![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/160367174/rectangle_large_type_2_47d3a468af81ee78777161a5ee7491b4.png?width=1200)
嬉し懐かし物産展
今日は町の物産展があったのでテクテク歩いて行ってきた。
昨日の大雨が嘘のような晴天で気候もちょうどよくて足取りも軽い。
会場は町の集会所のようなところで割と最近建て替えらえれたまあまあ大きな建物である。
会場に着くとキッチンカーやテントで色々なものが売っていた。
それを後で見るからねと横目で眺めて建物の中に入った。
午前中の早い時間帯に行ったのでまだそこまで混雑はしておらず快適に各ブースを見ることが出来た。
文房具や雑貨といったものからコーヒー、焼き菓子といった食べ物まであれこれと色々あった。
私の目的は古本販売であった。
図書館でもう読まれなくなった古書が一冊数十円で手に入るので目が離せない。
人気のあるコーナーなのでこればっかりは早めに行くに限る。
小説から実用書、雑誌とジャンル分けがしてあり見やすかった。
なかなかに渋いラインナップで人気作家の本などはあまり取り扱っていない。
私が狙うのは古い料理本でモノクロのページで料理が紹介されている本がないかと思ったが残念ながらそこまで古いものはなかった。
しかし漫画の美味しんぼが一巻から十巻まででまとめて三百円だったのでこれは安いと思って購入。
美味しんぼは初期の野良犬のような荒々しい山岡さんと海原雄山の威張り散らした態度を見るのが一番楽しいと思う。
一冊買ってしまうと勢いがつくので他にも何冊か料理本をメインに買った。
一気にカバンが重くなったが気分はホクホクである。
それから妻へのお土産にネパールのコーヒー豆を買って館内をぐるりと回っていると親戚の叔母さんとばったり出会った。
実に五年ぶりくらいの再会で、まぁアンタ元気しちょるかねと尋ねられたので叔母さんもお元気そうでとお茶を濁した。
この叔母は話し始めると人前で言ってほしくないことまでペラペラと喋る少々デリカシーのない人なのであまり得意ではない。
幸い叔母が知り合いから呼ばれたのでまたねと言って別れた。
いやぁ地元のイベントで親戚に合うのはあるあるだなと思いつつ次は外のお店の探検。
お好み焼きやハンバーガー、カレーと色々な飲食店が出店していた。
花の苗木販売もしておりそこはお年寄りに大人気だった。
何かお昼ご飯に買って帰ろうと思ってお店を一軒一軒じっくりと見ていった。
お好み焼きとカレーで迷ったが、今日はカレーに軍配が上がった。
それからおやつにりんごあめとクレープを買って帰ろうかと思っているともちまきをするというアナウンスがあった。
なぜだか知らないが山口県民はもちまきが異常に好きである。
私もせっかくだからともちまき会場に行ってみるとすでに出遅れており前方は小さな子ども連れの若いお父さんお母さんが陣取っていた。
うーん、これはあまり期待できないかなと思いつつ法被を着たおじさんたちが登場して何やら景気のいいことを言って、はーいと言いながらおもちをまきはじめた。
会場はワッという熱気に包まれて我先におもちを拾おうとする人の姿であふれた。
それを見てあ、これは無理だわと思って一個も取らずに早々と退散。
帰り道もさわやかな秋晴れの空の下を気持ちよく歩いた。
家に帰ると妻はまだ寝ていたので起きるまで待って買ってきたカレーを食べた。
スパイスの効いたカレーでかなりの辛口だったが美味しかった。
三連休の中日に楽しいイベントに参加できてよかった。
来年は寝ぼすけの妻と一緒に行きたいなと思った。
そんな私の昨日の晩御飯がこちら。
昨日は姪っ子が実家に遊びに来ていたので顔を見に行ってきた。
しばらくぶりにあったが元気そうでニコニコしていた。
ついでにご飯を食べていきなさいと母が言うので甘えることにした。
献立は豪華にすき焼き。
昨日は兄は夜勤で弟は飲み会だったので父と母、姪っ子、妻、私という五人での晩御飯。
お肉は普段口にできないようないいお肉を用意してくれていた。
副菜はトマトとじゃこのサラダときくらげ入りのかまぼこ。
すき焼き大臣は僭越ながら私が就任した。
とりあえずビールで乾杯して早速作り始める。
牛脂を煎り付けて脂をすき焼き鍋になじませる。
そこにお肉を入れてザクの野菜とこんにゃくなども一緒に入れて割り下を注ぐ。
実家のすき焼きはどちらかと言えば関東風である。
煮えばなのお肉を姪っ子のお皿に渡す。
炊き立ての新米と一緒にハクリと口に含んで美味しい~とうっとりしていた。
すき焼きはいったん始めると火加減の調整やお肉の追加などやることが色々あって結構忙しい。
まあ私は食べるよりも作る方が楽しいので合間合間でちょこちょこちょうどいい煮え具合のお肉をいただいた。
姪っ子は小食なのでものの十五分でご馳走様。
そこからはペースを落として大人だけでゆっくり食べた。
とはいえ後期高齢者とアラフィフの夫婦ではそんなに量は食べられない。
だいぶお肉が余ったのでお土産にしてもらった。
すき焼きにするくらいのいいお肉なので牛丼にするのはもったいない。
何かいいアイデアを考えて今晩の夕飯にしたい。
物産展は私が子どもの頃に比べると規模がずいぶん小さくなってしまってちょっと寂しい。
押すな押すなと人ごみにあふれて迷子にならないようにするので必死だった。
昭和の終わり頃が物産展という文化のピークだったのかもしれない。
商工会の主催なのだろうが町に元気を取り戻したいものである。
あ、もちまきには昔と変わらない熱気がありましたけどね。
あれってまく方は楽しいんだろうなぁ。
一度でいいからやってみたい。