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恒春は「台湾で1番台湾が残っている町」だった。
台湾最南の町"恒春"に来て2週間目。
週末は恒春散策していたが、そこで驚いた事実が「恒春は台湾で1番台湾が残っている町」だったこと。
て言われても一体どういうことか。
それは、清朝時代に建てられた「城壁」が、台湾全土の中で恒春が1番残っているということらしい。
それが1870年代の出来事なので、その時代の台湾跡がどこよりも残っているということだ。
興味深し。歴史は大好物だ。
ということで調査結果をまとめる。
そもそもなぜ城壁が築かれた?
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先にこの城壁の正体を解説する。
恒春などに城壁を造るきっかけになったのが、実は日本。
1871〜1874年にかけて「牡丹社事件」というのが起こった。
1871年に、漂流した琉球の人たちが台湾に辿り着き、そこで原住民の人たちが敵だと思い殺してしまった。
そして諸々あり、1874年に日本軍が台湾に行き、原住民の人たちを襲った。
この一連の流れを牡丹社事件というらしい。
この事件後、清朝は日本に対しての防衛力を上げる為に城壁を造ったということだ。
台北にも同時期に造られ、他の場所にも造られたと思われる。
しかし日本統治時の開発で多くが破壊され、台北には辛うじて門が残るのみ。
その中で恒春には、城壁の大部分が残されている。開発が進む中でもしっかり残されているというのは、冷静に凄いことだ。
恒春の門・城壁
恒春には、ほぼ門や城壁が残されている。
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恐らく赤線部が城壁を表している。西門から南門までもうっすらオレンジ色の線が見えるが、これはちょい壊れて残ってる部分を表しているのかな。
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ここからは、東西南北の門とその周辺を解説する。
北門
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北門周辺は静かな雰囲気だ。
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北門には写真の道路が通っている。北、東、西の門は全て車が通れる設計になっている。
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そして北門前には何故か戦車がある。
南門
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南門はロータリー設計になっている。唯一門を車で通れない。
また、南門〜西門にかけた一帯が恒春で1番栄えているため、ここら辺は城壁が結構取り壊されている。
僕が滞在しているのもこの辺り。
東門
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東門は左右にしっかり城壁が広がっており、尚且つ穏やかなエリアなので、観光で人気な場所らしい。
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城壁に登ることもできる。城壁からは恒春の町を見渡せられる。
西門
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西門は1番生活に溶け込んでいる場所。ガンガンバイクや車が通る。
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周辺はカフェやローカルレストランなどのお店が多く、歩いていて楽しいエリアだ。
歴史に思いを馳せて恒春散策はいかが?
今回は恒春の城壁についてと、実際に散策した情報をまとめました。
町を囲むように城壁がしっかりと残っており、好奇心くすぐられる体験だった。
城壁一周は、1時間半〜2時間程あれば回れて、サクッと散策するのにオススメ。
ぜひ恒春観光の際は訪れてみてください。