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あえて「嫌い」と言う作戦(569字)
人のことを悪く言うことがご法度になったこの時代、特に仕事を通じたコミュニケーションでよく感じるのは、つまらなくなったな、という思いである。
仕事は業務から馴れ合いに落ちぶれ、人の顔色ばかりを窺って誰も本音を言わなくなった。当たり障りのない発言はお互いの干渉を無にし、薄っぺらな時事の話題と人を馬鹿にしたようなから笑いが沈黙を埋めている。
だからこそ自分ははっきりとした物言いを心がけるようになった。「良いと思う」ではなく「好きだ」、「苦手かも」ではなく「嫌い」。あえて強い言葉を使うことで自らの同志を探しているのである。
お互いの意見を交換することで、さらなる昇華が期待できる。いや、むしろそうすることでしかその瞬間の成長は得られない。
成長したいと望んでいる人間は必ずこの物言いに反応してくれるはずである。なぜなら私自身がそうだから。一見生意気に見えるやつこそ、私の成長機会を作ってくれるのである。
自らの意見を唱えることで、誰一人も不愉快にさせてはならない令和の世。「今の言い方だと嫌な気持ちになる人がいるかもしれないから今の言い方は良くないよ〜」。上等だ、おまえはいつまでもそこにいればいい。
とまぁ、自信満々に言い切ったが、私が正解だったかどうか分かるのはまだまだ先になりそうだ。良きところに着地できることを神に祈るのみである。