見出し画像

健康と玉ねぎ

 この歳まで生きてくると体のいたるところに不調が出てくる。

 最近悩まされているのは良く体がつる事である。

 寝ていて不意に右の脇腹がピキッとつって痛みの余りにハウッと目が覚める。

 左を下にして筋を伸ばしつつ軽く息を吐いて痛みが引くのを待つのだがこれが頻繁に起きる。

 一番困るのが運転中に脇腹がつる事でこれは運転にも支障が出て非常に危ない。
 
 イテテと言いながら身体をくねくね捻って痛みをごまかすのだがなかなかに強敵である。

 体がつる原因の一つに水分不足があるそうなので割と頻繁に水分補給をするようにはしているつもりだ。

 他には慢性的な疲労や加齢も身体がつる原因になるらしい。

 疲労は睡眠で回復させるのがいいのだろうが最近はあまり長く眠る事が出来ないので常に睡眠不足状態である。

 加齢はもう言うまでもなくアラフィフの宿命でもあるのでいかんともしがたい。

 対策としては栄養をしっかり取って睡眠もきっちり寝て、適度な筋トレを継続することで症状が軽減されるそうだ。

 筋トレは軽いながらもほぼ毎日している。

 となると足りないのは栄養と睡眠ということになる。

 栄養はもしかしたら偏っているかもしれない。

 割と思い付きで献立を決めるので栄養のバランスが完璧かと言われたら自信がない。

 最近は野菜があまり足りていないかなぁと思う。

 キャベツと玉ねぎと人参ときゅうりばかり食べているのでもっと根菜類とかキノコ類のような栄養の詰まった食材を活用したい。

 ビタミン類を満遍なくとるのは難しいのでサプリメントで補うのもアリかもしれない。

 後はどうしてもお肉料理が多めになるのでもっとお魚を食べるようにしたい。

 それからお菓子をもっと控えたい。

 今でもあんまり暴飲暴食はしないがつい口が寂しい時にチョコレートやスナック菓子を食べてしまう時がある。

 たまにならいいと思うが常食をするのは良くない気がする。

 食事に気をつけたら後は睡眠である。

 寝る前に軽くストレッチをして身体の緊張をほぐすことを始めたい。

 後はどうしても早起きしてしまう睡眠リズムを整えたい。

 十時ごろには布団に入るようにして、早くても四時ごろまでは布団の中から出ないという自分ルールを決めたい。

 私は馬鹿正直な性格なのでこういった自己暗示をかけておくと本当にその通りに生活のリズムが整ってくる。

 問題はそれが持続しない事でいつの間にかだらしない生活に戻っている事だ。

 運転中に体がつるのは本当に死活問題なので今回こそは生活を改めていきたい。

 まずは気の持ちようから。

 そんな決意も新たなニューロジャー誕生の機運が高まる私の昨日の晩御飯がこちら。

 昨日のメインはスパゲティ。

 ベーコンを細切り、玉ねぎとピーマンも同じように。

 下ごしらえが済んだら副菜づくりに。

 副菜はテレビで観た土井善晴先生の賄いメニューの玉ねぎのけったん。

 玉ねぎを皮を剥いて大ぶりな輪切りにする。

 油を敷いたフライパンに玉ねぎを入れて塩を気持ち多めにパラリ。

 その上に牛バラ肉を乗せていく。

 後はフタをして中火から弱火で6分ほど蒸し焼きに。

 玉ねぎとお肉に火が通ったら味見をしてちょっと塩気が足りなかったら一つまみ塩を足す。
 
 ザッと鍋を煽って全体に味を絡めたら玉ねぎのけったんの出来上がり。

 ではスパゲティを作っていく。

 鍋に塩をバサリと入れて沸騰したらスパゲティを二百グラム投入。

 フライパンにニンニクを入れて油を敷いて香りが立ったら具材を入れる。

 具に火が通ったらコンソメと塩コショウで味をつける。

 そこにスパゲティのゆで汁を加えて豆乳をトポトポ。

 しっかり乳化させておく。

 そこに茹で終わったスパゲティを入れて絡めたらコンソメ豆乳スパゲティの完成。

 後はぬか漬けでご飯の支度は完了。

 妻を呼んでいただきます。

 ビールをカシュッと開けてグラスにトットット。

 乾杯をしてキュビビッと飲み干す。

 一日の疲れがほぐれていく。

 ではまずぬか漬けから。

 昨日のぬか漬けはきゅうり。

 漬かりは十分なのだが旨味が足りないのは相変わらず。

 なかなか手が加えられなくて申し訳ないと思いながらポリポリ。

 次に玉ねぎのけったんを頂く。

 お肉と玉ねぎを一緒に掴んでアムリと食べると玉ねぎの甘みとお肉の旨味が絡み合って塩味だけとは思えない美味しさ。

 ちょっと驚くほどに美味いので妻にも勧めると、うんこれは良いね!と絶賛していた。

 さすが土井先生のレシピだなぁと感動しながらパックパクと箸が止まらない。

 ビールも進む進む。

 二本目のビールをパシュッと開けてから冷めないうちにスパゲティを食べる。

 フォークに巻き付けてツルルと口に運ぶとコンソメ味と豆乳のクリーミーな味わいが良いコンビネーションであっさりしつつもコクのある味わい。
 
 麺の茹で具合も丁度良くて簡単に作ったものにしては上出来だった。

 それでも昨日のMVPは文句なしで玉ねぎのけったんで、これはぜひ一度作って欲しい。
 
 玉ねぎを焦がしさえしなかったら後は塩加減だけなので失敗は少ないと思う。

 いやぁ、やっぱりプロの教えてくれるレシピは美味いんだなぁと感激して完食。

 お休みの間に本屋に行って土井先生の料理本を買おうかな。

 ちょっとハマりそうな予感がビシビシとしております。

 

 

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?