きときと

小さな島の日々の暮らし

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マガジン

  • おうちごはん覚書

    美味しくできたごはんのレシピメモ。

最近の記事

冬眠の季節

最近、何かを考えているようで何も考えていない。ぐるぐる、結論の出ないことを考えるばかりで脳みそが疲れてしまう。 体力こんなに無かったかな。小さい頃から体力がないのは自覚していたけれど最近顕著。 ありゃりゃ。よくないなあ。 何かを書きたいのに何を書けばいいのか分からないんだ。 読んだ本のこと、暮らしのこと、ご飯のこと。 いろいろあるけれど、これじゃない。 自分の体という操縦室の中からもう1人の自分が世界を見ている感覚が続く。 ぼうっとして、周りの音が少し遠い感じ。 もうい

    • ミシンがわが家にきたよ。

      島の生協の店前の催しにミシンの修理屋さんが来ていました。 ミシンの修理と一緒に中古のミシンも数台販売しているではありませんか。 ちょうどミシンが欲しかったんです…。 色々調べると、現代のミシンは軽量化やコスト削減のためにプラスチック部品を使っています。 それに比べ昔の家庭用ミシンは重さはあるものの全ての部品が金属で質がいいそう。 もちろん昔のいいミシンを良質な状態で手に入れることは難しいです。 手に入れたとしても定期的なメンテナンスが必要。この島でそこまではできないな〜と考

      • よい夢を

        嫌なことがあるとなかなか寝付けない夜。 柔らかい布団にくるまって幸せな夢だけをみれたらいいけれど、それが難しいことを年々痛感します。 明日のお客さんの心配。 猫が脱走しないかの心配。 あなたの健康の心配。 生活の心配。 心配することほど時間の無駄とは母からよく言われたものなのに、なかなか癖が抜けません。 心配はしなくてもいいけど計画は大事だね。 私たちらしいマイペースで柔らかく、日の差すような未来の計画を立てましょう。 私もあなたも世界で一番素敵。 何も心配なんてしな

        • 凪待ち荘

          気が付けばもうすぐ10月になりますね。 夜は涼しくなってもまだまだうだるような暑さと湿気に体にも疲れがでてきました。 でもきっと寒くなったらなったで文句を言うんですね。 この島に引っ越して1年ほど経ちましたが、民宿をはじめました。 お宿の名前は「凪待ち荘」です。 私と旦那と猫2匹がいる小さな海辺の日本家屋での民宿です。 歩いて1分もなく浜辺があります。 夕暮れにぼうっとする時間がとても良い、穏やかな島です。 少し山道を歩けば瀬戸内の水平線を見渡せる浜辺もあります。 1日

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        • おうちごはん覚書
          6本

        記事

          桐箪笥を洗う 古道具について

          こんにちは。 梅雨真っ只中の今日この頃。 お気に入りの革製品は容赦なくカビていきます。湿気の多い日本家屋あるあるですね。 水とりぞうさんももはや無力です。 最近の楽しみはプランターに植えたゴーヤがめきめきと育っていく様子を眺めること。 朝の水やりだけで健気にグリーンカーテンを作ってくれています。 我が家はシーツを桐箪笥にしまっているのですが、連日の湿気を吸い、さらに古い家具特有の匂いもしだし思い切って洗うことにしました。 石鹸をつけて潔く洗い、天日干しして、アルコール

          桐箪笥を洗う 古道具について

          瀬戸の海

          山を登り島の反対側まで行けば誰にも見つからない浜があります。 頂上から見渡す瀬戸内。 薄くぼやける遠くの島々、なだらかな潮目。 青が溶け合った凪の景色が好きです。 もう少し暑くなったら海水浴の季節です。

          うちの猫

          こんにちは。 我が家にはかわいいハチワレの保護猫ちゃんがいます。 女の子と男の子のきょうだい。 ある建物の屋根裏から壁の中落ち込んだところを救出されました。 猫ファースト、なんてこの子たちと暮らすまでピンと来ておりませんでしたが今では大きく首を縦に振ってうなづける言葉です。 猫が幸せでいてくれることが私たちの癒し。 夜になると一緒に寝室に来てくれる。 落ち込んでいる時にそっと寄り添ってくれる。 ごはんをねだる甘えん坊な声。 ふわふわの毛はお日様の香りがする。 この

          カーテンを縫う

          なんと我が家、引っ越してからずっとカーテンがない状態で住み続けておりました。 港から1番手前の場所にある家なのにプライバシー皆無です。庭木でなんとか隠れてる?というのは気持ちだけで大抵丸見えです。 カーテン、なぜあんなにお高いのでしょう。 素材やデザインにこだわればもっと値段はあがります。 ため息がでちゃいます。 カーテンを買うかどうか考える時いつも頭に浮かぶのは『100万円と苦虫女』。 わたしも自分で作ろうかな。 ということで生地屋さんで生地購入しました。生地幅なん

