「私の自己愛」への批判と応答
以下の文章は私が書いた「私の自己愛」https://note.com/0010312310/n/n3f294256d4e8?sub_rt=share_pwという文章に対する批判と応答を記したものである。
私はただ「素敵に読んでいる自分が好き」なだけなのかもしれない。そして私が「私が書いた(とされる)もの」を「愛する」のは素敵に読むための手がかりがたくさんあるからなのかもしれない。さらに言えば、「私が書いた(とされる)もの」では誰が一番「素敵に読む」ことができるかという競争にすでに勝敗がついたうえで、すなわち書いた本人である「私」が一番「素敵に読む」ことができるということを前提にしたうえで、競争が営まれているからなのかもしれない。そして、わざわざ「私が書いたもの」ではなく「私が書いた(とされる)もの」と書くことでこの前提をさらに強固にしようとしているのかもしれない。極めて防衛反応に依拠した解釈ではあるが。
これは一応芯に迫ってはいると思う。ただ、私はどうしても私は「ただ単にこうなっている」ということを解明したいと思っていると思ってしまう。この「しまう」は失態を恥じる「しまう」ではなく極めて受動的な「しまう」である。ここには他人の批判がサーチライトを当てるしかないのかもしれない。
結構いい解釈を出せた気がする。なんだか満足してしまった。お腹が空いたし。ただ、これを「補足および補遺」に入れるのはなんだか癪である。どうしよう。いい解釈なのに。
一つだけ広げるとすれば、別に「他人が書いたもの」でも競争する必要はないからわざわざそんな防衛反応を発揮しなくてもいい、みたいなアドバイスはありえるかもしれない。ただ、反応しなくてもいいからといって騒音が騒音でなくなるわけではない。私たちはどうしても勝手にさまざまな刺激に晒されているのだから、物事は考え方次第、というのはアドバイスにしかならないのである。
もしかすると私のこういう傾向に対して「ぬくぬくしてご苦労なこった。」みたいなことを言う人がいるかもしれない。ただ、なんというか、そういう人と何を話せば面白くなるのか、私にはわからない。少なくとも私は返す刀で「そっちのほうがぬくぬくじゃん。」と言うくらいしか方法が思いつかない。これは私の未熟さである。しかし、それしか思いつかないのである。相手が一枚上手であることに賭けるしかない。
「自己満足じゃん。」と言われるかもしれない。「自己満足」には二つある。「満足」のゲームの上で「自己」に「満足」していることを誇示することと「満足」を勝手に周りが「自己満足」だと僻むことである。あなたがしているのは後者である。そして後者は前者が前提となっている。しかし私は前者には興味がない。私は「素敵に読む」ゲームには(気が乗れば)参加したいが「満足」のゲームには(気が乗っても)参加したくない。つまらなさそうだから。「足るを知る」を「私はこんなに「足る」を知っていますよ!」のゲームにしてなにが楽しいのだろうか。本末転倒ではないだろうか。
批判が飛んでくるのを待ってみよう。私は大して批判の才能がないので飛んでこないかもしれない。ここまでの二つもつまらなかった。ただ、冒頭の一つは良かった。
「楽してるだけじゃん。」と言われるかもしれない。それはその通りである。しかし、それが「楽」な理由を考えるほうが有意義ではないだろうか。
返す刀も鋭くなってきた。感じがする。私は。
つまらない批判は事前に弾いちゃっている。たいして考えもせずに。ただ、気乗りしないのだから仕方ない。気乗りしたときにがんばろう。
「気分に左右されてんじゃん。アマチュア。」と言われるかもしれない。「プロ/アマチュア」の違いを「気分に左右」されるか否かで考えるのはセンスがあると思う。ただ、「気分」というのは精神的なものでもある身体的なものでもあると考えたことはあるだろうか。元気がありあまっているうちは、「ありあまっている」ことにされているうちは身体的な要素は見えないかもしれないが、「気分」は精神的な要素ばかりで出来ているわけではないのである。
答えにならなくなってきた。そもそも答えを出す気などないのだから当たり前のことだが。
そろそろお昼ご飯を食べようと思う。
推敲してみて思ったことを一つだけ書いておこう。「話すためにはどうすればいいか?」という問題がないと思っている人の問題提起も意見もアドバイスも私には響かない。もちろん、私の言う問題が巨きすぎるというのはその通りであり、それゆえに煙幕として使え過ぎてしまうというのはその通りである。しかし、だからといってその問題がないことにすることはできない。少なくとも私は。そのことがここまでの応答、そして批判にも見てとれるとすれば、これを読むことには成功したとみなしてもよいかもしれない。まあ、私の基準の上で「読むことに成功したか」を問うとしたら、だが。