#010 3Dプリンターで作りました-1
こんにちは、松本和也です。
職業(肩書)はインハウスのデザイナーで、プロダクトデザインを軸にユーザーエクスペリエンスの最大化を図るべく、垣根なく様々なことをやっています。
プロダクトデザイナーとしてプライベートでどんなモノづくりの活動をしてるか、その片鱗を初めて公開します。まだまだ模索中ですが、大分おもしろくなってきたのでぜひ!
3Dプリンターを使って作りました
トップ画にあるペアリング、僕が自宅の3Dプリンターを使って作りました。
本物のシルバーとピンクシルバーです。
正確にはロストワックス用のワックスを3Dプリンターで出力し、それをアウトソーシングでシルバーとピンクシルバーにしてもらっています。
まだまだ経験値・ノウハウがないので検証段階ではありますが、写真のペアリングは既に納品済み。
恐らく購入しようとしたら
シルバー:¥7,000
ピンクシルバー:¥12,000
くらいかと思います。
小銭稼ぎのスモールビジネスに手を付けたな、と思われるかもしれませんが、、
検証中なので価格は¥0。
あげちゃいました。
ただし、僕の感覚としては¥0で販売した、ってところです。
#いつか破産する #冗談です #マネタイズポイントを探っているだけ
今はまだ不良のポイントを探ったり、3Dプリンターじゃないとできないことを探ったり、まだまだチャレンジしなければならないことだらけです。
では、なぜ3Dプリンターを使って指輪を作ったのか。
そして、なぜその検証・分析を今も続けているのか。
大量生産・大量消費・大量廃棄の経済システム
理由の一つに、
大量生産・大量消費・大量廃棄の経済システムに対する疑問、があります。
プロダクトデザイナーとしてモノを作る上で
『売れないモノは産業廃棄物』
『売れても価値の続かないモノは非耐久消費財』
これらを心しています。
時代の移り変わりの激しい中、モノの価値はどうしも変わる。
それに対して生み出すプロダクトは、企画時点で早くてもローンチの1年前とかです。
3年、5年かけて開発をするなんてザラです。
そう考えると売れるかどうかなんて、一種のギャンブルと言えて、そのギャンブルに負けて失うのは地球というリソースです。
そんな中、成形方法として鋳造を選択することが最も多い職場環境で、鋳造のサスティナビリティには兼ねてより可能性を感じていました。
溶かせばまた材料になる。
そこに、ロストワックス用のワックスを出力できる3Dプリンターの出現。
3D-CADによるデジタルモデリングが比較的簡単にできるものであれば、
オーダーメイドのハードルを一気に下げることができます。
また、3Dプリンターであれば全く同じものが作れるため失敗が許されるのでリスクヘッジにもなります。
それが当初、指輪を作ろうとした動機です。
そんな簡単じゃない
なんだってそうなんですが、やってみて、そんな簡単じゃないことが痛いほど分かりましたw
そして一方で、かなり可能性のある世界です。
それが何なのか、その辺はやってみた者としての先行者利益です。
今は黙らせてもらいますw
ただ、直接お話しした方には全て曝け出しますので興味のある方は話しましょう!
まだまだ模索中ですが、
ただの小銭稼ぎではなく、ムーブメントを作れるのではないかと僕は信じてます!
では、今年の残り1.5週間も悔いが残らないよう駆け抜けましょう。