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2025年note書き初め / 2024年Best 10 映画

みなさま昨年はお世話になりました。本年度も何卒よろしくお願いいたします。といいながら前回の記事からだいぶ空いてしまいました。昨年~本年にかけて、主に仕事と子供の受験準備などに忙殺されており、なかなか趣味やそのほかに時間がさけない日々が続いてしまいました。

といっても仕事はものすごく物量が多いわけではなく、自分の悪い癖である「そればっかりやりたくなってしまう」癖が発動していたのが主な理由。そんなこともあり2025年の目標は「視野を広く」。その一環として英語の勉強を復活させました。(目指せ1日1時間)そして映画も、2024年は自分としたことが10本代しか映画館で観れなかったので、2025年はもう少しその時間を確保したいと思います。

ということもありました2024年ですんで正直ランキングするほど観れてねーよ、って感じなのですが、そんな中でも無理やり10本を恒例のランキングで。

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10位:関心領域

超キッツイ。
超キッツイのがわかってて、だからこそ強制的に集中を求められる映画館に行ったら大正解。超キッツイ。

何が1番超キッツイって、自分の「関心領域」を試されるメタ的な作品だと気づいた時。いつのまにか外の世界の音に慣れてしまっていた自分がいた。そんな自分に気づいた瞬間が超キッツイ。

ピアノのシーンと川遊びのシーンがきつかったなあ、、流石に数m先、ではないけど彼の国や彼の国の惨状を見てみぬふりするしかできない自分たちも、それらの地獄からしたら幸せとしか言えない生活を享受しつつ不満ばかりタラタラ流す毎日も、ヘス家族と本質的には同じなのかもしれんですね

9位: ボブ・マーリー: ONE LOVE

ボブ・マーリーの歴史もジャマイカの歴史もレゲエの歴史も詳しくない中での鑑賞。影響力が強すぎるがゆえに政治や抗争に巻き込まれ、利用され、狙われる。今でもあることですが自宅すら安息の場所にならないのは怖すぎますね。

プロダクションの過程を見てるのが好きなので、アート写真制作やレコーディングのシーンが1番楽しかったです。『ボヘミアン・ラプソディ』に比べて全体的にあっさりしてた気がするのはあえてですかね。Exodus, 恥ずかしながら初めて聴きました。

8位: オッペンハイマー

今までの映画鑑賞体験の中でも1,2を争うほどの疲労感。3時間という長尺や過剰なまでの劇伴・難解な時系列に加えて、当然自分は日本人なので穏やかな気持ちで見れるはずもなく。

トリニティ実験成功の、人類が終末に向かって足を踏み入れてしまった感がものすごかった。机上だけで終末を語る為政者たちの姿は、きっと現代でも変わらず同じなのでしょう。

7位: シビルウォー

近未来、超大国アメリカで内戦が起きたら…という設定のもと、大統領にインタビューすることを目的としたプレス一行の目を通して描かれるロードムービー。残虐な私刑や理不尽な虐殺、無関心を装う平穏な街の様子など、実際にあの広いアメリカで内戦起きたらこんな感じなのかな?と思えるようなさまざまな様子が描かれます。本国の人から見たらどんなリアルさなんでしょうね。(少なくとも話題にはなってるからこそのヒットなんでしょうが

例のカラーサングラスな軍人のシーンはネットで話題になっててほぼ知ってしまってたのですが、個人的には遊園地?での狙撃手同士の争いのシーンが結構印象的でした。

総じて緊張感ある良い映画でしたが(不謹慎ながら、どうせいいことないだろ、と思いつつ色んな所立ち寄っていく感じはゾンビ映画を想起させた)、残虐なシーンで明るい音楽流すあの手法はノイズになるというか個人的には特に良くなかった印象でした。

6位:ホワイトバード はじまりのワンダー

『ワンダー』のスピンオフ的作品。『ワンダー』でいじめっ子だった男の子に祖母が語るナチス占領下のフランスにおけるユダヤ人の記憶。

「命を賭して行う親切は奇跡に近い」

特に家族という守るものができてから、映画で語られるこの言葉に本当に共感します。出来ることなら助けたい、命を救いたい、と願う相手でも、天秤にかけられるのが自分1人のみならず家族の命までもとなるとその親切を行うことはなかなかできない。

