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三間飛車だけで対抗形をなんとかする(6日目)

 ようやく勝てるようになってきました。先手番の初手78飛~角道オープンは10切れ五段昇段の原動力でもあり、石田流あたりもある程度棋書で知識をインストールしてるので、だんだん思い出して戦えるようになっている印象があります。
 今日は対居飛車が二局あり、引き続き二局とも三間飛車を選択しました。
 対局開始時点での三間飛車のスコアは6-7で、ようやく五分に近づいてきました。

 【14局目】VS三段 先手ノーマル三間相穴熊 ○

対44歩穴熊の得意形。駒効率で優位に立てるので、これが実現すればだいたい作戦勝ち。

 先手ノーマル三間の将棋から、後手が早めに44歩と止めて居飛車穴熊を目指してきました。普通は56銀と出て居飛車が44歩か44銀(あるいは24歩)を選択するところなので、67銀型で待機できているのは若干得かな、と思いつつ、いつも通り石田流+37角型に組み替えました。
 この形は28銀で穴熊のハッチを閉めたら、金を寄せる前に角を59~37に運ぶのが急所で、先に金を寄せてしまうと角の活用が遅れて作戦負けになりやすいです。
 この相穴熊の形は、基本的に石田流+37角型を作れば振り飛車作戦勝ちという認識です。飛車の働きは互いに五段目まで歩を伸ばして五分ながら、角は振り飛車の方がよく効いていること、そしてなにより振り飛車の桂が77~65と捌けるのに対して、居飛車は73桂とできないのが大きく、振り飛車が駒の効率でかなり優位に立てています。
 本譜は図から64歩!と来られ、以下振り飛車一歩得のまま長い中盤戦を迎えました。

まだまだ難しい局面ながら、振り飛車の方が堅く、大駒もさばきやすいのでやや有利。

 実戦はこの局面で後手が時間切れ負けとなりました。評価値は振り飛車+500で、対局中も少し指しやすいと思っていました。

【15局目】対五段 初手78飛~相穴熊 ○

セオリー通り石田流+66銀型に組む。通常の石田流より銀が前進しやすく、攻撃力があるのが強み

 こちらの角道オープン三間+穴熊に、後手も44歩と止めて相穴熊を目指してきました。この後手の作戦に対しては図のように石田流+66銀型に構えるのがセオリーで、『振り飛車の新機軸! 初手▲7八飛戦法』にも先手美濃囲いで類型が紹介されているらしいです(買ってないので詳細はわからず)。

振り飛車作戦勝ちながら、指したい手が多すぎて困る展開。

 進んでこの図を迎えました。若干振り飛車作戦勝ちでしたが、74歩、64銀、48金寄など、指したい手が多すぎて困りました。本譜74歩同歩同銀に86歩と突かれてそこでまた対応に悩みました。
 本譜はそこで同歩と取ってしまいましたが、取らずに65桂と捌けば振り飛車よしだったはずです。実戦は75歩~86飛を実現され、58金が浮く展開で振り飛車がやや指しづらくなりましたが、終盤の入り口で時間切れ勝ちになりました。

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