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『チェーン・トラインアングル』のコンポーネントを使った、アブストラクトゲームのルールを考える(その2)

この記事はアブストラクトゲーム Advent Calendar 2024の16日目の記事として書かれました。

はい、どうも。
珍ぬと申します。
5年半近く、noteでボードゲームやパズル関連の記事をかれこれ350本書いています。

一昨年、去年と引き続き、アブストラクトゲーム Advent Calendarを立ち上げました。

ちょっと間が空いていたので14日目を追加しました。
余裕ぶっこいているように見えますが、この記事を書き出したのが

午後7時40分。

ひえー。

『チェーン・トラ……(以下略)

10日目にその1の記事を書きましたので、『チェーン・トライアングル』についてはそちらを参照してください。

今回考えるゲームルール案ですが「三目並べ」です。
参照にしたアブストラクトゲームは、Nestorgamesさんの『LOT』です。

大雑把なルールは、
・互いにコマを1個盤面に置く。
・タテ・ヨコ・ナナメに自分のコマを3つ並べると、両端のコマを盤面から外し、残ったコマにもう1個コマを載せて2段にする。
・2段になったコマをタテ・ヨコ・ナナメに3つ並べると勝ち(1段の場合と同様に行うと、3段になるので「1マス三目並べ」)。

です。

これを『チェーン・トライアングル』のコンポーネントに応用してみよう、ということです。

ボードゲーム案「Cic Cac Coe(チック・カック・コー)」

プレイ人数:2人
コンポーネント:
◆「チェーントライアングル」 1個
  使用するもの:
  ・盤面 1個
  ・コマ 2種類全部(コンポーネントだけで十分足ります)
◆カラー輪ゴム 2種類10本程度(コマの色と合わせるとよい)


ゲームの準備:
盤面には、何もセットしません。
各プレイヤーは、それぞれ同じ色のコマと輪ゴムを持ちます。

プレイヤーのアクション:
互いにアクションを行います。
プレイヤーは自分の持っている輪ゴムを必ずまっすぐにピン4本を囲んで置きます。

上は、両者ともに最初の手番を行った状態です。
ただし、『チェーン・トライアングル』と異なるのは、他の輪ゴムの一辺に重ねて置くことはできません(写真のように交差するのはOKです)。

『チェーン・トライアングル』と同様に1マス(つまり、コマを置く穴)を
輪ゴムで囲うとコマが置けます。
置けますが、どの色のコマなのかが、以下のルールです。


マスを囲った輪ゴムの色が多い方のプレイヤーの色のコマを置きます。

例として、上の写真は1マスを囲っています。
輪ゴムは赤のほうが多いので、

赤のコマを置きます。
コマを置いたら、そのコマに接している同じ色の輪ゴムを盤面から外します。

外すと上の写真のようになります。
外した輪ゴムは、その色のプレイヤーに戻します。

1手で複数のマスにコマを置くこともありえます。

例として上の写真の状況です。


緑の輪ゴムを上の写真のように置いてみます。
4箇所のマスを囲います。

4箇所のマスにすべて緑のコマを置くこととなります。

置いた緑のコマに接している輪ゴムを外すと、上のようになります。

では、赤の輪ゴムを置くとどうなるのか。

このようになるので、

上の写真のように、2箇所に赤のコマ、2箇所に緑のコマを置きます。
置いた赤のコマそして緑のコマに接している輪ゴムを外しますが……これ、全部のゴムが外れます(確認してみてください)。


ゲームの勝ち方:

プレイヤーのコマを3つ並べると勝ちとなります。
さて、3つ並ぶ状態ですが以下の写真のように2つ考えられます。

左の赤コマは、辺が隣り合う並び方です。
右の緑コマは、頂点が隣り合う並び方です(輪ゴムをすると一直線に並ぶのがわかります)。

どちらも遊ぶことができるので、選んでみてください。

ただ、左のほうが早く決着がつきます。
というのも、2つのコマを並べてリーチを作ると、ほぼほぼ勝ち確定になります。

上の写真のように輪ゴムを置くと、

手順を進めると、上の写真の黄色のコマを置いたマスに、赤のコマが置けるのです(相手が輪ゴムを置いても、次に自分の輪ゴムを置くと2本:1本で自分のコマが置ける)。

なので、3目ではなく4目をつなげるルールでもいいでしょう(ほかにもいろいろ試せるので、あとはおまかせします(投げちゃいました))。


そして、前回の記事でも紹介したゲームと同様に困ったちゃんなデメリット、

輪ゴムを外すのがちょいと厄介な作業

になります。
こればっかりは、本当に申し訳ないです。


締め

ということで「チェーン・トライアングル」を使った三目並べ「Cic Cac Coe(チック・カック・コー)」を考えてみました。

先手後手どちらが必勝なのか、組合せゲーム理論の問題として扱えると思いますので、研究したい方はどうぞ。

次回は、短いゴム(ヘアゴム)を使ってみようかと目論んでおります。

次回の予定は18日。
BrainBrainGamesの斎藤さんです。

空きは明日と23日目。
いけるぞ!という方。
参加お待ちしております。

では。

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