          カーテンを縫う

          五月の緑

          新緑の5月ですね。 日々一歩一歩夏へと進んでいます。 すくすく育つ梅の実もアク抜きしたフキの色も庭の緑も、透き通るほどにみずみずしく眩しい日差しを欲張るようにたくわえています。 先日、染色家である志村ふくみさんの著書を読んだのですが「緑」という色は単一では出てこないのだそうです。草を煮出しても緑は出てこない。青と黄を掛け合わせて緑を作るのだそうです。 でも藍を染める時、藍甕(あいがめ)につけた糸を引き上げそれが空気に触れた瞬間の色は緑なのだそう。そしてすぐに青へと変わる

          島の商店と掘り出し物

          うちの離島は自動販売機もゴミ出し場もない非常に原始的な島です。 ですが隣の島に行けば郵便局も小さなスーパーも診療所もあります。 ゴミ出しは隣の島まで持って行くのですがそのついでにお買い物もしたりします。 最近のお気に入りは地元の古い小さな商店に行くこと。 薄暗い店内にはアイスコーナー、数は少なくとも意外と充実した食品コーナー、食器、日用品、文房具、たばこ、お酒などなどが狭い店内にぎゅっと凝縮されて詰め込まれています。 お店と一緒に陳列された商品も歳をとっていて(食品は

          島の商店と掘り出し物

          大量の食器、おうち蚤の市

          昔のお家は本当に物が多い。 布団も10組以上あるし掛け軸や花瓶、謎の置物まで様々。食器も例に違わずたっぷり出てきました。 ダンボールにしまわれて土間に押し込まれていた食器をとりあえず庭に並べてみる。 出てくるわ出てくるわ、同じ柄のお皿が10枚以上はざら。 可愛らしい日本風のものもあればヨーロッパ調のものも。 昔は行事ごとがあれば親戚一同が家に集まっていたのでしょう。それはこれだけ必要ですわね。でもヒビが入って使えないものは捨てておいてくれてもよかったのよ…と思いながら黙

          大量の食器、おうち蚤の市

          ジャガイモのガレット

          ジャガイモ2個ちょっと大きめ 小麦粉大さじ1 チーズ コンソメ 塩胡椒 ハーブミックス ブラックペッパー ジャガイモを千切りにして、小麦粉と和える。 ジャガイモのでんぷんで固めるため水にはさらさない。 オリーブオイルをひいたフライパンに半量のじゃがいもを敷き詰める。 その上にチーズ、コンソメ、塩胡椒、ハーブミックスをのせる。 残りのジャガイモをかぶせる。 押さえつけながら焼き目をつけるように焼いていく。 両面焼けたらブラックペッパーをふって、振った面をもう一度焼く。 お酒

          ジャガイモのガレット

          文旦と大根のマリネ

          大根10センチくらい 文旦一個 カンタン酢 塩 文旦を2〜3ミリの銀杏切りにする。 小さじ1の塩で揉んで置いておく。 汁気が出たら絞って、皮をむいた文旦と、酢、塩を加えて和える。 清涼感のある器に盛ると見た目も爽やか。

          文旦と大根のマリネ

          大葉とオイルサーディンのペペロンチーノ

          大葉10枚 バンガのオイルサーディン瓶半分 オリーブオイル 唐辛子 にんにく パスタ3束 茹で汁お玉一杯 醤油大さじ1 塩 黒胡椒 だしの素 オリーブオイル、オイルサーディン( オイルも一緒に)、にんにく、唐辛子の輪切りをフライパンに入れて弱火で加熱。 塩ひとつまみ。 茹でたパスタと茹で汁を投入。 ぐるぐる回して、醤油を入れる。 刻んだ大葉も入れる。 塩、黒胡椒、だしの素で味付け。 ちょっとおしゃれなレストラン風な気分になれます。

          大葉とオイルサーディンのペペロンチーノ

          土壁を直す

          使われていない部屋の崩れた土壁。 浸水で潮に浸かった土壁は脆くなり指でつつくだけでぼろぼろと崩れていく状態でした。 前住人の方が修繕をしようとしたものの志半ばでいくつかの材料だけ放置されたまま。 DIY初心者に直せるの?とは思っていましたがやるしかない。 島に住む方々はなんでも自分でやってみる精神がとても強いのです。目指せたくましい島人。 まずは手で崩れてしまう部分の土壁を全て剥がしました。 剥がれると見えてくるのが竹を組んで作った下地「小舞竹」。 本来ならここに荒壁

          土壁を直す

          わたしの神様

          何のために生まれて 何をして生きるのか 分からないまま終わる そんなのは嫌だ ふと口ずさむアンパンマンの主題歌。 聞いてる大人の胸にぐさぐさと刺さります。 何のために生きるのか 誰しもが考え、悩み、ある時ふと答えに出会うのかもしれないと祈っているもの。 祈る神が居れば無駄に悩むこともないのかもしれません。信仰とは研ぎ澄まされて美しい。 私の神様は幾千の雨粒の隙間の向こうに、 清らかな絹衣のような花びらの中に、 海と山と空の淡い境目に、 手に掬う汲みたての水の中に、 あ

          わたしの神様