大オムライスや爆盛チャーハンのようなご飯ものもちゃんとおさえていた。
あの頃はとにかく腹が減って腹が減って仕方がなくていくらでも食べることが出来た。
外食でちまっとしたハンバーガーを食べても全く満足できずに帰り道に追加で牛丼をかきこむ始末。
そんな生活を続けていたものだから一年で体重が七キロ増えたのでゲッとなったのもほろ苦くもいい?思い出である。
若いころはたくさん食べて飲むことが勲章だと思っていたがずっとそんな生活を続けていては体にいいはずがない。
三十代になる頃に会社の健康診断で血圧が190を超えておりこのままだと命に係わるよとお医者さんに言われてそれから生活を少しづつ改めていくようになった。
浴びるように飲んでいたお酒も理性のあるうちに止めるように努力したし、新婚当初だったのでいきなり妻を未亡人にさせるわけにもいかないよなという使命感もあって食事もドカ食いを卒業した。
それでも中年になるにしたがって体の代謝が落ちるのか体重も簡単には減らなくなった。
内臓の調子もあれこれと問題が見つかって中性脂肪や脂肪肝などの複数の病気を抱えるようになった。
必死の生活改善を実施中で中性脂肪は基準値以内に改善させた。
懸念の脂肪肝の検査は来月なので今は最後の追い込み期間である。
休肝日を増やして、運動をちゃんとして、食事も気を付けている。
唯一睡眠だけがなかなか長時間眠れずにちょっと悩んでいる。
まあ、今回の検査がゴールではなくあくまでも通過点でこれからもずっと健康体に近づける努力を続けたいと思う。
隣で笑ってくれる人がいつまでも笑顔でいてくれるために。
大切なことは腹八分で医者いらずである。
そんな殊勝なことを考えている昨日の晩御飯がこちら。
昨日のメインはカレーうどん。
一昨日に鶏手羽と大根の煮物を作ったのでそれをベースにカレーを作った。
普段使うカレールーと違い栗原はるみさんのカレー粉を使って作ったので脂っこくなくさっぱりした味わいで玉ねぎの甘みも十分に出ており美味しいカレーになっていた。
そのカレーをアレンジしてのカレーうどんである。
昆布だしとめんつゆでルーを伸ばして出汁を作る。
うどんを茹でてカレーにかけたらカレーうどんの出来上がり。
副菜は湯豆腐。
後は実家から知り合いが釣ってきたばかりの鯛とヤズの刺身があるよと言われたので貰いに行ってきた。
何だかバラバラなバランスの晩御飯だがいただきます。
まずはお刺身から。
朝に釣れた魚なので刺身の鮮度は折り紙付きである。
鯛はコリコリとしており甘さもあって絶品だった。
ヤズはブリの若魚でサイズは70センチ以上あったそうである。
脂の乗りはそれほどでもないが旨味が濃くて当然歯ごたえはシコシコプリプリしており最高である。
本来なら休肝日だったのだが我慢できずに日本酒を一合ほど燗をつけてしまった。
お刺身を食べた後で日本酒のぬる燗をツピッと口に含むと何倍にも味が膨らんでたまらない気分になった。
これぞ馥郁たる味と悦に入って一合をあっという間に飲んでしまってもう一合燗をつけた。
ちびりちびりと日本酒を飲りながら食べる鮮度抜群のお刺身は何よりのぜいたくであった。
泣かせることに湯豆腐も日本酒のあてには最適でショウガ醤油とネギたっぷりで食べたが文句のない味。
カレーうどんは後回しになってしまったのでお酒を飲み終えてから温めなおして食べた。
鶏肉と大根の煮物から続く出汁のうま味が連綿と繋がっておりかなり奥深い味で後を引く。
ここ最近作ったカレーうどんの中ではなかなか上位に来る出来だった。
お刺身は大量に頂いたので余ったものは漬けにして今朝の朝ごはんに漬け丼にして食べた。
めんつゆの沁みた漬けもシコシコとしており朝から元気モリモリになった。
途中で思いついて卵黄を加えたら最高の卵かけご飯に進化して大満足。
美味しいものを最後の最後まで楽しめたのでとてもいい朝だった。
ドカ食いは卒業したが食事は健康に楽しみたいなと思った。
それはそれとして「ドカ食いダイスキ!もちづきさん」は数多ある食べ物漫画の中でも群を抜いて個性があるので是非ご一読を!
私は血糖値スパイクという言葉をこの漫画で知りました。
もちづきさん、アカンアカンよぉ。
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