番組ステッカーは宝物
今日はリクエストの日なのだそうだ。
ベルリンのドイツ放送局で1936年10月25日にラジオのリクエスト番組が始まったことにちなんで記念日になっているとのこと。
同局が行っていた生演奏番組の放送中にリスナーから希望曲を演奏してほしいということがあったことをきっかけに視聴者の声を取り入れたリクエスト番組が始まって、大ヒットになったそうである。
現在でも主にラジオなどではがきやメールで聞きたい曲をリクエストする番組は数多い。
実は私も学生の頃は地元の深夜ラジオ番組によくリクエストのはがきを出していた。
いかにリクエストが読まれるかというポイントは何でその曲を聴きたいかという理由をいかに面白おかしく書く必要があった。
はがきなのであまり長い文章は書けないので起承転結というよりは序破急というテンポの良さを重視したものを書いていた。
投稿を始めてすぐの頃は箸にも棒にもかからなかったが、こつこつとはがきを送っていると十回に一回くらい読まれてリクエストの曲をかけてもらえるようになった。
初めて番組で自分のラジオネームが呼ばれた時の胸の高鳴りは今でもはっきり覚えている。
やがて読まれる頻度が少しづつ上がってきて常連の投稿者にランクアップしていった。
友達の誰にも自分がはがき職人をしていたことを話していなかったのでひそかな趣味として続けていた。
そういえばちょうどそのころに学校の給食の時間に校内放送があった。
放送委員が生徒からのリクエストに応えて曲をかけるというよくあるものだった。
はがき職人でならしていた私も当然その給食の時間に流す曲のリクエストを書いたものだ。
頭をひねってラジオ番組に投稿することに比べたら学校の校内放送にリクエストをするのは赤子の手をひねるより簡単だった。
当時流行っていたやまだかってないWinkやチャゲ&アスカ、槇原敬之などいろいろな曲を流してもらったものである。
校内放送に熱心にリクエストをする生徒はそんなに多くはなく採用率はかなり高かった。
これって何でもかかるんじゃないかと思った私は物は試しとばかりに当時深夜ラジオで大ブームだったこの曲をリクエストした。
絶対ボツだと思っていたが洒落のわかる放送委員がこの曲をかけてくれた時はおおっと興奮したものだ。
しかし歌詞が歌詞なので曲を流している途中で顧問の先生が止めに入ったらしくブツッと曲が切れた。
それからこんなふざけたリクエストをしたのは誰だと怒り心頭の顧問から呼び出されてこってり油を搾られた時に学校って何てつまんないとこなんだろうと心の底から思った。
まあ確かに給食の時間にアレはちょっと刺激的だったかなと今では少しだけ思う。
それ以来校内放送にリクエストを出す熱意を失ったのでひっそり引退をした。
大人になってからはローカルラジオ局にたまにメールでこの曲をかけてほしいとお願いしたこともあるがはがき職人時代の熱量がないので採用されることはあまりなかった。
今でも車で移動中にラジオをかけることは多いがもっぱら聴く専である。
自分の書いたはがきが読まれるかどうかドキドキしながら聴いた深夜ラジオはとても楽しかったなぁ。
そんなノスタルジーに浸りながら昨日の晩御飯のお話を少しだけ。
昨日のメインは冷凍の焼き餃子。
フライパンを新調したので最初に使うんなら餃子でしょうということで試し切り。
フライパンに丸く並べてふたをして中火で五分。
ふたを開けて羽を作ったらお皿に移す。
さすがに新品のフライパンなので焦げ付いたり引っ付くこともなくスルリと餃子が取れた。
副菜は昨日の残りのナス炒めとだし巻き卵。
卵の消費期限が近かったのでお大尽に四個使った。
糠漬けは人参。
餃子が冷めないうちにいただきます。
昨日は黒酢で食べた。
皮はパリッとしており具はジューシーでなかなか美味しい。
フライパン一つでここまで違うんだなぁと改めて思った。
餃子大好き人間の妻はこれこれ、この羽根が重要なのよと言ってパクパク食べていた。
私も負けずにモグリモグ。
ナス炒めは一晩寝かせたのでナスがトロリとしていてまた新たな味わいだった。
だし巻き卵はあっさりで箸休めにちょうど良かった。
糠漬けの人参は三日漬けたのでいい塩梅の発酵具合だった。
餃子メインなので腹八分目でご馳走様。
ビールを久しぶりに頂いたらあまりの美味さにタハハと笑ってしまった。
後片付けをして早めに就寝。
皆さんはテレビやラジオにリクエストをしたことがありますか?
何だか番組に参加しているみたいで楽しいものですよ。
番組ではがきが読まれた人がもらえるステッカーもまだ実家の押し入れに眠っているはずである。
貴重な青春の思い出だ。
ちなみに今はもっぱら妻からの晩御飯のリクエストを受け付けております。
今晩は洋食をご所望されております。
さぁて台所に立とうかな。
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