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せまゲー生半可集(6)~三目並べのせまゲー化(まだあった)

前回の記事はこちら。

あまり堅苦しいことは書かずに、ゲームの紹介をしました。
今回も、せまゲー紹介です。

Traffic Lights

以前、三目並べのせまゲー化(特に、双方のプレイヤーともに同じアクションをおこなう「不偏ゲーム」)として『Notakto(ノタクト)』と『Treblecross(トレブルクロス)』を紹介しました。

2つのゲームともに、1種類のコマしか使用しない特徴があります。
不偏ゲーム化するとなると、2種類あるコマを減らすというのは、わかります。

ところが、今回紹介するのはコマを3種類使い、さらに不偏ゲームなのです。

1985年にAlan Parr(アラン・パー)さんが考案した『Traffic Lights(トラフィック・ライツ)』です。
「Traffic Lights」を訳すと「信号」。
おわかりの通り、赤・黃・緑の3種類のコマを使用します。

おおよそのゲームのルールを説明します。

◆コンポーネント:
盤面:3×3の正方形マスの盤面
コマ:赤・黃・緑の3種類 各6個程度

◆ゲームの終了・勝利条件
先手後手交互に手番をおこない、同じ色のコマをタテ・ヨコ・ナナメ一直線に3個並べたプレイヤーの勝ちとなります。

◆手番のアクション
手番では、以下の3つのアクションから1つ選択して行います。
1:任意の空きマスに緑色のコマを1個置く。
2:盤面上の緑色のコマを黄色のコマと置き換える。
3:盤面上の黄色のコマを赤色のコマと置き換える。

以上が大まかなルールです。


レベル2・レベル3

実は、考案者のAlanさんが『Traffic Lights(トラフィック・ライツ)』について書かれた記事が、NRICHにあります。

NRICHは、ケンブリッジ大学のサイト内にある、数学の教育などをサポートするプロジェクトのようです。

この記事では、初心者向きからベテラン向きへと、盤面のサイズなどを変えることでレベル1からレベル3と段階をつけています。

レベル1:
先のルール説明で取り上げた3×3の盤面です。
レベル2:
3×3の盤面に、1×3の盤面を追加した3×4の盤面です
レベル3:
コマを置いたり交換したりする代わりに、レベル2の盤面のうち1×3の盤面を3×3の盤面に沿わせて移動するアクションができます。

レベル3は、1×3の盤面を
3×3の盤面の上下左右に沿わせて
移動させます
(同じ位置で180度回転させるのもOKです)。

レベル3には、ちょいと問題点があります。
お互いに盤面を動かすアクションを永遠と繰り返して、全然ゲームが終わらない(千日手に似た)状態に陥るかもしれません。

代替コンポーネント

『Traffic Lights(トラフィック・ライツ)』は、適当な盤面とコマがあれば、遊ぶことができます。

で。

類似、かつ、意外なボードゲームのコンポーネントを代替として遊ぶことができます。

『立体四目並べ』です。

盤面が4×4となってしまいますが、使わないマス(棒とも言う)をあらかじめコマで満杯にふさいでしまえば、3×3にも3×4にも対応します。

そして、同じ色の代わりに同じ段数とすることで、『トラフィック・ライツ』のルールに合わせることができます。
それどころか、4段目(4色目)のオプションルールも付け加えることもできますし、

いっそ4×4の盤面で
遊んでしまってもいいんじゃないかと。

※見やすさを優先して、棒を消去しています。
(わかりやすいように青くした)コマが
2段でナナメに3つ並んでいるので、
(コマは18個あるので)後手の勝ちになります。


さらに、面白いコンポーネントの『立体四目並べ』があります。
ハナヤマから発売している『ポータブル立体四目+』です。

実は、『小学8年生』の2018年冬号の付録として収録された「GAME BALL 64」を商品化したもの……かも知れません。

1×4の盤面が4個ついており、互いをジョイントでつなげることができるので、

・4×4の正方形盤面
・5×5や3×6の外周盤面
・1×16の一次元盤面

などにすることができます。

3個だけ使い、3×4の盤面にすれば『トラフィック・ライツ』レベル2の盤面になります。


締め

ということで『Traffic Lights(トラフィック・ライツ)』を紹介しました。
次回もよろしくおねがいします。

では。


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