中学生になる小6が3月中にやっておきたい「思考のリハビリ」
◆”勉強”もしっかり卒業してください
この春に中学生に進級する小学校6年生たち。
もうすぐ卒業式ということで準備に余念がない時期でしょう。
ところで、そんなみなさんは小学校の勉強もしっかり卒業できるでしょうか?それともまだ小学校の勉強が疎かなままになっていますか?
小学校6年生が卒業式までにやっておきたい復習項目をひとつ挙げるとしたら、私ならきっとこう答えるでしょう。
算数の「小数」「分数」「比と割合」を絶対に復習しておけ!
◆基本の計算力と単位を確実に!
中学校に入ると算数が数学に変わり、負の数が新たに加わります。
よって正の数と負の数の計算を一気に詰め込んで計算できるようにするという、いわゆる先取り授業というやつを塾はよくやります。
しかしちょっと待ってください。
そもそも小学校で学んだ計算技能は十分に身についていますか?
小数や分数の概念と計算は間違いなくできるでしょうか?
小数の計算は数学でも「有効数字」「統計」の分野で活躍します。数学だけでなく、理科の計算には小数の計算が必須です。
単位量についてはどうでしょう。例えば「速さ」「密度」「圧力」といった中学の数学や理科で当たり前のように登場する単位量の考え方は、小学校で学んだ知識で十分理解できます。すっかり忘れてしまったら、またイチからやり直し。それか最悪な場合は理屈も分からず公式丸暗記しているだけになって応用力ゼロ。
割合や比の考え方も、理数系科目の必需品です。そもそも数学は算数に比べ抽象的な記号化された世界を扱うわけで、実際の数値だけでなく、比で表された数を操ったり、割合で考えることも多くなります。
小学校の算数では80点、90点、100点と好成績だったのに、数学で一気に躓くケースがあります。この原因のひとつが数理計算の粗雑さであり、さらには公式丸暗記による思考力の欠落なのです。
まだ1か月あります!
小学校の算数という土台をもっと頑丈にしておきましょう!
◆小学校ルールはもう忘れていい
数学は論理であり試行錯誤をする科目です。
よって「やり方」を固定する科目ではありません。
正しい論理展開ができていれば、それはすべて正解です。
しかしまだ幼い小学生たちには、(良し悪しの議論は置いておいて)ある程度のガイドラインが引かれており、簡単に言えば「先生が教えた通りにやりなさい」と思考を躾けられているように思えます。
しかし本来、数学とは自由なものです。
もっともっと試行錯誤してほしいのです。
人から与えられた唯一の解法にすがるのではなく、「自分ならこう考える!」「こうやって解けばいいんじゃないか?」と、自分で考え抜いて出した方法を発表してほしいのです。
そこから議論が生まれるのが数学!
その醍醐味をもっと子どもたちは知るべきなんですよね。
私の教室では、数学はいつでもバトルです。
意見を出し合い、一緒に考えて、問題解決をしていきます。
答えを教わるな!方法をぶつけあえ!
そのための思考力のリハビリ期間にしませんか?
新中1生たち!
名学館 庄内通校 おや塾オンライン
家庭学習問題研究会(いえもん)
塾長 白藤 和成
TEL 052(521)5519
【名学館 庄内通校とは】
名古屋市西区の大学受験・高校受験専門 個別指導塾 名学館 庄内通校の塾長、白藤和成です。2005年9月に開校以来現在まで600名を超える若者たちと学習に励み、保護者の方からの学習・子育て相談を数えきれないくらい経験してきました。
そこから私が学んできた様々なノウハウ、知識などを皆様に還元できればと思っています。