映画ファンのフラグを立てまくり!『ザ・キラー』
日本で一番有名な海外の映画監督はスティーブン・スピルバーグだと思ってましたが、いつの間にかクリストファー・ノーランが逆転していました。
さすがに黒澤明監督には劣りますが、直近のデータでもスピルバーグの2倍以上の差をつけています。恐るべし。
なんでこれを調べたかというと、11月10日から配信開始となった『ザ・キラー』の監督、デヴィッド・フィンチャーは日本で人気がある印象がありますが(例:『ファイト・クラブ』『セブン』)、実際の人気度はどんなもんかと思ったからです。
MVから映画の世界へ/デヴィッド・フィンチャー
キャリアのスタートはアニメーター。
制作会社を設立すると、マドンナなどのミュージックビデオの世界で活躍します。
あのマドンナの『ヴォーグ』のMVはデヴィッド・フィンチャー!
映画監督デビューが『エイリアン3』だったことを考えると、MVの評価がいかに高かったかわかります。
一方、俳優とのトラブルの噂も絶えず、『エイリアン3』でのシガニー・ウィーバーに「あんたがエイリアンよ!」と言われたという話は有名です。
『エイリアン3』は酷評されたものの、その後『セブン』『ファイトクラブ』と順調にキャリアを重ね、『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』でついにアカデミー賞の監督賞にノミネートされます。
『セブン』の脚本家と再タッグ
そんなフィンチャーが『セブン』の脚本家、アンドリュー・ケヴィン・ウォーカーと再タッグを組んだのが今回の『ザ・キラー』です。
主演はマイケル・ファスベンダー、共演は大好きなティルダ・スウィントンと聞いたら見逃すわけにはいきません。
しかもお得意のスリラーです。
そして配給はNetflixです。
2020年に4年間の独占契約を結んでいるNetflixとは、これが映画2作目。
制作はブラッド・ピットのプランB。
最近A24に注目が集まっていますが、自分は断然プランB派です。
なんせ手掛けた約30作品のうち、アカデミー賞に絡んだのはなんと10作品。
『ディパーテッド』『それでも夜は明ける』『ムーンライト』では作品賞も受賞しています。つまり1割がアカデミー賞作品賞という脅威の数字です。
ということで、フラグが立ちまくっているのが『ザ・キラー』なのであります。
原作はフランスのコミック
『ザ・キラー』は、アレクシス・ノラント(=Matz)によるフランスのコミックが原作となっており、なんだかゴルゴ13を感じたことに納得。
主演のマイケル・ファスベンダーは出ずっぱりで、120%堪能できる作品になっており、ファンはたまらないと思います。
そしてお目当てティルダ・スウィントン。
くっそカッコいい!!!なんと齢63の還暦超え。
出演時間はわずかですが強烈な印象を残しています。
「綿棒」と形容されてたのは笑ったな〜。
本日の一曲
本日はもちろんコチラ。
「ヴォーギング」を世に知らしめた作品でもあり、やはりマドンナはいつの時代もアイコンですね。