見出し画像

三間飛車だけで対抗形をなんとかする(5日目)

 noteの更新がすっかり滞ってしまったのですが、対局日記としてしばらく書いていこうと思います。
 テーマは2024/11/15から将棋ウォーズ10秒将棋(五段)の一日三局のうち対抗形になった対局を三間飛車のみで半月戦い、感想を書くというものです。動機としては、10秒将棋の成績がかなり久しぶりに五段20%を切ってしまったので、やぶれかぶれであまり指したことのない作戦を試してみようという感じです。
 まったくうまくいかず、今日時点まで三間飛車は3-7と大幅負け越しでした。

【11局目】 VS三段 石田流対右四間飛車 ○

 先手番でなおかつ76歩34歩のオープニングだったので、75歩から石田流にしてみました。この形は現状では後手の右四間+エルモ囲いが強敵で、三間飛車側が課題を抱えています。本譜は早めに76飛~77桂の形を作りましたが、それでも相手は右四間。

 厳密には居飛車得してないというか、すでにこちらが守っているところを攻めていくので、そこに飛車銀を持っていくのは、理屈上、効率が悪いんですが、そもそも右四間を指す人はあんまりそういう感じに序盤を理論的に考えていないんですよね(偏見)。中飛車みたいな66歩突かない駒組にも右四間をやってきたりして、いや争点ないだろ・・・ってなることがあります。さすがにウォーズで四段以上になると、そういうなんでも右四間の人は見かけなくなりますね。さてここから後手は☖65歩~銀桂交換。いかにも右四間党らしい猪突猛進の順ながら、ちょっと無理でしょとおもって指していました。

 ただ、数手後の再度の65歩への対応がよくわからず形勢を損ねました。時間のある将棋なら、少考ののち64銀と打っておいて若干こちらが指せる流れだったと思います。本譜は10秒まで読まれて同歩と取ってしまい、以下も精彩を欠いて‐2000点の敗勢に陥りました。最終盤でなんとか逆転勝ちしました。

【12局目】VS四段 先手三間飛車穴熊対銀冠穴熊 ○

 こちらが角道オープン三間~穴熊に組んだのに対して相手は銀冠、それを見てこちらが角道を止める展開で、これはかなり経験がありました。図の12香は銀冠穴熊を目指した手ですが、端に2手かけており、62銀と52金も囲いから離れて立ち遅れている感じ。
 46銀~57金~38飛と角頭を攻めるこちらの構想がそれをとがめた手順で、優位に立ちました。

自玉がZなので豪快に踏み込む。振り飛車穴熊の醍醐味。

 図は終盤、この直前に角を捨てて金を取り、二枚目の角も銀と刺し違えた局目。振り飛車穴熊の遠さを存分に生かした展開で勝ち切ることができました。

【13局目】VS五段 先手三間飛車対鳥刺し ○


 三連続先手番で三連続の三間飛車。相手は引き角の急戦でしたが、図も75歩はかなり意外。本譜は後手の引き角が75に飛び出した瞬間にこちらが33角成(王手)~75飛とその角を素抜く派手な展開になりました。形勢としてはやや指しやすいものの互角、という感じでした。

14歩からの端攻めは藤井九段の『四間飛車を指しこなす本 1』にも載っている形

 図はこの将棋の中盤。ここで14歩とこちらから端攻めに向かったのが厳しい一着ではっきり優勢になりました。以下多少もたついたものの、一貫して優勢は確保できて勝ちにつながりました。

ここから先は

0字
この記事のみ ¥ 100

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?