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Ⅰ 低学年で覚えて欲しい生活スキル 11 文房具の使い方や学校備品の使い方 その2
1️⃣ 「クラスの文房具」について、使い方や片付け方のルールを
知る。 【育て方】
文房具の経験を小学校までにしておくなら、セロテープと手動の鉛筆削りがお薦めです。これは、その1で書いた②の中で一番使います。
セロテープは、テープをまっすぐ下に引いて切ろうとするので、切れない子がいます。鉛筆削りは、つまむ力が弱くてエンピツを差し込めない子どもと、左手の押さえが甘く、右手でハンドルを回すと鉛筆削りが暴れてしまう子どもがいます。
セロテープは、親子で工作でもしながら楽しく教えましょう。作りたいことがモチベーションになって、あっという間に上手になります。
・下に引っ張ったあと、軽く手首をひねってテープをカッターのギザギ
ザに対して右の方に引くことを教えます。(左利きは反対に引く)
・ひねるのが苦手な場合は、なわとびをたくさんしましょう。「壊し放
題」というおもちゃで、ネジをねじ込んで遊んでもいいでしょう。
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鉛筆削りは小学校に向けて、練習してもいいでしょう。お絵かきのときにエンピツを使い、自分で削るように教えましょう。自分のことをは、自分でする習慣にもなります。
・つまむ力が弱い場合は「洗濯物を干す」お手伝いをさせましょう。
洗濯ばさみは「つまむ」のいい訓練にになります。
2️⃣ 「学校の備品(DVD、エアコンなど)」は、先生の許可をも
らってから操作する 【育て方】
これは、家庭でも大事にしたいしつけの一つです。だから、家庭でも
「次のものは、許可なく触ってはいけない」というルールにします。
・触って欲しくないもの
・触られると壊れるもの
・触ると危険なもの
・本来触るものではないもの…
それぞれどんな物があるかは、各家庭で話し合って決めましょう。
そして、触ってはいけないものを「すみません」で許可を得て触る方法(【セリフ】)を、4歳からしっかり教えましょう。
「パソコンで、調べ物をしたい」と言い出したときの例で書きます
【セリフ】お母さんと子どもの「やりとり」を使っています。
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子「パソコンで『たんぽぽ』、調べる。」
母「散歩で、白いたんぽぽ見つけたから知らべたいの(「想像」)?」
子「そうだよ。」
母「それはいいことね(「共感」)。でも、いつも言っているように、パソ
コンはお父さんのものだから、子どもは勝手に使えないのよ。」
子「もう使える。できる。」
母「そうなの。それはいいことね(「共感」)でもね、そういう意味じゃな
いの。許可がいるということよ。だから、お父さんに使ってもいいか聞い
てきなさい。そしてお父さんが『いいよ』と言ったら『たんぽぽ』を調べ
ましょう。」
子「聞いてくる。」
母「『すみません。たんぽぽを調べたいので、パソコンを貸してください』
っていうのよ(「覚えて」)。覚えた?」
子「覚えた。『すみません、パソコン貸してください』って言う(「すみま
せん」)。」
母「よく覚えたわね(「共感」)じゃ、聞いてきなさい。」
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