蔵書は子どもの読書時間を増やす
川口市出身の自称読書家 川口竜也です!
先日の読書会にて、紙の本派の方が自宅の蔵書が多くて困っているという話を聞いた。捨てるに捨てられず、部屋を圧迫していて肩身が狭いと。
ただ、たまに子どもから「あの本はあるか?」と聞かれることもあるそうで、それがあるから蔵書がやめられないと嬉しそうに語っていた。
知り合いの中にも、地方でテレビ番組をほとんどみなかったけれども、本はたくさんあったから、子供の頃から読書の習慣が身についたと話している人もいる。それだけ蔵書は子どもの読書に影響を与えるのかもしれない。
実際に、ベネッセ教育総合研究所が行った追跡調査によると、自宅の蔵書量が多いほど、子どもの読書時間は長くなる傾向にあると報告している。
平均時間が短いのは、読書時間が0分である人を含んでいることもあるが、蔵書数が多ければ多いほど、子どもの読書時間は長くなる傾向にあるのは見受けられる。
読書に限らず、親が好きなものというのは、子どもも真似したくなるものだろう。子どもにやらせるのではなく、大人がまずは楽しそうにやって見せるのが良いとはよく言われること。
事実、親が常日頃から読書の必要性を説いていると、子どもの読書時間は長くなる傾向にあると同報告書で公表している。
そもそも蔵書は、親が読書好きでないと積み重ねることはできないだろう。
昔みたいに名作全書の訪問販売があるわけではないから、一夜にして蔵書を培うのは難しいと思う。そもそもそれを蔵書と言えるかも微妙である。
しかも今どきは、前出の読書会参加者のように、家族から処分しろと言われてしまうこともある。青空文庫で読めるのを、どうして書籍で買うのかと聞かれても、困ってしまう。
だから本は全部電子書籍化したり、一度読んだ本は捨ててしまう方が合理的であるという考え方も一理ある。
ただ、積読や蔵書というのは、自分だけのものではないのかもしれない。
たとえ自分が読まなくなったとしても、未来の誰かが紐解くかもしれない。その日はだいぶ先になるけれども、決して無駄ではないと思う。
だから思う存分、蔵書はするべきなんだと自己完結する。それではまた次回!
※ ベネッセ教育総合研究所の報告書
約 50%の子どもの読書時間が0分読書時間が長いほど自分の能力評価が高い傾向
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