見出し画像

結果から原因を生み出すフィードバック学習法

◆何から勉強を始めたら良いかわからない

新学年スタートまであと2ヶ月ほど。進級を目前にして学び落としがないかどうかのチェック、下準備のための予習など、勉強を計画的に始める絶好の時期がやってきました。

しかし「そもそも何から勉強を始めれば良いかわからない」という状態に陥り、先へ駒が進められない人がいます。その原因と解決策について考えてみましょう。

◆事実を知ることで目安がわかる

「テストでいい点を取りたい」という目標を持って取り組んでも、勉強は始められません。なぜならどうすれば点数が上がるのかがわからないからです。ではなぜその方法がわからないのでしょうか。

答えは、現状の自分を知らないからです。

いや、テストの点数は把握しているよ!と主張するかもしれませんが、大切なのは点数そのものではなく、目標や目安となるレベルからの格差、すなわち目標とのずれなのです。

まずは、自分に何が足りていて何が不足しているのか、そこに注目しましょう。
模擬試験や実力テストなど、相対的評価が数値化されるテストを一度受けて見ることが手っ取り早いですね。
まだ何も勉強していないから無理・・・ではなく、むしろその生身の状態における「事実」を認識させること。これがスタートです。

◆子ども自身の感想を大切に

模試や実力テストによって様々な分野の状態が浮き彫りになります。
数学の関数かもしれないし、英語の長文問題、古文・漢文かもしれない。それも一つではなく複数だったりして、最初はうんざりするかもしれません。

まずはそれらを子どもの主観で「これはやり直さないとな」「意外とできたぞ」などと考えさせることです。

親御さんが手伝うとしたらのこの段階でしょう。
「テストの結果はどう思った?」と聞き、子どもに感想を言わせましょう。
その子どもの主観に対し、親が評価をしてあげましょう。
「この点数はこれから頑張れそうだ」
「単語が読めてないのは残念だな」
というのが評価です。
「○○をやるべきだ!やりなさい!」
という類の「提案」「命令」は、この段階では絶対に禁物です。

親の提案や命令が加わることで、主体性が失われていくのです。

◆フィードバックでより良い計画が作られる

弱点がたくさんあるとしたら、もっと学習レベルを下げて基本からやり直すという選択もあります。部分的な弱点が浮き彫りであれば、ひとまずその分野を皮切りに始めてみても良いでしょう。

いずれにせよ、事実から見えたことを入り口として、1週間の学習内容を決定します。

そして1週間学習したら、チェックテストを行い補強できているかどうかを確認しまた新たな事実を得る。その事実から自分の主観に基づく評価が生まれ、また新たな計画が立つ。

この繰り返しがフィードバック学習。

結果から次の一手が生まれ、その一手は前回の一手よりも改善されたより良いものになっているはずです。

◆親の提案はいつ?

そうは言っても、親にも言い分がある!
という主張も聞こえてきそうですが、親からの進言は最後の切り札に取っておきましょう。親の言葉というのは本来重く価値あるものであるべきです。ちょいちょい小出しにしていたら、小言のインフレーションです。価値が下がります。
 
子どもが本当に努力して一生懸命やって、それでも何をしても結果が生まれないとき。落ち込んで動けなくなってる時。

助けてと声なき声をあげている時。

こういうタイミングでこそ親の提案が心に刺さるのではないでしょうか。
そんな時は必ず来ます。大事に胸にしまっておきましょう。

◆困った時は指導のプロにご相談を!

何から勉強を始めたらいいか分からない時、まず私のような指導のプロにご相談ください。塾の先生は、生徒の「事実」を認識し、生徒の「主観」を大切にし、そして的確に「評価」してあげられる学習指導のプロです。また感情に頼らず、的確なタイミングで論理的にわかりやすく提案や指導ができます。

困った時は、ぜひご相談を!!


名学館 庄内通校 おや塾オンライン
家庭学習問題研究会(いえもん)
塾長 白藤 和成
TEL 052(521)5519

X@名学館 庄内通校 おや塾オンライン


【名学館 庄内通校とは】

名古屋市西区の大学受験・高校受験専門 個別指導塾 名学館 庄内通校の塾長、白藤和成です。2005年9月に開校以来現在まで600名を超える若者たちと学習に励み、保護者の方からの学習・子育て相談を数えきれないくらい経験してきました。
そこから私が学んできた様々なノウハウ、知識などを皆様に還元できればと思っています。



いいなと思ったら応援しよう!