【FINAL】X(旧twitter)有識者が選ぶ2023年映画ベスト10
新年連続企画のついに最終回。邦画+海外合わせたトップ10です。
【10位】ゴジラ-1.0
東京国際映画祭のオープニング作品でもあった本作。
北米での大ヒットにより、クロージング&観客賞を受賞した『正欲』がかすんでしまう形に。
『シン・ゴジラ』が日本アカデミー賞の作品賞を獲ったのは驚きましたが、これも獲りそう。
日本アカデミー賞っていろいろ文句言いたいことはあるんですが、作品賞は『千と千尋の神隠し』にしたり(つまりアニメーション)、結構ポピュラー寄りなところは嫌いじゃない。
公開中。
【第9位】別れる決心(韓国)
日本の女性の心をつかんで話さない韓国ドラマですが、なぜか映画はあまり話題になりません。
韓国のエンタメで最も素晴らしいのは映画だと思うので、映画も観て欲しいなぁ。自分は肌にあんまり合わないので後回しにしちゃうんですが。
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【第9位】イニシェリン島の精霊(イギリス)
『スリー・ビルボード』では3人の俳優をアカデミー賞にノミネートさせ、二人に受賞させたマーティン・マクドナー監督。
この作品ではなんと4人もノミネートさせましたが、誰もが受賞圏内だったにも関わらずエブエブに全く勝てず。
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【第6位】枯れ葉(フィンランド・ドイツ)
アキ・カウリスマキ監督は日本で人気があるものの(フィンランド好きが多いから?)、さすがにメジャー感はなかったのですが、本作はすごくヒットしてる感じがします。
賞レースを快走しているので、実際はそんなこと全然ないんですが、昨年の掘り出し物No.1。
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【第6位】怪物(日本)
是枝監督の最新作が総合編でもベスト10入り。
映画祭(特にカンヌ)ではめっぽう強いものの、北米では批評家評価が高い割にヒットしないからか賞レースにはほとんど絡みませんね。
滝口監督作品よりよっぽどエンタメなのにな〜。
2月からレンタル開始予定です。
【第6位】PERFECT DAYS(日本)
『怪物』と共に邦画編で1位になった『PERFECT DAYS』が同じくランクイン。
惜しくもトップ3入りはならず。
作品の中で取り上げられているパトリシア・ハイスミスの『11の物語』を読もうと思ったらどこにもなくて、海外小説は読めるときに読んでおかないとな〜と改めて思いました。
図書館にはあったりするのだけれど。
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【第4位】フェイブルマンズ(アメリカ)
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この作品で母親役を演じたミッシェル・ウィリアムズは、奇しくもアカデミー賞脚本賞を受賞した『ウーマン・トーキング 私たちの選択』のサラ・ポーリー監督2作目に主演。
その役柄の共通点を感じたサラ・ポーリーは賞レース中にスピルバーグと話したそうなのですが、彼は全くそのことは意識してなかったそうです。
ミッシェル・ウィリアムズは何気なく主演作が封切れられ続ける超演技派。早くアカデミー賞獲って欲しいな。
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【第4位】ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(アメリカ)
どうしようアメコミ映画に興味がなさ過ぎる上に観てないからこの映画について話す事がもうない…。
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【第3位】スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース
しつこいんですが、ほんとうにほんとうに画作りがかっこよすぎて、こんな絵が描けたらと映画を観ながらずっと思ってました。
何が凄いって世界中のアニメーターに制作を依頼して、映画で登場するものすごい数の「スパイダーマン」の画風がすべて異なるのに、ビジュアルが破綻していないどころかめちゃくちゃカッコイイところ。
映画に興味がない絵描きみんなに観て欲しい。
一作目はAmazonプライムで見放題配信中。本作はレンタル配信中。
【第2位】TAR/ター
ケイト・ブランシェット扮する「ター」が念願だったマーラーの交響曲をついに仕上げるというシーンがあるのですが、その場面のケイトの演技というかもう指揮がほんとうに凄すぎて震えました。
「ター」は現在公開中の映画『マエストロ:その音楽と愛と』で描かれているバーンスタインの弟子であるという設定なのですが、それが本当なのか、ターの嘘なのか、妄想なのかその辺りを考えながら観るのも面白いかもしれません。
【第1位】aftersun/アフターサン(アメリカ)
50表もの圧倒的な得票数を得た本作が総合でも一位となりました。
子どもだったすべての大人たちへの映画です。
レンタル配信中。