いま日本では、幸いなことに少なくとも戦争や迫害でそんな不条理な選択を迫られることはなかなかないけども、彼の国や彼の国において戦争や虐殺の惨禍は全く収まっておらず、命懸けの選択を迫られている人や理由すらわからず死んでいく子供たちはいまこの時も増え続けているのでしょう。

怖いのは、占領されている被害者でであるはずが、加害者に心服して身内を攻撃することが慣れっこになる現象。諸々含めて、久々に1人で思いに耽ることができる、良い映画でした。

5位: 風が吹くとき

いつだったかに映画館で観て衝撃受けて、予定の合間にちょうど映画館でやってたので再鑑賞。もしイギリスとロシアが戦争になり核爆弾が自国に落ちたら、、という徐々に絵空事でなくなってきているシチュエーション。レイモンド・ブリックスのかわいらしい絵本の柄を元にしたキャラの顔が徐々に崩れていく様が見事。

劇伴にはロジャー・ウォーターズやデヴィッド・ボウイ。正常性バイアスかかりまくりの夫婦の行動はそれはもういちいちヤバいのだけど、見直して思ったのは速攻で行動開始してるだけかなり偉いんじゃないかということ。きちんと情報得ようと努めてますし、、そして被爆教育をうけてない人たちにはそもそもこの行動のヤバさが理解できないのかもしれない。

さらにこれも前と思うこと変わったけど、互いに支え合う相手がいて健康的だっただけ、この状況下では幸せだったのかも。地下室あったんかい…てのが1番やるせない。

4位:PERFECT DAYS

予告編で既に勝利が確定していた映画。辛抱たまらなくなってレイトショーで鑑賞。

「公衆トイレの掃除」という、望むか望まないかで言ったらきっと望まないでつく人の方が多い仕事だけども、それでもその仕事をやってくれる人がいなくては本当に困る。ましてやこの主人公のように丁寧な仕事をしてくれるのはもはや職人の域。感謝しかない。

分かってはいたことだけど役所広司がマジですげえ。達観した域にいる超人を描くのかと思いきやそこまで至っていない、ギリギリの心情を演じるスキルがもうとんでもない。例のワンカットシーンなんだあれすごい。

なんかのプロモーション?も兼ねてたっぽくちょいちょいそういう節もあったけど、まあそれを凌駕する魅力はありました。結構な長尺だったけどまだ全然観れますし。カセットテープ、いいなあ。。

3位:ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦

自分にバレーボールのルールを教えてくれた漫画
自分にライバルと本気で競い合うのは楽しいと教えてくれた漫画
自分にあれ、もしかしてスポーツって結構良いもの?て教えてくれた漫画

実はスラムダンクより好きだったりします(比べるものじゃないけど)。音駒戦を映画化しようと決めた人たちに心からの感謝を。ありがとうございました。

2位:哀れなるものたち

絶対好きな世界観だとわかってたのときっと映画館で観なきゃダメだとわかってたのでもう無理矢理にでも観るぜということで金夜の渋谷センター街を突っ切って1人レイトショー。

絵本の中のような世界で文字通りすぎる主人公の成長とともに繰り広げられるモラルの対極にある様々な事象。予想の斜め上な展開が次々に起こってかなりの長尺だけど全く飽きさせない。ベラが世界の残酷さに触れるシーンよかったなあ。あとマーク・ラファロのダメさ加減。

ラストの絵。あれあれ。ああいうのが好きなんです。にしてもやっぱ夜のホワイトシネクイントちょっと雰囲気きつい。

1位: ルックバック

最高of最高of最高。

ちょっと自分にとっては色んな意味で刺さりすぎる内容でして、優れた作品によくある「これは俺のためにある作品なのか」と言うような勝手な没入感と浄化作用を感じていました。原作の時点で激ヤバだったけどアニメの演出でめちゃくちゃやばくなったなあ、、

何かの漫画で言ってたけど、働いてると後悔ばかりが思い出になります。でもそれはきっと違うはず。大切なことは全部漫画に教わってる。

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例によってほぼFilmarksのコピペですが。2024年は原作でもすさまじかった『ルックバック』がずば抜けていました。年末に見た『ホワイトバード』も良かったです。

それでは本年度も、何卒よろしくお願いいたします。

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